心臓病と放射線の影響との関連についてフォロワーさんの質問への回答です。

まとめました。備忘録用です。
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森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

(1)原発事故後、市長さんや俳優さんが心臓病で亡くなった報道について、フォロワーさんから放射能との関連についてどう思うかという質問がありました。以下、その解答です⇒難しい問題ですね。実際には、①前から御本人が抱えている基礎疾患の有無、②心理的影響による抵抗力の低下の有無、

2012-06-29 22:09:10
森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

(2)そして、③環境要因・外的要因の一部して放射線の影響の有無、の複合的で加算的な結果であり、それぞれの因子がどの程度寄与しているかは①がはっきりしない限り未詳なことが多いと思います。③についても例えば原発作業で高レベルの被曝をしていたという明確な記録があったとしても、心臓病との

2012-06-29 22:13:38
森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

(3)関連性を証明することは今の科学のレベルでは困難だと思います。もしもですが、大量の放射性同位元素を体内に取り込んで内部被曝をしたとすれば、①個別に調べる:遺族の承諾を得て心臓を含めて臓器別に病理解剖と詳細な放射線検査を行う、②疫学で調べる。九州や沖縄などの遠隔地の協力を仰いで

2012-06-29 22:19:28
森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

(4)人・年あたりの心臓病の頻度や死亡率を比較する、という方法があります。ただ今の段階では、すべての心疾患を放射線が原因と疑う考え方も、逆に全ては放射線が原因でないと主張する考え方も、あまりつきつめるとくたびれてしまうのではないかと危惧します。このため、公共機関がサーベイランス

2012-06-29 22:24:56
森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

(5)である疫学調査の充実や、医療機関での経験知の積み重ねを効果的に収集するシステムが必要と思います。

2012-06-29 22:26:52
森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

(6)補遺 心臓病と放射線との関連性の究明が難しいのは、疾患の頻度がCommon=事故前にもよくある病気だった、ということが挙げられます。チェルノブイリ事故で有名になった小児甲状腺癌も、先日BMJ という英国の有名医学雑誌で取り上げられたCTによる白血病と脳腫瘍の影響も、 

2012-06-29 22:52:37
森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

(7)小児甲状腺癌、小児白血病、脳腫瘍が病気の中では稀な疾患なので、疫学調査で特定の原因との差が検出しやすかったことが挙げれます。訂正:BMJ⇒LANCETでした。『Beyond the bombs: cancer risks low-dose med.radiation』

2012-06-29 22:55:29
森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

LANCET’s Commentary 『Beyond the bombs: cancer risks low-dose med.radiation』50mSv⇒Leukimia, 60⇒Brain cancer for child http://t.co/6tcmkAKs

2012-06-29 05:14:17
リンク t.co Beyond the bombs: cancer risks of low-dose medical radiation : The Lancet Beyond the bombs: cancer risks of low-dose medical radiation. By - Andrew J Einstein