geophysicsさんの「チェルノブイリの雲の下で」に関するツイートまとめ

geophysicsさんが「チェルノブイリの雲の下で」をよんで気になった個所をツイートしてくださいました。 まるで、今の日本を書いているような内容に驚きました。 311以降「福島の雲の下で」生きている我々にとって、大きなヒントになるのではないかと思います。 こちらもおススメのまとめ。 続きを読む
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CAVU @cavu311

ということで「チェルノブイリの雲の下で」ようやく入手できました。いろいろ情報頂いた皆さまありがとうございました。 http://t.co/2OaHBcTA

2012-05-08 09:23:32
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CAVU @cavu311

「チェルノブイリの雲の下で」半分ほど読み終えました。すばらしいまとめ http://t.co/H6BxDQXj がありますので、まずはそれを読んでいただければ良いのですが、個人的に気になった箇所を、時折Twしてみます。タイトルが長いのでハッシュタグ #チ雲 を使います。

2012-05-09 13:12:09
CAVU @cavu311

「新しいエネルギーが従来の反原発運動と結びつくチャンスがそこにはあった。しかし、そのことの意味を理解したのは、原発運動の側ではなく、原発推進派の側だった。したがって新旧の運動の接近を妨害し、できるだけ運動を分断する策動が細かく計画された。アメとムチの常套手段が使われた。」 #チ雲

2012-05-09 13:16:10
CAVU @cavu311

大気圏内核実験停止条約締結時のケネディ大統領「統計学的な観点から、核実験の影響で死亡する我々の子や孫の世代の数を、いたって少数と見る人もいよう。…しかし、(中略)我々の子や孫は単なる統計上の数字ではない。だからこそ我々はこのことに決して無関心であってはならないのである。」 #チ雲

2012-05-09 13:24:33
CAVU @cavu311

「西ドイツ政府は、この実効線量当量方式を国会で正式に成立させようとこころみているが、同じ方式が日本でも導入されているのではあるまいか。これは放射線被ばくの「無法地帯」を作るための立法化と言って差し支えない」(1987年) #チ雲

2012-05-09 13:29:52
CAVU @cavu311

「実効線量当量方式のおかげで、放射能の許容量を大幅に緩和することができた。それを利用して政府は「安全だ」「健康に障害はない」と言いたい放題である。他方で政府は気象台、水道局、保健所の口にテープを貼りつける体制を作り上げたのだった」 #チ雲

2012-05-09 13:33:18
CAVU @cavu311

「内務省は五月五日になって、しぶしぶ一両日の測定値を公表したが、時すでに遅く、放射能の濃度がもっとも大きく、住民の安全のために何らかの対策が必要だったその時に、真実が隠され、無為無策のまま大事な時を逸したのだった。」 #チ雲 ←これ、本当に既視感ありあり…。

2012-05-09 13:37:45
CAVU @cavu311

「チェルノブイリの雲の下」で書かれている、西ドイツで事故後に現れた「ベクレル派」というのは、今だと「放射能防護クラスタ」みたいな感じっぽいな…。 #チ雲

2012-05-09 21:28:15
CAVU @cavu311

「チェルノブイリ後の西ドイツの、そしてとくにバイエルン州の政治家たちの振舞いはどうだったか。農民の共同社会の信頼関係を崩し、失わせたのはかれらではなかったか。政府がいま実行している政策は、将来の放射線後遺症を計算し、それを織り込んだものだと、かれは農民のカンで直感する。」 #チ雲

2012-05-09 23:51:09
CAVU @cavu311

「一〇年二〇年先にガンが多発したとしても、誰がその原因を証明できるだろうか。政府はそう開き直って、生命に敵対する政策を取り続けている。農民はいつまでもそういう政治の支えであってはいけない、とウァバウアーさんはつくづくこのごろ思うようになった。」バイエルン州の酪農家の話 #チ雲

2012-05-09 23:54:44
CAVU @cavu311

「チェルノブイリの波紋は「科学の中立」という神話を崩し、科学がつけている政治的衣装に照明を当てた。また技術は何のために誰のためにあるのかの問いを、あらためて技術者につきつけた。その反応もさまざまである。」 #チ雲

2012-05-09 23:57:46
CAVU @cavu311

「だがこの(俺注: 原子力に対する)恐怖感を和らげようとする危険な力が常に働く。たとえば原発の即時停止は、経済的破局をもたらすという政府の宣伝がそれだ。経済的貧困、大量失業といったことばは人心をゆさぶる効きめが強い。」 #チ雲 ← 2012年の日本ではなく1987年の西ドイツの話

2012-05-10 00:04:54
CAVU @cavu311

「放射線防護服は着用しなくてもいい、なぜならばいまは特殊な事態だから。放射線危険標識を立てなくともよい、なぜなら特殊な事態だから。ブルガーのこの論理を応用すれば、あらゆる事態を例外として処理することができ、かくして放射線防護規定が作られた意義は完全に消滅してしまう。」 #チ雲

2012-05-10 17:31:05
CAVU @cavu311

「一八歳未満の未成年者と妊婦は立ち入りを禁じられるべき場所で、児童たちが遊んでいました。その汚染地では食物の摂取も禁じられます。それほどの場所で、地表近くで遊ぶ子どもがどれだけ被ばくしたかは、想像に難くありません」 #チ雲 ←1986年5月のドイツについて

2012-05-10 17:34:18
CAVU @cavu311

「原発推進派でさえ、原発でエネルギーの穴を埋めるのはわずか数十年の間だけのことだと認めている。このほんの数十年の穴うめのために、最低7000世代の人がプルトニウムの後始末をしなければならない。」 #チ雲 (p124)

2012-05-10 17:42:40
CAVU @cavu311

「次の世代か、次の次の世代が放射性物質を管理する技術を見つけてくれるだろう、ということを前提にいま原子力を肯定するのは愚かなことだ。かれら未来世代の承諾を得ることなしに放射性物質を残していくことが、はたして許されるのだろうか。」 #チ雲 (p124)

2012-05-10 17:43:05
CAVU @cavu311

「生活の内部にまでいや応なく侵入してきた放射能は、根の深いところでの男と女の対応の違いをあらわにさせた。夫婦の間にもいさかいが生じ、それが昂じて離婚にいたったという話もまれではない。」 #チ雲 ← 1986~7年の西ドイツの話。

2012-05-11 20:47:33
CAVU @cavu311

「放射能の危険については、私たちもまたなるべく早く忘れてしまいたい。あまり危険ではないと、チェルノブイリは大したことはなかったのだと思いたい気持ちは山々だ。しかし、そうすることは真の危険であり、間違いである。」 #チ雲

2012-05-11 21:04:01
CAVU @cavu311

「私たちがなすべきことは、長期的な水、土壌、食糧などの測定。妊婦や子どもたちのための無汚染食料の供給。食品に放射能に関する品質表示をさせること。ECの食品在庫の放出。遊園地、屋外プール、公園などの除染。さらなる汚染を減らすために原発の放射能排出量を縮小すること、などである」#チ雲

2012-05-11 21:16:12
CAVU @cavu311

「大衆消費社会のおこぼれにあずかって暮らしてきたせいか、原子力社会に生きていながら、チェルノブイリ事故の発生を予期できず、私たちは不意打ちを食った。悪い予想はなるべく遠ざけて、楽観的に生活するのは、人間に深く根を下した本能のように見える。」 #チ雲

2012-05-11 21:21:23
CAVU @cavu311

「技術の発展を信頼し、権力と資本の力を展開することを生き甲斐としてきた人びとが、自らの無力感を認めるのは至難のことだった。(略)だからこそ放射能の雲に対する恐怖感を自分たちの意識からだけでなく、広範な市民の意識から忘れさせようと懸命になるのだ」 #チ雲

2012-05-11 21:26:40
CAVU @cavu311

「胎児や新生児の健康障害についてのデータは、妊婦たちを動揺させてはいけないという口実の下でタブーとされている。政府はあらゆるデータを隠し、科学者たちもまた統計学的な証明を必要とするとの理由で、重要な事実を暗闇の中に葬ってしまう。」 #チ雲

2012-05-11 21:45:24
CAVU @cavu311

「ヨウ素一三一が消えた後は長寿命のセシウムやストロンチウムなどが問題になった。このたたかいの場では、事故の影響をできるだけ速やかに忘れさせ、それをなかったことにしようとする原発社会と、原発社会の存在自体を疑い、それを否定しようとする母親たちが、真向から対決した。」 #チ雲

2012-05-11 21:51:38
CAVU @cavu311

「けれどもこのたたかいはとくに心配性の人びとや子どもを持つ母親に限られた問題だと矮小化され、反原発運動のなかでさえ、「ベクレル派」だけの関心事だと軽蔑をこめて呼ばれることが多かった」 ← 1987年の西独の経験。今の日本の脱原発・放射線防護運動双方にとって重要な気がする #チ雲

2012-05-11 21:56:51
CAVU @cavu311

「汚染の深刻さが実感できない現状で、放射能の危険を訴えてもピンとこない。(略) 確かに科学者たちは、被ばくによるガンの発生率や死亡率を計算している。だがそれとてもいまは単なる数字にすぎず、一人びとりの病気の苦しみや死の悲しみとはちがうものだ。」 #チ雲

2012-05-11 22:07:26