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でもこれが、さすがに「レジオネラ風呂」とか「緑膿菌風呂」とかだったら、いくら本人の好きずきとは言っても「それはちょっとやめとけよ」って、おせっかいの一つも言いたくなるわけで。
2012-02-15 09:45:55そこらへん、扱う微生物の種類によっても「最低限、安全にするためには」ってのが変わってくる。きちんとコントロールするには、まず何より、自分が扱ってる微生物が「何か」をきちんと知ってないといけない。
2012-02-15 09:49:11環境中の微生物は多種多様なんで、本当に好き勝手に増殖させたときに増えてくる微生物が「何か」をきちんと知ることは難しいんよね…少なくとも、菌を同定できるくらいの専門知識がないと難しい。だから、発酵食品作るときなんかも、普通はそれに頼らずに「種菌」使うことが多いわけで。
2012-02-15 09:52:59y_tambe先生から3回目の追加解説をいただきました。
真面目に考えると、乳酸菌風呂による感染症リスクが「正確には」算出できないという問題が…算出できないリスクは比較もできないしなぁ。これまで、こんな常識はずれなことをやってた前例がそもそも少ないので。何かから無理矢理外挿するにしても、何が使えるのか。
2012-02-15 11:52:24あとまぁ、そもそも「乳酸菌風呂」と一口に言っても、微生物の繁殖具合や、生息してる微生物種の違いなんかもあって、同列に語るのが難しいだろうし。それはまぁ「乳酸菌風呂」というものの定義のあやふやさから来るもので、実際にはアチラ側の問題なんだけど。
2012-02-15 11:56:59あ、ここはとても重要なポイントだったりする。レジオネラや緑膿菌などの場合、風呂の追い炊きによる殺菌があまり上手く機能しないのです。 RT @kenemo それはそうと追い炊きで殺菌できないかなとも思ったけど
2012-02-15 13:57:22というのは、どちらもバイオフィルム作って、その中に生息する菌だから。「バイオフィルム」というと、元のブログに出てた、水面に生じる菌膜みたいなのだけを想像するかもしれないけど、実際には湯船にこびりつくヌルヌルしたヤツも、立派なバイオフィルム。
2012-02-15 13:59:17追い炊きするタイプの循環装置付きの風呂の場合、「40℃」といっても、実際には吸水した水はもっと高温に加熱してから戻すので、その部分では*ある程度(後述)*殺菌効果は見込める。けど、バイオフィルムは湯船にこびりついてて吸水孔には送られず、その中にいる菌は安定して増殖可能になる。
2012-02-15 14:03:07それともう一つ、レジオネラで報告されてるので、アカントアメーバへの寄生が、耐熱性の獲得に寄与してるというのもある。アカントアメーバは、通常は熱で死ぬのだけど、嚢子(シスト)という耐久性の状態になることが知られてます。細菌芽胞やクマムシの乾眠状態みたいな感じ(もっと弱いけど)
2012-02-15 14:06:11自然環境でアカントアメーバは、他の細菌を食べて生きているのだけど、レジオネラはアメーバに食べられても消化されず、その中に寄生して増殖する性質を持ってます。レジオネラに寄生されたアカントアメーバが嚢子の状態になると耐熱性になるので、追い炊きされても、中のレジオネラごと生き残る。
2012-02-15 14:08:25まぁ一応、レジオネラはpH5の酸性泉とかなんかでは増殖しないと言われてるのだけど…ただ、ここツッコみだすと「pH測ってるけど、それ本当に較正された正しい値なの?」という、これまた面倒な問題が…
2012-02-15 14:22:09(ここらへんも最初、レジオネラよりも緑膿菌の方を紹介してる理由の一つでもあったり…まぁ緑膿菌の方もあんまり酸性強いと増えないけど。あとバイオフィルムの中とかで、局所的にそこまで酸性でない環境もありうるのだけど)
2012-02-15 14:26:55@usg_ringo 正直、一般的な「バッチさ」というか、衛生感覚ってのも突き詰めて考えると、どうなんかな、という部分もあるので。というか、医療関係者が叩き込まれる「清潔/不潔」の考え方ってのがあって、それは一般的な意味での清潔/不潔とはレベルが異なるものだったりするので。
2012-02-15 14:32:15そそ。で、清潔なものも不潔なものに接したら「不潔」とみなす。「樽一杯のワインに、コップ一杯の泥水を入れると、樽一杯の泥水」とか喩えたりする。 RT @usg_ringo ここは清潔、不潔ラインがはっきりしている。
2012-02-15 14:42:16