「就活の達人」が就活生を混乱に陥れるby @KatsumiSakata 氏
- yutayamaura
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最近「日本の就活システムを変えたい」という話を若手採用担当者から聞くことが多い。だったら、まずあなたの会社を変えたら?と思っている。自社ですら説得し変えられないのに、世の中の仕組みを変えるなんて無理。
2010-06-12 00:01:07新卒採用の現場で気になるねと話していることを「深夜モード」でいくつかツイート。まず「就活の達人」が急増していることが悩ましいという話。下手すると在学中からキャリア相談を引き受けている学生も少なくない。
2010-06-12 00:17:38就活終了後の学生が「こういう風にしたよ」という経験を話すことは悪くない。しかし、「こういうふうにしたから内定とれた」という話をするケースが頻発。ただ、彼らの話す正解のほとんどはあまり「裏打ち」がない。
2010-06-12 00:19:22内定がとれた学生が、採用先の担当者から「キミのここを評価して採用したよ」とフィードバックされるケースはあったとしても、それは額面通り受け止めるのは難しい。ある意味での「風説の流布」が起きやすい構造ね。
2010-06-12 00:21:18ただ、人に何かを教えるという行為はとても気持ちいい。承認欲求が満たされやすいのだ。だからというのも変だが、在学中から就活セミナーを開いていたような学生は社会人になってもそれを続けている人が意外にいる。
2010-06-12 00:23:14この承認欲求を満たすという動機がプラスに働くといいのだが、マイナスに働いてしまうと「前に立つ気持ちよさ」を知った人によって「まことしやかな話」を相伝する(大げさ?)する構造が途切れないで続いてしまう。
2010-06-12 00:25:37厄介なのは、このタイプが「採用担当者」になってしまうことだ。社会人一年目であっても、もはや十年選手のように就活を語って、就活生を混乱に陥れてしまう。まあ、それだけならいいのだが、さらに悲劇が待ってる。
2010-06-12 00:27:36最近、会社が社員をほめることが下手になってきた。そこで承認欲求が満たされにくい構造になっているのだ。その結果、自分の「巣」みたいなものを外に求めるのだが就活生がそのターゲットになっているケースもある。
2010-06-12 00:29:44社会人と会えるイベント、なんてものが企画されているのもその例で、優れた企画も少なくないが、社会人の承認欲求を満たして終わり、というモノもある。そして、その社会人をみて、また学生が勘違いする。負の連鎖。
2010-06-12 00:31:45新卒採用の担当者も年を経て「異動」したとしても、新卒の領域から離れられない人も多い。なぜその場に留まるのか、その理由が自分なりにあるのだろうが。元採用担当者ですという人は、この周辺にうろうろしている。
2010-06-12 00:33:57それぞれの人にはキチンと大義名分が存在している。例えば「就活生のキャリア形成をしたい」「間違った就活システムを乗り切る術を伝授したい」など。素晴らしいことだし、動機が承認欲求でもいいという考えもある。
2010-06-12 00:36:18ただ、そういう人の話の多くは「自分の経験」「視野の狭い話」「伝承されたもっともらしいこと」から構成されていて、今の就活がどういう経緯でそうなり、どうあるべきかという部分の勉強は足りていないことが多い。
2010-06-12 00:39:07学校卒業者の就職という分野の研究は少ないながらも緻密なものが多いし、歴史もある。サラッとでも学べば「こういう経緯でこうなったのかぁ」ということが見える。そういう地道なことをする「就活の達人」は少ない。
2010-06-12 00:42:29ひどいケースになると「先祖返り」してしまうだろう、という暴論を打ち出す人も見かける。時代背景、企業の思惑、仕組みを提供するプレーヤーの立ち位置。就活生にアドバイスをするために知っておくべきことは多い。
2010-06-12 00:45:34あと、厄介なのは、そういう「あれれ」という部分を「違うんじゃないのかな」と指摘する大人が、少ないことも気になるねと。議論は大切なのだが、ある側面だけを捉えないで、全体を認識した上での議論が必要になる。
2010-06-12 00:47:51あーもう少し違った展開も含めツイートしたのですが、自主規制でここまで(汗)。いつもご迷惑をおかけしてしまって申し訳ないです。こういう話、今回の飲み会でシッカリします。そのためのゲストも用意しましたー。
2010-06-12 00:49:40