牧眞司（@shindymonkey）氏の追悼　レイ・ブラッドベリ（まとめ中）

牧眞司（shinji maki）『『けいおん！』の奇跡、山田尚子監督の世界』刊行 @ShindyMonkey

ウィンザー・マッケイのコミックストリップ『リトル・ニモ』を原作として、ブラッドベリが書いた映画脚本Nemo!が、Subterranean Pressから今秋発行される。初版1000部のほか、40部限定のサイン版が出るとのこと。　（続く

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ということは、前もって準備しておいたサインのページを製本で綴じこむのか。たぶん、これがブラッドベリの直筆サインが入った最後の著作になるんだろうな。もっとも、サイン版はすでに予約で売り切れだけど。

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春先のディック漬け、このまえまでの柴野拓美さん漬けから、つぎはブラッドベリ漬けの日々。まずはジーン・ベリーというジャーナリストが書いた伝記から取りかかっている。Ray Bradbury Uncensored!ってタイトル。

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無検閲版ブラッドベリってわけで、著者はそんな本になった経緯を説明するなかで、ちゃんと『華氏451度』に言及している。「ブラッドベリさん、ほかならぬあなたが、ひとの文章を検閲するなんてしませんよね」みたいな。

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ただし、暴露とか告発とかいったキワモノではなく、ブラッドベリへの愛から発足し、長い年月をかけて準備してきたもの。既訳の“公認版”伝記『ブラッドベリ年代記』とはべつの情報ソースに拠っているので、読み進むのが楽しみ。

牧眞司（shinji maki）『『けいおん！』の奇跡、山田尚子監督の世界』刊行 @ShindyMonkey

ブラッドベリ関連の仕事があり、手はじめに書誌的なことを整理しておこうと、気楽に取りかかったのだが、丸２日かけてまだ終わらない。

牧眞司（shinji maki）『『けいおん！』の奇跡、山田尚子監督の世界』刊行 @ShindyMonkey

ブラッドベリに関しては、ドン・オルブライトとサム・ウェラーの次くらいに詳しいオレだが（嘘）、少部数のチャップブックとか収録作品の異同とか案外ウロ覚えで、確認を取りはじめると迷宮に入りこんだ気分になる。

牧眞司（shinji maki）『『けいおん！』の奇跡、山田尚子監督の世界』刊行 @ShindyMonkey

『ブラッドベリ、自作を語る』（晶文社）読了。いやあ楽しいたのしい。ぼくはこんなひとと仲良し、こんなひとと話したことがある、こんなひとに褒められた、こんなふうに思うがまま生きてきた……。自慢のオンパレードなんだけど、ぜんぜん嫌味じゃない。だってブラッドベリなんだもの。　（続く

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ＳＦや現代小説の枠にとどまらない、文化横断的なスーパースターになったブラッドベリ御大が、天真爛漫に「自分の好きなもの」を語っている。インタビューをしたサム・ウェラーの引き出しかた、まとめ方も巧いのだろうが、語りの名調子におもわず聴き入っちゃいます。

牧眞司（shinji maki）『『けいおん！』の奇跡、山田尚子監督の世界』刊行 @ShindyMonkey

プリーストの本を片付けて、ブラッドベリの調べものに取りかかったら、たちまち机のまわりがたいへんなことに。広い仕事部屋がほしい。

牧眞司（shinji maki）『『けいおん！』の奇跡、山田尚子監督の世界』刊行 @ShindyMonkey

ブラッドベリの仕事、かさばる資料づくりなので一気に突っ走りたいところだけど、まだトップギアを入れるわけにはいかない。先にあげなければならない原稿がちょこちょこあり、そのあいまあいまに進める算段。

牧眞司（shinji maki）『『けいおん！』の奇跡、山田尚子監督の世界』刊行 @ShindyMonkey

とは言え、資料仕事はあまり断片化できない。一度はじめたらキリのいいところまでやっておかないと、疎漏や不統一がおきてしまうからだ。たとえば、イギリス版のリスト化に取りかかったら、いちおう網羅できるまで、途中でやめられない（調べきれない箇所がでたら付箋を貼って、そこは後回しにするが）

牧眞司（shinji maki）『『けいおん！』の奇跡、山田尚子監督の世界』刊行 @ShindyMonkey

レイ・ブラッドベリの調べもの。やってもやっても終わらない。好きでやっているのだからよいのだけど、そろそろ締切を意識してまとめにかからないと。

牧眞司（shinji maki）『『けいおん！』の奇跡、山田尚子監督の世界』刊行 @ShindyMonkey

「どこからアイデアを得るんですか？」という質問にうんざりしているブラッドベリは、ラジオ番組で放送事故をおこしたことも。そう聞かれたので、まるまる一分間沈黙したんだと。

牧眞司（shinji maki）『『けいおん！』の奇跡、山田尚子監督の世界』刊行 @ShindyMonkey

しかし、その質問をブラッドベリにして、ちゃんとした答をもらったインタビューアーがいる。七歳の少女。

牧眞司（shinji maki）『『けいおん！』の奇跡、山田尚子監督の世界』刊行 @ShindyMonkey

彼女はそのインタビューによって、学校のクラスで一等を獲得したそうな。

牧眞司（shinji maki）『『けいおん！』の奇跡、山田尚子監督の世界』刊行 @ShindyMonkey

いや、いちがいにそうとも言えないのであって、インタビューの目的と相手によりますね。あと、生半可な感想とか言うはけっこう危険だったりもする。そうした加減がインタビューのむずかしいところです。RT @awaroba そういう質問しかしないインタビュアーはアホよね

牧眞司（shinji maki）『『けいおん！』の奇跡、山田尚子監督の世界』刊行 @ShindyMonkey

質問者の姿勢の問題でしょうね。本気で訊ねているのかとか、邪心がないかとか。そういうことってあるじゃないですか、ふだんでも。RT @YaguSaru じ問いでも大人と子供ではニュアンスが違うと解釈すべきなのか、それとも単にブラッドベリのサーヴィス精神の差と見るべきなのかしらん…？

牧眞司（shinji maki）『『けいおん！』の奇跡、山田尚子監督の世界』刊行 @ShindyMonkey

ブラッドベリがディズニーに心酔していたことはよく知られている。あるとき、ブラッドベリがディズニーに「大統領になってくださいよ」と言った。ディズニー答えていわく、「ぼくが大統領に、　なんで？ もう王様なのに」。