俺の幼馴染み アイナはアホネン No.9
現総帥「我々にできる最大の譲歩と最善の策は」 幹部A「末妹様が17歳の誕生日を迎えるまで日本で過ごし、なおかつ本国関係者にその詳細な情報が届かないようにすること。無論、曹長との婚姻関係を希望する場合の話です。他の男に気が移るようであれば、末妹様お日本に留める理由などありませんな」
2012-06-08 20:41:13@TunaHarakiri んー。外務省の現地渉外員とか、国連直轄の保安員だったらできそうですケドね。あんまり偉いと、フリーに動けないかなーとか。
2012-06-08 20:39:00幹部B「仮に末妹様が17歳を迎える前に自由恋愛を途中で希望する場合、曹長が生まれたアイナ様を引き取り末妹様に自由な人生を与えてほしいとの要請を受けております。この場合は日本で大災害時に大病を患い長期療養していたという名目で、今まで本国に戻れなかったという脚本を用意しています」
2012-06-08 20:43:11幹部C「もっとも曹長以外の男性に気を許した時点で本国に強制連行し、適度な御曹司との間に婚約を結ぶ予定ではあります」 現総帥「曹長の人生を狂わせた報いは、その時には末妹であっても受けてもらうしかあるまいな」 幹部A「たとえば同級生を誘惑とか仕出かせば、その時点でアウトでしょうなあ」
2012-06-08 20:44:42幹部B「末妹様が日本に留まる理由は、アイナ様の母である事をまっとうする一点のみ正当性があります。それを一瞬でも忘れて女としての生き方を望むのであれば、我々は曹長の人生を守るべきであると判断します。ななにせ彼女は曹長の妻ですらない」 幹部C「護衛を含めて監視は徹底的に行う予定です」
2012-06-08 20:47:19トラキチ「――という話や」 アイナ母「ガクガクブルブル」 トラキチ「いや実際な。嬢ちゃんはアイナちゃんの母親てことやけど、今は親友の奥さんやないやろ」 アイナ母「ソウデスネ」 トラキチ「特別な事情があれば17歳未満でも結婚できるけどな、その事情がばれたらアカンのよ」
2012-06-08 20:49:17アイナ母「デスヨネー」 トラキチ「せやから、ワイら一家や地元商店街とか学校のセンセとか事情伝えて協力体制作ってるけどな。他の男がええと思ったらいつでも言うとええで。アイナちゃんマイサンの嫁としていつでも引き取るから」
2012-06-08 20:51:23たぶんトラキチさんはアイナ母が出産した後にその辺の事情を伝えていると思うんですよね。そしてアイナ母は困った事に、アイナの産みの母親と言う点でアイナ父に受け入れられているという事を自覚している。しかも自身がアイナ父に依存している事も理解している。恋愛感情が発生する前段階なのに。
2012-06-08 20:53:48一方でアイナ父も事情は似たようなもので、アイナ母に対する人間的な親愛の情はあるけれど「女」として1●歳の少女を見る事が果たして出来るか。特殊性癖を持っていないアイナ父はそれに関しては「No」であったと考えられる。押し倒された際は仕方ないにしても異性としての魅力は感じていなかった。
2012-06-08 20:57:05異性としての魅力は感じていないけど、人間としてアイナ母への強い依存を有していたアイナ父。このように娘であるアイナを軸とする歪んだ関係が維持できたのは、同級生や商店街の人たちとの交流で「どうすれば男と女の仲になっていけるか」を少しずつ学んでいったからだと妄想している。
2012-06-08 20:59:31転機が訪れたのは四歳の時、娘のアイナが幼馴染少年と出会った事。幼稚園での孤立を救ってくれた幼馴染への好意を自覚し行動するアイナの姿に、アイナ父と母は「ああ、そうか。恋愛ってこうやればええのか」と理解したのではないかと妄想する。たぶん家族で一緒に風呂に入るのはこの頃からと妄想する。
2012-06-08 21:01:54とはいえ17歳の誕生日を迎えるまで、下手に誰かに告白されてOK出したりデートに行こうとしたり悪ふざけだとしても別の男子を誘惑するだのすれば即座に本国に強制送還&一家離散確定である。それでなくとも娘の世話なども忙しかったはずである。
2012-06-08 21:06:48一方でアイナ父もまた、アイナ母が日本に留まるための努力を怠っていなかった。アイナ母が日本にいる事で本国およびアホネン本家に利益となると思わせるため、アイナ父は国防軍時代に近い仕事を「トラキチを相棒にして」日本国内で開始したと思われる。
2012-06-08 21:08:39アホネン父と母の行動は「アホネン母が17歳の誕生日を迎えるまでは、せめて家族で日本に一緒にいたい」というものだったと考えられる。この場合、事情を半端に知ってなお告白してくる男たちは害虫以外の何者でもないということになる。恋愛に悩むとか夫の愛を疑うとか、それ以前の状況なのだから。
2012-06-08 21:14:0017歳の誕生日を迎えるまではアイナ母はアイナ父の妻である資格すらない。子持ちではあるが独身であるアイナ母は、そういう矛盾と制約の中、17歳の誕生日を待ち続けていた事になる。それは周囲にとっても同様である。
2012-06-08 21:21:20クラウス「17歳の誕生日おめでとう、イルマさん。これで貴女は自由の身です。好きな人を愛し、その人と素晴らしい人生を歩んでください」 イルマ「愛していますクラウス。私と結婚して、残りの人生を共に歩いてください」 実はアイナ母はこの時初めて愛の告白をする事を許されるのである。
2012-06-08 21:24:49実際に投下したネタでは既に婚姻届を提出した展開にしたので没にしたやり取りではあるけれど、二人はこの時点でようやく恋人同士になれたんじゃないかと考えていたりする。恋人になる前に父と母になってしまった男女の悲喜劇と葛藤でもある。
2012-06-08 21:26:39したがってアイナ母が17歳の誕生日を迎えて、ようやくアホネン家はのほほんとしたバカップル然とした両親と、積極的すぎて自重しないアイナと、出会った直後に巻き込まれて残り人生確定済みの幼馴染という安定した形になったのではないかなと妄想したりしている。
2012-06-08 21:28:51この辺のエピソードを投下する際に個人名を確定する必要になった事と、そいつをあほねんハッシュタグつけることで色々とあったけどまあ後の祭りで。
2012-06-08 21:30:14しかし当時のアイナ母は口を開けば「おしりは生殖器じゃないからアグネスにも文句言われんて学校の先生が言ってたよ、おとん! 布団敷こう、な!」と迫っていたのである。
2012-06-08 21:40:23