登山者が考える被災生活の知恵

もう20年近い昔の話ですが、毎年、海外へ一ヶ月以上、山登りしてました。ベースキャンプから上では、使えるものは自分たちが持ち込んだリュック数個分の食料、燃料、寝具にテント。きちんと収納すれば一般家庭の押し入れの片隅に収まる量で、その装備で僕らは最長で四週間、最低気温零下40度の氷河上生活に耐えました。その時の思い出話が、現代の被災生活に役立つだろうか?を考えたまとめです。
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みゅう @danatatm

@notazou 少し具体的な話をしましょう。例えばインスタントラーメンという食材があります。毎日、少なくとも一日一食以上食べ続けるとしたら、どのブランドがいいと思いますか?もしくは好みですか?その理由も考えてみると意外に深い展開になるかもしれませんよ^^

2012-01-24 18:39:06
みゅう @danatatm

@notazou まず安価なインスタント麺は油で揚げてある物が多く、これは長期保存に向きません。また、油が胃腸に負担になります。これらから長期の遠征には、中華三昧や、マルタイ棒ラーメンなどを用いることが多いです…と、インスタント麺一つとってもこの程度のノウハウは必要なんです。

2012-01-24 20:22:36
みゅう @danatatm

仕事柄、車中仮泊が多いのだが、今朝の寒さは堪えた。とは言え、せいぜい零度前後、ダウン 900gのシュラフでなぜ寒いのだろう?と考えたら、どうやら車の所為だと気づいた。車は金属部分が多いため冷えが身体に堪えるのだろう。例えば被災時の短中期的な避難とは言え、車での生活は薦められない。

2012-01-25 10:22:52
みゅう @danatatm

@notazou 一般的な袋麺に比べて、(株)丸泰の棒状ラーメンは省スペースで備蓄できるのが強みです。弱点は調理に若干の手間がかかる他、東日本では馴染みが薄いので味の好みが分かれます。ただ、長期間食べ続けても身体に不調が起きにくいのは、僕らがアラスカで体感済みです。

2012-01-25 18:38:20
みゅう @danatatm

@notazou 袋麺の賞味期限は、おそらく業界標準と思われますが、どのメーカーの製品も六ヶ月を謳っています。ただしノンフライ製品に関しては、現実には賞味期限を大幅に過ぎても劣化が起こりにくい事が分かっていますので、自治会や組などで備蓄する場合は一年くらいは大丈夫でしょう。

2012-01-25 18:42:39
みゅう @danatatm

@notazou 今回の震災でも、消費期限切れの備蓄食料を支給したことが一部で問題になったようですが、行政がやる場合は、原則として消費期限を厳守せねばならない点が足かせになります。

2012-01-25 18:47:28
みゅう @danatatm

@notazou 意外に知られていなのですが、アルファ米は、実は軍事目的に開発されたものです。これは文献も存在します。日本は、これだけ災害の多い国なのだから、国も戦前の研究をきちんと引き継いで、より時代にあった商品を開発して欲しいですね。 http://t.co/AmZW9lvp

2012-01-25 18:49:38
みゅう @danatatm

寝袋の正しい寝方:どんな高級な寝袋でも床に当たる面は保温力はないので、寝袋の品質よりもマットの断熱性に着目すべき。寝るときに頭を入れてしまうと、呼吸の度に冷気を取り込んでしまう他、寝袋内に呼吸による湿気を貯めてしまう。頭は出す、寒ければ薄手の目出し帽(毛糸の帽子で良い)を被る。

2012-01-25 18:54:24
みゅう @danatatm

テント生活の知恵:大原則、テントの中で炊事をするな!テントに食物の匂いをつけると獣に荒らされるなどの被害が起きやすく、またテント内の寝袋などが湿気を帯びて保温力が低下する。床面が断熱され、乾燥したテント内ではロウソク一本で充分な暖が取れる。温かいものが飲みたければ個人の魔法瓶で。

2012-01-25 18:59:02
みゅう @danatatm

被災に役立つ携帯コンロ:カセットガスジュニアバーナー(イワタニ)が便利、扱いが簡単で携帯性に優れているほか、圧電式なので火種が不要。調理には、深めのテフロンのフライパンと、割り箸、そして「A4程度のベニヤ板」があれば、殆どの場合事足りる。 http://t.co/llfIgs8F

2012-01-25 19:05:10
みゅう @danatatm

登山者の服装:基本的に、綿・麻は一切使わず、化繊もしくはウール製品を用いる。特に下着が重要で、登山用に開発されたものや、昨今流行りのヒートテック、シルキードライ、サラファインなどは抗菌性にも優れ(要するに汚れを貯めない)ており、冬場なら数週間程度は入浴不要。

2012-01-25 20:00:57
みゅう @danatatm

@notazou 僕の知恵は一例です。知恵は多くの人に叩かれるウチに使いやすい素材に生まれ変わります。そして、被災&避難は地域の課題ですから、個人が勝手にやっても意味が無いと思います。

2012-01-25 20:04:14
みゅう @danatatm

@notazou 一般の人が商品の知識を持つことで、開発者もより具体的な商品開発が可能になると思います。開発は開発者の独り善がりではなりません。あと、僕が並べた知恵の中には、我が国の一般登山者が役立てる事ができるものも含めたつもりですし、今後も思い出したものは追加していきます。

2012-01-25 20:07:01
みゅう @danatatm

@notazou 僕的に一番気になったのは、キャンパーのほうが登山者より優れているというご意見です。キャンパーも登山者も、レベルは一緒ですよ。せいぜい一週間程度の野外生活しかしていない人たち(=多くの日本人)の場合。

2012-01-25 20:08:57
みゅう @danatatm

被災地、に限らないが、足場の悪い場所を歩く場合「長靴」が便利である。安全靴、安全長靴ならもっと良いが、着脱や価格の点で難がある。どこでも簡単に買える点でも有利。ただし履きこなしには、それなりのノウハウと慣れが必要。例えば、冬場は大きめのサイズを選び、靴下を二重三重にするなど…

2012-01-25 20:40:03
みゅう @danatatm

@notazou 一週間というのはオマケです。大抵の人は週末デイキャンプ~1泊2日がせいぜいで、三泊したらバカンス(笑)というのが我が国の現状でしょう。それら「一週間くらいしか野外生活をしかしていない人たちの常識(=お上の認識)を破壊すること」が、このディスカッションの目的です。

2012-01-25 20:44:40
みゅう @danatatm

@notazou えーっと、ディスカッションをお続けになる気持ちがおありでしたら、考え方ではなく、具体的な商品とか方法で続けていただけると嬉しいです。考え方というのは微妙なすれ違いばかりで、ハナシが先に進みにくいので…より知識の豊富な方をTLにご招待いただくのも歓迎。

2012-01-25 20:48:32
みゅう @danatatm

@notazou 僕は食品や食材名そして調理方法まで言及していますので、食べられない理論というご指摘は当たっていないと思います。

2012-01-26 04:14:22
みゅう @danatatm

@notazou 僕はあくまで、山ヤの技術と経験から被災生活術を考えようとしただけで、それが金儲けのネタになるかは別の話だと思います。

2012-01-27 03:07:27
みゅう @danatatm

@notazou 僕は初めから、山ヤの経験や知恵を出し合おう、と提案してきました。例えば「軽くなければならない」てはなく、どういう商品が軽いのか?という事です。それは自分で考えろ…では、技術ではないし経験を語ることにもなりません。

2012-01-27 03:15:27
みゅう @danatatm

@notazou 例えばインスタントラーメンの作り方一つでも、初めから全ての材料を水から煮込んだ方が、多少の美味しさの損失にはなるかもしれませんが、速くて燃料の節約になります。そういった事一つとっても、技術として挙げる事は意味があるのです。

2012-01-27 03:21:06
みゅう @danatatm

@notazou さんの山登りに対する考え方は、どこかガマン大会みたいですね。多分そこが出発点の違いなのでしょう。それで済むのが日本の山なんだろうなあ…とは思います。以後、僕は独自に続けますので、絡むのであればご自由に。

2012-01-27 03:31:30
みゅう @danatatm

辛ラーメンとか、味噌煮込みうどんの類は、水から全部煮込むような作り方をしても美味しいんだけど、油揚げ麺だから長期保存が効かないのが問題…f^_^;) https://t.co/9V3GfKb3

2012-01-27 03:36:36
みゅう @danatatm

登山からの被災生活術考:調理器具として挙げた深目のテフロンのフライパンの他、食器洗いには、いわゆる「魔法のタワシ」が、活躍する。器具を傷めず、最小限の洗剤で事足りるからだ。これなんかはキャンパーの技術。

2012-01-27 03:45:11
みゅう @danatatm

登山からの被災生活術考:調理は基本、全て火を通す。殺菌になり、洗い物も手を抜ける。酢を積極的に使うのも食中毒対策として良い。これなんかは、調理師さんの知恵。

2012-01-27 03:50:12