ライスのアニメ感想:#169 LUPIN the Third -峰不二子という女-(11)

LUPIN the Third -峰不二子という女-の11話感想です。 オスカー、その愛に殉じた哀れな行く末という話でした。 捻じ曲がった悲恋の物語という所でしょうか。 本筋である不二子の混迷は解決できるのか。 物語りもいよいよ佳境です。
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テリー・ライス @terry_rice88

LUPIN the Third -峰不二子という女- Ep.11「愚か者の祭」オスカーの悲哀あふれる恋の物語、だったか。言い換えれば「女になれない男の哀れな物語」でもあったような。これも一つの愛の形か否かは本人の胸に秘められたという感じか。それとルパンと五ェ門がニヤピンしてた。

2012-06-15 12:37:22
テリー・ライス @terry_rice88

おそらくは不二子の対抗軸であったオスカーの一途さが結局、捻じ曲がってしまったために、その成就はかなわなくなってしまった、って事なんだろうかなあ。捻じ曲がってなくても、結構険しい道のりである事は言うに及ばず。オスカーは高潔すぎる男性であるからこそ強かな女性にはなれなかった。

2012-06-15 12:40:48
テリー・ライス @terry_rice88

おそらくはその思いが純粋であるが故に、信念すらが捻じ曲がったと。嫉妬というのは怖いものだがオスカーを突き動かしていた感情はまさにそれなわけで、不二子をタンツボ女といっていたのも自己嫌悪の裏返りでしかない感じだなあ。性差を抜きにしたら、自分を承認してくれる先を求めてたとも言える。

2012-06-15 12:44:00
テリー・ライス @terry_rice88

その対象が銭形そのものだったわけだが、彼の方もかつてオスカーに信念を曲げない事の大事さを学んでいた。つまりはオスカーを受け入れていたわけだけど、オスカー本人はそれに気付けないまま、銭形に認めてもらうと一心に刑事としての功績を積もうとしてた。まずここですれ違いが発生してる。

2012-06-15 12:47:42
テリー・ライス @terry_rice88

もっとも銭形に慕情を覚えていたのをきっかけに恋愛感情に発展してしまったオスカー自身も捩れているし、そこに特別な関係を見出そうとしている事自体も捩れている。男と女という立場で考えてれば考えるほど、オスカーと銭形の関係は捩れに捩れているんだろうなあ。男同士というだけでもそうなのだけど

2012-06-15 12:51:10
テリー・ライス @terry_rice88

性同一性障害とはいえないと思うけども、ホモソーシャル的な関係から発展しようとするオスカーは所以哀れな存在でしかなくて、女にはなれないという不可逆な問題を孕んでいることに自覚的であるからこそ、真の女性である不二子を追い落とそうとして、犯罪に手を染めてしまうという流れなんだろう。

2012-06-15 12:55:08
テリー・ライス @terry_rice88

要するにどういうことかというと、不二子自身のアイデンティティが揺らいでいる状況のさなかで、彼女の現在の存在証明としての泥棒稼業を汚したというわけ。つまり峰不二子という女を他の誰かが演じても、全く問題がない状況を見せ付けるという役割を今回のオスカーに担わせたってことなんだろうな。

2012-06-15 13:00:17
テリー・ライス @terry_rice88

アルメイダ伯爵がオスカーを使って仕掛けたことも、不二子を追い詰めるためでしかなかったというところでも、彼は哀れだ。だが、最後に己の信念を取り戻した事で死の際の情景で手に入れたものを掴んでことが彼にとって幸せな事だったのかどうかは本人しか知り得ない。後味の苦い結末だった事は確かだ。

2012-06-15 13:04:51
テリー・ライス @terry_rice88

一方の不二子にしてみれば、自分の居場所、過去、現実が全て奪われてしまい、いろんな意味で足元が不安定になってしまったというのが今回までの状況。追い詰めるアルメイダ伯爵は生粋のどSとしか形容が出来ない。というか、人の人生をおもちゃにする所業がマジで鬼畜としか思えないなあ。

2012-06-15 13:07:56
テリー・ライス @terry_rice88

五ェ門は不二子の側にいたけれど、結局、彼女にしてやれる事は何もなかったという所か。これがDTの限界なのかw どちらにしても女性の聖女的な側面でしか捉えていない彼にとって見れば、感情むき出しで凹む現在の彼女は理解しがたくあるんだろうかと。本性をアバズレと判断してしまうのも止むなしか

2012-06-15 13:11:32
テリー・ライス @terry_rice88

ルパンは彼女の本性含めて、受け入れている感じはあるけど、深入りはしてないってスタンス。立ち直るのは自分の力でとやさしく突き放してるわけで。今回動いていたのも不二子のため云々よりは、偽者を阻止するって方向でしかない感じだな。どこまで分かってるか知らないけど、全部分かってるんだろう。

2012-06-15 13:14:57
テリー・ライス @terry_rice88

そういう点だと銭形のオスカーへの態度もほぼ同じスタンスであることが理解できる。オスカーのことは認めているけど、それを言葉には出しさないって言う面倒くささが男の美学、みたいな。最終的に見るに見かねて、口に出してしまうのが銭形の生真面目さというか甘さなのかなあというべきなのかどうか

2012-06-15 13:17:25
テリー・ライス @terry_rice88

ルパンと不二子、銭形とオスカーというそれぞれの関係が対照的になっていて、自己解決としてオスカーは死を選び、梟に連れ去られていったと。前回の感想で言った、死の使者という日本的な意味合いで使われていたんじゃないかなあと思います。不二子にとっての梟は果たしてどちらなのか。

2012-06-15 13:22:19
テリー・ライス @terry_rice88

オスカーで死を描いたわけだから、不二子は生に向かう形で自己解決していく事になるんだろうが、彼女のうちに発生している問題をどう打破していくのか、というのが全く想像ができないな。なにかきっかけが出来れば、一気に解決しそうでもあるけど、キーマンはルパンである事だけは間違いないでしょう。

2012-06-15 13:24:23
テリー・ライス @terry_rice88

混迷する不二子の行く末はいかに。というところで今回の感想は以上です。どうもありがとうございました。ではまた次回です。

2012-06-15 13:25:13