【ほうかご百物語】妖怪についてつらつらと(4巻)

ライトノベル・『ほうかご百物語』(峰守ひろかず著、電撃文庫) http://goo.gl/BI3Kh のシリーズに登場する妖怪の元ネタ・モチーフと思しき妖怪譚などについての呟きをまとめるリスト。 ※このまとめは覚書です。じっくり精査するのではなく、思い付いたネタやちょっとだけ調べた事項をまとめておくためのものです。 ※個人のメモですので、緩く見てください。 ※「作中との比較」の部分は、「この部分は文献を参考にするとこういうことであるに違いない!(断定)」ではなく、「もしかしたらこういうことなのではないだろうか?」という一つの可能性の「提案」を行うものである、ということを予めご了承ください。 続きを読む
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アルム=バンド @Bredtn_1et

また、城下の宇治という町に出現したとされ、それゆえに「宇治のこだま」とも呼ばれたとされる。[1][2]

2012-05-30 21:48:42
アルム=バンド @Bredtn_1et

山口県岩国では文久年間(1861~1863)の秋から冬にかけて、夜四つ刻(10時頃)から翌朝未明まで、バタバタという大きな音がしたという。[1]

2012-05-30 21:49:12
アルム=バンド @Bredtn_1et

この音は渋紙を打つ、あるいは大きな団扇を激しく使うような音で、町中に聞こえたという。また、『岩邑怪談録』では「破多破多」の文字を宛てた。[1]

2012-05-30 21:49:18
アルム=バンド @Bredtn_1et

広島県の話は『筆のすさび』や『譚海』など幾つかの書物に取り上げられているので、他よりも普及しているかもしれない。

2012-05-30 21:49:25
アルム=バンド @Bredtn_1et

『筆のすさび』に拠れば、芸州広嶋の辺りでバタバタというものがあった。夜中に屋根の上あるいは庭際でバタバタという音が聞こえる。畳を打つ音に似ている。物好きな人がその正体を見ようと音のする方へ行ったら、七・八間も向こうで聞こえてとうとう見ることはできなかった。

2012-05-30 21:50:09
アルム=バンド @Bredtn_1et

川下に六丁目という町があるが、その辺りが一番多い。狐狸の仕業ではないという。[1][3]

2012-05-30 21:50:14
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『譚海』では、夜に入ると筵を打ち、塵を払うような音がするという。戸を開けると遠くで聞こえ、尋ねて行くと違う方角から聞こえてくるという。[1][4]

2012-05-30 21:50:33
アルム=バンド @Bredtn_1et

なお、この六丁七曲りの辺りには人が触れると瘧になるという石があるといわれ[1][2]、怪異もその石の精の仕業とされ、バタバタ石と呼ばれた、という話もある。[1]

2012-05-30 21:50:46
アルム=バンド @Bredtn_1et

これを高知県(土佐)では狸の仕業とされるとも。この辺りの話は「畳叩き」になる。

2012-05-30 21:50:54
アルム=バンド @Bredtn_1et

こちらを参考までに。> http://t.co/HXfJ9gFi 【ほうかご百物語】妖怪についてつらつらと - Togetter

2012-05-30 21:51:03
アルム=バンド @Bredtn_1et

あとはWikipediaにも結構情報があるので参考までに。> http://t.co/65tSGHic 畳叩き - Wikipedia

2012-05-30 21:51:09

※作中との比較

アルム=バンド @Bredtn_1et

以上、概説メモ。以下、『ほうかご百物語』4巻との比較。…っていわれても、「格技場裏の騒音」という報告に対して「バタバタ」だね、と言い当てているだけなので一切詳細なし。比較も何もあったものではない。

2012-05-30 21:51:20
アルム=バンド @Bredtn_1et

とりあえず格技場裏で畳を叩くような大きな音が出ていたのだろうなー、と推測するほかない。別に東から西へ走り去って行った、という記述も無いから、素直に広島型あるいは山口型と判断して良いのかな? といった辺りで以上。

2012-05-30 21:51:37

※蟇(ワクド)について

※メモ

ああ、こっちだと「ワクド」ではなく「クワド」なのか。これはもう一度調べ直さないとだ。> http://t.co/UrF3aRqX 蟇,クワド | ガマ,クワド / http://t.co/AeNIJ5Hh わくど岩 | ワクドイワ | 怪異・妖怪伝承データベース

中身だといわゆる「蛙石」についても言及しないといけなさそうで怖い。蛙石って全国的にあるぞ…(汗)。パッと思い付くのは諏訪七石の蛙石。諸説あるものの、本宮の境内にあったか、あるいは本宮から北西方向に行った大熊の住宅地の中にあるものが有名かな。

次に現在は元興寺にある蛙石。殺生石との関連もあり。 あとは熊野速玉大社の摂社の神倉神社にあるゴドビキ岩。

ああ、さっき挙げた「わくど岩」もそれだ。> http://t.co/AeNIJ5Hh わくど岩 | ワクドイワ | 怪異・妖怪伝承データベース

蝦蟇からケンムンを連想しそうな話の参考> http://t.co/q7V3cGLk ガマ,ケンムン | ガマ,ケンムン | 怪異・妖怪伝承データベース / http://t.co/KVn3bUrj ガマ | ガマ | 怪異・妖怪伝承データベース

アルム=バンド @Bredtn_1et

『絵本百物語』以外で、蝦蟇が虹色の気を吐き出す例を発見。> http://t.co/uyAhZ0mO 蟇 | (ヒキ) | 怪異・妖怪伝承データベース

2012-02-27 12:39:12
アルム=バンド @Bredtn_1et

蝦蟇と河童が関係する例。> http://t.co/5lIgh2yC ガワッパ | ガワッパ | 怪異・妖怪伝承データベース

2012-02-27 12:39:45
アルム=バンド @Bredtn_1et

バンビキさんめっけ。> http://t.co/5uUcqRhi ばんびきさん,蛙 | バンビキサン,カエル | 怪異・妖怪伝承データベース

2012-02-27 12:40:08
アルム=バンド @Bredtn_1et

『竹原春泉 絵本百物語 -桃山人夜話-』(多田 克己編、株式会社国書刊行会、1997)借りられたー。「第九段 周防の大蟆」か。訳文の背景に、原文と思しき手書きの文章が掲載されているので、それを読み解く。

2012-02-26 15:39:56
アルム=バンド @Bredtn_1et

…こういう手書きのくずされた文字は読み慣れていないので間違いがあったらすみません。

2012-02-26 15:40:41
アルム=バンド @Bredtn_1et

昼間は空中を向いて口を開ければ虹のような気を吐き、これに触れた鳥類や虫などはみんな蟆(がま)の口に入ってしまう、という内容。

2012-02-26 15:48:32
アルム=バンド @Bredtn_1et

「凡がまの八尺に充るものハ多くハ害をなし…」 こっちは何とか読めるかな。およそ八尺(約2.4m)に及んだ蟆(がま)の多くは害をなす、という内容。

2012-02-26 15:51:10