シンポジウム「地球温暖化と変わりゆく北極」実況

GRENE北極気候変動研究事業公開シンポジウム「地球温暖化と変わりゆく北極」のmotakomoikaさんによる実況が興味深かったのでまとめましたー
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MotakoMoika @motakomoika

杉本氏:永久凍土とタイガ林の分布が重なっている。永久凍土はタイガ林の存在に重要な役割がある。

2012-05-13 14:53:28
MotakoMoika @motakomoika

杉本氏:温暖化は植物の生長を促進するのか?→そうは簡単にいかない。植物によっては光合成活性は上がる面があるが、寒いところの植物はむしろ低下する。蒸発散が増加して植物の乾燥ストレスも増幅。

2012-05-13 14:55:24
MotakoMoika @motakomoika

杉本氏:温暖化によって暖かくなり農作物が育つことはあってもそれは人間活動の範囲。自然の植物はその気候に適応しているので、大きな変化をもたらす。

2012-05-13 14:56:58
MotakoMoika @motakomoika

杉本氏:永久凍土が溶けると、CO2またはメタンを放出する。メタンが放出するのは気候に大きなインパクトをもたらす。湿地等森林が共存するところは、森林メタンを吸収しているが、表土の最上部が融解し、湿地に変わってしまったらそのバランスはくずれ、さらに放出につながる

2012-05-13 14:59:06
MotakoMoika @motakomoika

北極の研究者の方たちの発表を聞いていると、北極域の急激な変化に皆さん危機感のようなものをもってお話されているように思います。

2012-05-13 14:59:57
MotakoMoika @motakomoika

Q 永久凍土って溶けないと思っていたのに、溶けるの? 定義は? A 永久凍土は0度以下の土壌が一年以上にわたりあること。ほとんど水だけというところもあれば、乾燥して水分がない場合もある。基本的に掘らないとわからない。それで観測して判断している。

2012-05-13 15:02:48
MotakoMoika @motakomoika

永久凍土は永久に凍ってるわけではないのですね。暖かくなれば溶けます。

2012-05-13 15:03:17
MotakoMoika @motakomoika

東北大学 青木周二教授の講演「大気を暖めているものってなんだろう?」 今日はメタンについてのおはなし・・・

2012-05-13 15:05:06
MotakoMoika @motakomoika

青木氏:これまでメタンはどう増えてきたか。グリーンランドや南極大陸の氷床コアから空気を分析して過去700年のメタン濃度の変化を分析。興味深いのは、南北でメタンの濃度に差があったこと。北の方が高い。

2012-05-13 15:07:12
MotakoMoika @motakomoika

青木氏:メタンは北半球での放出が大きいということ。南北の濃度差は人間活動が及ぶ前は50ppbだったのが、今は130ppbまで差がある。

2012-05-13 15:08:53
MotakoMoika @motakomoika

青木氏:メタンの放出源と消滅源。放出で大きいのは湿地。人間活動では、石炭、天然ガスなどの掘削。水田、反芻動物のげっぷ。ごみの埋め立てなど。消滅源は、光化学反応、成層圏での消滅、土壌吸収。

2012-05-13 15:11:35
MotakoMoika @motakomoika

Q 海洋ハイドレートがメタン放出の原因となっているが、メタンハイドレートをくみ上げることはどんな影響が? A 燃料として使えばCO2に変化して温室効果が強まる。結局温暖化を加速する結果にはなる。

2012-05-13 15:17:30
MotakoMoika @motakomoika

今、休憩中。あと2分で第二部がはじまります。それにしても進行役の室山さん、おもしろいなあ。

2012-05-13 15:34:22
MotakoMoika @motakomoika

海洋研究開発機構 菊池隆さん「北極の海(の環境)も変わりはじめているの?」 →わかったことがなにかではなく、わからないことがなにかを話します。

2012-05-13 15:35:57
MotakoMoika @motakomoika

菊地氏:2011年9月9日北 極海の海氷面積が少なくなったとき。1979=2000平均で700万㎢だったのが2011年に450万㎢へ。60%減少した。

2012-05-13 15:37:46
MotakoMoika @motakomoika

菊地氏:アラスカでは水温が5度を超えることもあり、最近、海が温暖化していることがわかる。氷が減った後の10月の気温は上がっている。北極が減ることで海洋生態系にどういう影響が・・・!? わからないことだらけ。

2012-05-13 15:39:47
MotakoMoika @motakomoika

菊地氏:海氷減少で光合成が活発化し、生物活動が活発化することも考えられる、が一方で淡水化し、塩分濃度がかわって生物が減少することも。

2012-05-13 15:41:15
MotakoMoika @motakomoika

菊地氏:2007年の観測結果、オホーツク海で太平洋の種類の生物種が入ってきている。太平洋種が広がる一方、もともと北極海にいた生物種にとって環境の変化に対応できず絶滅する危惧。シロクマが代表例。

2012-05-13 15:43:15
MotakoMoika @motakomoika

Q 北極の生態系がかわることはわかったが、日本人の生活に影響する例は? A 日本の食卓に関わる種についても変化している可能性はある。たとえば、鮭とか。

2012-05-13 15:47:52
MotakoMoika @motakomoika

Q 温暖化に伴い生態系がシフトするかとも思うが、生態系の空白域ができるのか? A ある。冬の氷の面積はかわらない。冬は日射がなくなる。そういう環境で生物が北上しても対応できるか不明。

2012-05-13 15:50:12
MotakoMoika @motakomoika

新潟大学 本田明治准教授の講演「北極の海から大気へ、そして日本へ」

2012-05-13 15:51:01
MotakoMoika @motakomoika

本田氏:北極の変化は日本やアジアの気候に影響する。それはこれまでずっとあったこと。北極域は意外と日本に近いのです。

2012-05-13 15:52:35
MotakoMoika @motakomoika

本田氏:新潟の人は、シベリアおろしや北の風が自然に影響していることを知っています。

2012-05-13 15:53:47
MotakoMoika @motakomoika

本田氏:この冬、寒かったのはどういうことか。夏から秋に北極海氷が減ると、海があいている状態が続き、海からの加熱が続き高気圧に。北極で高気圧、南で低気圧になり、日本を含む極東で寒気が発達する。

2012-05-13 15:58:14
MotakoMoika @motakomoika

本田氏:近年の冬のパターンは、北極が高温になり、極東で低温、シベリア高気圧が発達してくる。最近の7年の冬のうち、5つがこのパターンだった。

2012-05-13 15:59:42