【ほうかご百物語】妖怪についてつらつらと(9巻)
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この海人は船に上がり込んでくるが、静かにしていないと船を転覆させる、という点では先の船入道と類似する。しかも本人達は船を転覆させるような動作を見せないのだから性質が悪いというか何というか。
2012-07-16 17:25:43※作中との比較
『ほうかご百物語』9巻では上記の設定で登場した模様。まず3メートルくらいありそうな大きさ、という時点で上記の伝承と類似する。続いては先輩の忠告で一行は直接対峙することなく事なきことを得たわけですが、そのときの先輩の忠告の内容がおおよそ上記の通りでした。
2012-07-16 17:25:53先輩は海坊主の一種、とも言っていた気がするけど、大きさや出現形態から見て確かに海坊主に似ていると思う。ついでにいえば、『図説 日本未確認生物事典』では船入道の記述は完全に「海坊主」の項目の中にありました。ということで以上。
2012-07-16 17:25:58※鵺について
※文献を基にした概説メモ
といっても鵺の姿形や伝承については既に『東方星蓮船』封獣ぬえ考察→「 http://t.co/iRNR7iJC Ewig Leere - 封獣 ぬえ ・1」でおおよそはまとめたのでそちらを参照(汗)。
2012-04-10 22:51:37姿形に関するまとめならばこちら→「 http://t.co/pRcxzUCQ ぬええぇぇぇぇぇぇぇん(文献ごとに異なる妖怪・鵺の姿の比較) - Togetter」を参照。
2012-04-10 22:51:46参考文献は「 http://t.co/FCx9siYe Ewig Leere - 封獣 ぬえ ・3」の一番最後にリストアップしてあります。
2012-04-10 22:51:53妖怪・鵺は退治された後に空船(うつほぶね・うつぼぶね・うつおぶね)によって流されたとされるが、謡曲「鵺」では流されたものの鵺は成仏できず、芦屋にある洲崎の御堂にしばしば出現していたという。
2012-04-10 22:53:11旅の僧がこの御堂に宿泊すると、鵺の亡魂が船に乗った船人の姿で現れ、自身の正体を明かして頼政の鵺退治の様子を語り、自分を弔うように頼む。
2012-04-10 22:53:27謡曲「鵺」に関しては『日本奇談逸話伝説大事典』(志村 有宏/松本 寧至編、(株)勉誠社、H.6)、『日本妖怪博物館』(株式会社新紀元社Truth In Fantasy編集部/弦巻 由美子編、戸部 民夫/草野 巧著、株式会社新紀元社、1994)より。
2012-04-10 22:53:39※作中との比較
以下、本編と比較。まずは妖雲・雷雲ということだけど、これは東三条の森から出現したときに伴った雷雲由来かと。封獣ぬえでいうところの妖雲「平安のダーククラウド」。
2012-04-10 22:55:11続いてイタチさんが言っているのは、「頭が猿、体が虎、手足が狸で尻尾が蛇」…ってあれ、ぴったり合致するものが見当たらない…?
2012-04-10 22:55:20体と手足を入れ替えれば『平家物語』バージョンなのだけど…或いは尻尾が蛇ではなくて狐ならば『源平盛衰記』ないし『十訓抄』バージョン。
2012-04-10 22:55:25手足の記述がなければ『今昔画図続百鬼』ないし「さるとらへび」とも取れるけど、その真意はイタチちゃん?!(経島先輩風に無茶振り
2012-04-10 22:55:30あと、下半身が船だったり経島先輩が説明していたアフターストーリーは、アフターストーリーというよりも先程説明した謡曲「鵺」の内容が由来かと考えられます。
2012-04-10 23:01:50生き返ったというより亡魂ですが、御堂で出現を繰り返していたということは、ほうかご百物語の世界観的にいえば、此岸と彼岸を行き来していた、とも言えそうですし。…ということで今回は以上。
2012-04-10 23:02:00