斎藤由多加さんによるウィル・ライト新作解説

あのザ・タワーやシーマンを作ったゲームクリエイターの斎藤由多加さんに、ウィル・ライト(シムシティの作者)の新作について聞いたら物凄い答えが返ってきた。僕だけの知見にするの勿体ない気がしたのでまとめておきますね。
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川田十夢 @cmrr_xxx

@YootSaito 由多加さん、こんちわ。シムシティのウィル・ライトが新しいゲームの構想について語っていたのが、まったく意味が分からなくておもしろかったです。 http://t.co/CHLxXQqi

2011-12-02 12:51:41
斎藤由多加 @YootSaito

@cmrr_xxxウィルの考えを一言でいうとね、これは僕もまったく同じ考えなんですがゲームっていうのが有限数の選択肢しかないならそれはすでに固定化された線形なシナリオに支配されているという話しです。だったら選択などさせず、映画のようにベストのものを一つ提示すればいいわけで・・

2011-12-02 16:18:54
斎藤由多加 @YootSaito

@cmrr_xxx (つづき)中途半端なさぶすとーりーなんかやめちまえ、となる。ちょうど、種を植えて木を育てるシミュレーションがあったとするならば、その木の変化がグラフィッカーが事前に描いた数万枚の絵の組み合わせを作るより、フラクタルで数学的に木の形を描く方が面白い。でその変化は

2011-12-02 16:20:38
斎藤由多加 @YootSaito

@cmrr_xxx (つづきのつづき)その木の変化は、太陽の位置とか水分で、刻々と変われるわけで、そのモデルを「人間の生活」に置き換えるとするならば、人間の生活そのものを有限数のモデルで構成しなおして、そこに「耳(入力変化)」をつける試みは、とても興味深いチャレンジ。ただカオスと

2011-12-02 16:22:31
斎藤由多加 @YootSaito

@cmrr_xxx ゲームがゲームではなくなりカオスになるギリギリの危険と背中合わせのゲームデザインになる。だからウィルのゲームが、本当に商用として成り立つか?は誰にもわからないというリスクがあると思う。

2011-12-02 16:23:44
川田十夢 @cmrr_xxx

@YootSaito ありがとうございます!完全に腑に落ちました。こうなってくると、リアルとリアリティの線引き(あるいは双方に何を求めるかの定義)が難しくなりそうですね。

2011-12-02 19:31:53