国内原発事故でのヨウ素剤介入基準を100mSvと決めた時の話の流れ

「SPEEDIが100mSv予測した時点で介入すればなんとなく適当なレベルになるんじゃない?、、」というお話だった様です。
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studying @kotoetomomioto

原子力安全委員会被ばく医療分科会 第1回ヨウ素剤検討会 議事次第 日時:平成13年8月6日(月)http://t.co/2kCmZ1NOより①鈴木委員「放影研の鈴木ですが、実は、スリーマイルアイランドとチェルノブイリ以降というもので甲状腺発がんに関する考え方が大きく変わった、」

2011-11-30 21:30:15
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鈴木委員「、、1つは、内部被ばくで放射性ヨウ素の内部被ばくで本当にがんが起きるのかどうかということに関しては、長い間、実は確定しておりませんでした。それがチェルノブイリ以降、確かに小児に限って見ていくと、そのリスクが高まるということが明らかになってきたと思うんです。」

2011-11-30 21:30:44
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鈴木委員実は、チェルノブイリの小児の甲状腺線量というのは、未だ確定しておりません。これはどうしても直接計測をしていない例が大部分でございまして、、線量が余りはっきりしない。あるペーパーは10ミリシーベルトという形で出てきていますし、そこはかなり大きな幅を持っている。、、」

2011-11-30 21:32:09
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鈴木委員④「そういう意味で、先ほど山下先生のおっしゃった介入レベルをどうする、年齢別、それからそのときの線量レベルをどうする、これが非常にまだ国際的に分かれているところだろうと思います。やはりそういうことをこれからこの委員会でも検討されればと思います。」

2011-11-30 21:37:20
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同検討会 山下(長崎大)主査「チェルノブイリの事故以降、内部照射、それは大量ではなくて比較的少ない量でも乳幼児、胎児が被ばくをしますと甲状腺がんが明らかに増えるということはこういう事故時での特殊な状況では起こり得るということを国際機関あるいは我々のデータでも示しておりますので」

2011-11-30 21:41:59
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山下俊一主査②「、、一応ここは内部被ばくが起きると甲状腺疾患、とりわけ幼児期のがんが長期にわたってリスクが増えるという大前提でヨウ素剤予防投与のディスカッションをしていきたいと思いますけれども、皆様方、それでよろしいでしょうか。」

2011-11-30 21:43:11
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という感じでとりまとめる中で、、 原子力安全委員会 被ばく医療分科会ヨウ素剤検討会第7回会合議事次第 日時:平成14年4月12日(金)http://t.co/aqKyZpe7で次の様な御意見が寄せされており、、

2011-11-30 21:45:43
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その中に「3.服用の指標100mSvということにつきまして、WHOが推奨する10mSvを採用しない理由がわからない。あるいは年齢、妊娠、あるいは性別、そういったものを区別して対策をとるべきであって、一律100mSvというのはおかしいのではないだろうか」というもっともな意見もあり

2011-11-30 21:47:29
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鈴木委員の解説は①「WHOが10mGyで介入しようという議論をしたときに、もちろんリスクベネフィットバランスを計算しているわけです。ヨウ素剤を事前投与して予防しても大丈夫じゃないかという議論を。私たちがここでそれを取り上げなかった理由の2つ、ここに今書いてあって、、」

2011-11-30 21:52:07
studying @kotoetomomioto

鈴木委員②「実際に測定方法、評価方法に本当に妥当性があるのかどうかということ。それから、もう一つは、2番目のヨウ素欠乏状態。日本人の実態から比べますとより過剰に甲状腺に蓄積する。だから、それだけ甲状腺の被ばく線量は高くなっているということを前提にして計算してあるわけです。、、」

2011-11-30 21:54:26
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鈴木委員③「そういうことを鑑みますと、必ずしも10mGyという値を日本で考える必要はないんではないか。現実には、もうちょっと上のレベルでも十分ではないかという議論をしてきたと思うんです。ただ、それがどのレベルだというふうにはっきり数値を挙げるということは現実的には難しかった、

2011-11-30 21:55:32
studying @kotoetomomioto

鈴木委員④「質問の趣旨は、やはり10万人にたとえ1人であろうとも介入すべきであるという考え方を強く取っている考え方であり、今回私たちの委員会では、そういうような考え方を取らないで、リスクベネフィットバランスである適正水準を取ろうという考え方に立ったというところが大きく違った」

2011-11-30 21:57:03
studying @kotoetomomioto

山下主査「ありがとうございます。我々が検討してきた内容での100mSvで落ち着いた一つの根拠をご説明いただきました。この指標100mSvを予測された場合に介入するということで、、、」

2011-11-30 21:58:46
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重要:「100mSvを『予測』された場合」

2011-11-30 21:59:58
studying @kotoetomomioto

で:チェルノブイリの例を根拠にWHOが10mSvとしたガイドラインと、国内で漫然と用いている100mSvのあいだのどこにするか?決められなかった検討会の言い訳が、、

2011-11-30 22:07:21
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事務方①「『予測線量』100mSvというものについては、『予測線量』というのは、放射性物質などが放出される期間中屋外に居続けて、何らの防護活動もなされなかったと仮定した場合に受けると『予測』される線量で、実際に受ける線量はこれをかなり下回るでしょう、、」

2011-11-30 22:08:38
studying @kotoetomomioto

事務方②「原子炉施設等において、原子力災害が発生した場合においての放射性ヨウ素の放出につきましては、SPEEDIなどによって予測計算を迅速に行えるので、万が一の場合、計算された『予測線量』により安定ヨウ素剤を予防的に服用することが可能であるというような回答としております。」

2011-11-30 22:09:32
studying @kotoetomomioto

つまり、ヨウ素剤の介入基準を小児甲状腺等価線量で10mSv程度以下か100mSv以下とすべきか決められず、結局「SPEEDIが100mSvを『予測』した段階でヨウ素剤を飲ませれば実質的に10から100の適当な所に落ち着くだろう、、」という程度のお話だったと。

2011-11-30 22:39:57
studying @kotoetomomioto

参考:SPEEDIが100mSv以上を『予測』した範囲。 http://t.co/9SVWDuog

2011-11-30 22:20:05
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Kazuo Uozumi、人民 @forthman

早め(10mSV)にヨウ素剤を飲んだ場合のデメリットは何だろう?甲状腺に異常(橋本病など)がない人でも副作用は出るのか? @study2007 さんの「国内原発事故でのヨウ素剤介入基準を100mSvと決めた時の話の流れ(http://t.co/cjX36tTY)」をお気に入りに。

2011-11-30 23:08:29
studying @kotoetomomioto

ヨウ素剤を飲むデメリット:「原子力災害時における安定ヨウ素剤予防服用の 考え方について」http://t.co/NF4JkBlbより①アレルギー反応②大量/長期服用で甲状腺機能異常③ポーランドでは成人に重篤な副作用が起こった割合は1000万人中4人程度、とのこと。

2011-11-30 23:27:00
Hiroshi Makita Ph.D. 誰が日本のコロナ禍を悪化させたのか?扶桑社8/18発売中 @BB45_Colorado

.@study2007 さんの「国内原発事故でのヨウ素剤介入基準を100mSvと決めた時の話の流れ」をお気に入りにしました。←やはりそうか。科学的根拠ではなく、政治的な基準だったわけね。推奨良まとめ。主砲斉発。 http://t.co/chPuX1Uu

2011-11-30 23:21:04