君を呼ぶ声の代わりに、空に手を伸ばす。僕にも何か掴めるだろうか。本当は君の名を呼びたかった。声の限りに叫んで、泣いて、戻って来てと言いたかった。きっと僕が呼んだら君は自分を犠牲にして僕の傍にいてくれるだろう。だから僕は呼べなかった。どうかお願いだから振り返らないで。#書き出し
2012-04-03 22:09:19君が見る世界を見たかった。血塗れで笑える理由を、知りたかった。知らない方がいいよ、と君は癖のように笑った。一点の歪みもない、晴れ渡ったそれこそが歪みの象徴だった。でも、何も知らずに無責任な事は言えない。だから、飛び込むのだ。 #書き出し #twnovel
2012-04-03 18:13:40君が見る世界を見たかった どれだけ荒れていようが どれだけ朽ちていようが 君が見る世界なら 今は どれだけ苦しくても 後に どれだけでも幸せになれると思ったんだ #書き出し
2012-04-03 18:41:47君が見る世界が見たかった。僕には見えない虹が見えている。皆には気がつかない幸せを知っている。感度の高い貴方には、苦しいことも人の何倍と辛かったかもしれない。だけどそのぶん、小さな美しい世界を感じとる感性も何倍だ。それはとても貴重で素敵なことだと僕は、思うのだけど。 #書き出し
2012-04-03 21:11:07笑わなくていいから泣かないで。 心の泉を枯渇しないで。 君の胸の中には優しさと言う名の泉が湧いている。 沢山の辛いことや悲しみを乗り越えた君だからこそ持つことが出来るその泉を枯らしてはいけないよ。 自分が幸せになった時、その泉を溢れさせればいい。 その時までは。 #書き出し
2012-04-03 18:33:32笑わなくていいから泣かないで。 君の瞳が曇ったらボクの心に雨が降るから。笑わなくていいから泣かないで。今はただ、傷付いた羽をボクの肩で休めたらいいから。戸惑う心がその手を離れ、キミが笑えるその時まで。ボクがキミの笑顔を預かるよ。誰よりもキミの 笑顔を知ってるボクが。 #書き出し
2012-04-03 21:17:30風の音が聴こえる。こうして、あなたに抱かれていると・・・。風の音が聴こえる。荒んだ音が。わたしでは埋められないのかしら、あなたの心についた傷。ねぇ・・・今度はわたしが包んであげる。そう言って君は俺をもう1度抱いた。 #書き出し
2012-04-03 18:43:13風の声が聴こえる。 雨の中に聴こえる。祈るように聴こえる。縋るように聴こえる。 夜の中に聴こえる。囁くように聴こえる。包むように聴こえる。 胸の中に聴こえる。君の声に聴こえる。僕の声に聴こえる。 風の声が聴こえる。 届くように聴こえる。届いたって聴こえた。 #書き出し
2012-04-03 18:48:39風の声が聴こえる。独りぼっちの僕に声を掛けてきた。‥君は人里へは帰らないの?私はこれから桜の蕾を起こさなくちゃいけないんだ、君も一緒に行くかい?僕は躊躇った。春風は笑う。‥まるで君は桜の蕾のようだね、あいつらもすぐに咲くのを嫌がるんだよ。綻べば綺麗なのに、君も蕾達も。 #書き出し
2012-04-03 21:51:50風の声が聴こえる。私の中の小さな勇気。私の中の小さな光。私の中の小さな力。どうか消えませんように。どうか届きますように。どうか吹き飛ばされませんように。 #書き出し
2012-04-03 21:53:54風の声が聴こえる。誰かの想いを風に乗せて誰かに届けているんだ。ねえ、どうか私の想いも風に乗せてあの人に届けて欲しいの。あなたなら高い山も広い海も越えていけるでしょ?どうか私の想いを風に乗せてあの人の背中を押して欲しいの。私には手が届かないから。#書き出し
2012-04-04 00:04:21風の声が聴こえる。目を閉じ耳をすませばいつだって風の声が聴こえる。風の声を聴ける自分でありたいと思う。そうでなければ君の声など聴こえるはずがないから。風の声を感じ取れるくらいの感性を持って、君の隣に居たいんだ。君の微笑み、君の動き一つひとつが作る風を感じていたい。#書き出し
2012-04-04 01:31:04どうにもあなたには勝てないようで、泣きそうな僕は腕の中。弱ってる所なんて見られたくなかったのに、貴方はそれこそが見たかったのだと笑う。ちょっと変ですよ、なんて強がってみたけど小さく笑うだけ。今日だけ、今日だけ甘えてみることにした。 #書き出し #twnovel
2012-04-03 19:09:46どうにもあなたには勝てないようで…少し拗ねてみても、少し意地悪をしてみても、あなたの「おはよう」の一言で、すぐに(*^_^*)となってしまう。ごめんね、素直じゃなくて。 #書き出し
2012-04-03 22:05:36つまんないから猫になる事にした。僕は猫だから君の隣にいても膝枕に寝ても怒られる事はないし、突然いなくなっても口に怪しげなものを咥えても叱られる事はない。それって最高だし、僕って猫だし、取り敢えず散歩から始めようと思う。餌付けされずに、また君の元へ帰ってくるよ。 #書き出し
2012-04-03 23:55:00残念でした、生きてました。残念なのは自分。涙が溢れた。ねぇ、また貴方の所に行き損ねたよ。ねぇ、もう疲れたよ。生きる辛さは十分に分かったよ。私は貴方の所に行きたいだけ。けれど冥王にすら見放された私の躰は、最早死を受け付けてくれないらしい。それなら…、世界と心中してやる! #書き出し
2012-04-03 22:24:54残念でした、生きてました。びっくりした? 確かに死んだものね、私。あのね、このままだと君が後を追って来かねないから、帰ってきました。というわけで、結婚しよ? これからはずっと一緒に居てあげる。好きな人と一緒にいるために上から帰ってくる子なんてなかなかいないし…どう? #書き出し
2012-04-03 23:21:54残念でした、生きてました。ドヤ顔の探偵、独白待ちの犯人。そこへ私は割って入る。凍り付く二人。「どうして」「死んでなかったみたいで」「クライマックスだぞ空気読め」探偵と犯人は恐い顔で私を睨む。そして顔を見合わせると次の瞬間、私を崖の下へと突き落とした。真っ逆様。海が青い。#書き出し
2012-04-04 12:59:30