ゲーミフィケーションを考える時、押さえておきたい数個のこと

最近ゲーミフィケーションがどんどん魔法の言葉になってしまっている一方、具体的にどうというのはあまり理解されていない感じがするので書いてみました。 定期的に掘り下げていこうと思います。
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Noah(のあP) @powerofgamesorg

ゲームの楽しさがわからない人、真に熱中したものがない人がゲーミフィケーションやゲームを語るのは、童貞がセックスを語るに似たり。

2012-07-15 02:40:46
nagai.yumi. @nyagai

そーいう奴いっぱいおるな。。 RT @powerofgamesorg: ゲームの楽しさがわからない人、真に熱中したものがない人がゲーミフィケーションやゲームを語るのは、童貞がセックスを語るに似たり。

2012-07-15 06:03:55
Noah(のあP) @powerofgamesorg

ゲーミフィケーションなんて特殊な言葉を使う必要は全くなくて、まず、何かに夢中になるということはパフォーマンスが向上すること、自己の複雑性が増すことで幸福感の増大につながることをご自分の経験に沿って理解する必要があります。何かに夢中になったことがない方は皆無ですので、やりやすいかと

2012-07-15 03:00:13
Noah(のあP) @powerofgamesorg

次に、その「夢中になる」という動作の善悪についてですが、夢中にさせること自体の善悪を問うている方がいらっしゃいますが、夢中にさせる事自体は悪ではありません。夢中にさせる対象が行き過ぎると悪であったり、悪そのものであるということはあり得ます。その区別をしっかりつけてください。

2012-07-15 03:01:55
Noah(のあP) @powerofgamesorg

この辺は「知識」ではなくて「常識的な論理の展開」です。完璧に飛躍しすぎた論理が多すぎて、いちいち戦ったり、説明したりすると非常に疲れるのです。。

2012-07-15 03:03:35
Noah(のあP) @powerofgamesorg

それでは、人を夢中にさせるためにはどうすればいいのか。例えば、学習に人を引きこみ、夢中になってもらうためにはどうすればいいのか。という問題がありえます。ここについては、まず、その夢中になるべき「対象そのもの」に、夢中になる要素があるかどうかを考えてみてください。

2012-07-15 03:05:10
Noah(のあP) @powerofgamesorg

対象そのものに夢中になる要素があるかどうか、というのは、なかなか理解しにくいかもしれません。極端な例をだします。「うんこを食べる」という動作を考えると、一部の特殊な方をのぞいて、食糞には夢中になるべき要素は特にありません。ですから、いくら手法を凝らそうが、結局無駄です。

2012-07-15 03:06:47
Noah(のあP) @powerofgamesorg

結局のところ、人を夢中にさせるためには、あの手この手を凝らそうが、その対象そのものに本来的な夢中になる要素がなければ、永続的に夢中にさせることはなかなか難しいということになります。ですから、対象によってはいわゆる「ゲーミフィケーション」の対象にならないものがあるということ。

2012-07-15 03:08:55
Noah(のあP) @powerofgamesorg

では、夢中にすべき対象かどうかかんがえた上で、次に考えるべきは、夢中にさせた結果どういった効果を生じることが理想的なのか、ということです。たとえば高校生を、数学に夢中にさせたいという例でいえば、夢中にさせた結果テストの点がよくなるとか、数学の勉強時間を伸ばすとか、ですよね。

2012-07-15 03:11:40
Noah(のあP) @powerofgamesorg

そこらへんの目的も考えずに、「とにかく楽しませればそれがゲーミフィケーションなんだろう」という風になってしまうと本末転倒です。そういう意味で、「楽しいことがゲーミフィケーションである」と言っている論説は全て若干的外れと言わざるを得ません。楽しさは楽しさでしかありません。

2012-07-15 03:13:26
Noah(のあP) @powerofgamesorg

しっかりした目的を設定したうえで、次にそれをどのように達成するか?という事を考えてみましょう。ここでは、英語に夢中になれない高校生に、英語に夢中になってもらい、結果的に英語の点数をあげるという目標があると仮に設定してみましょう。

2012-07-15 03:15:34
Noah(のあP) @powerofgamesorg

英語の点数を上げるには何が必要か。ここは、大きく議論が分かれるところですが、そう言っていると何も進みませんので、ここでは大きく二つの要素に分けます。つまり、「教師、教材、勉強法の質」×「かけた時間の量」=「英語の点数という成果」として現れると仮定します。

2012-07-15 03:17:28
Noah(のあP) @powerofgamesorg

えーと、ここまで「ゲーミフィケーション」という言葉はほとんど出てきませんよね。ゲーミフィケーションというのは手段の1つであって目的ではないので、まずは目的を考えるフェーズが相当大きく入ってくるはずなのです。これなしに設計を進めているとしたら、まず常識的に考える練習をしてください…

2012-07-15 03:18:46
Noah(のあP) @powerofgamesorg

さて本題に戻りますと、まず「教師、教材、勉強法の質」について、ほとんどゲーミフィケーションの入り込む余地はありません。勉強法の質は入りそうに見えますが、ここは例えば「1日おき・1週間おき・1ヶ月おきのサイクルで復習すると脳に残る」とかそういう手法のことですのでちょい違いますね。

2012-07-15 03:21:17
Noah(のあP) @powerofgamesorg

ですから、この場合「勉強をする量」の部分にこそ、ゲーミフィケーションを活かすということが出来得るということになります。

2012-07-15 03:21:56
Noah(のあP) @powerofgamesorg

さて、では「最高の先生、教材、勉強法」については、別途何らかの手段でご用意いただいた上で次に進みましょう。Aくんの数学の勉強量を増やすにはどうすればいいのか。

2012-07-15 03:23:11
Noah(のあP) @powerofgamesorg

実はAくんのご家庭では、親が亡くなっており、幼い妹と二人暮らし、A君が炊事洗濯、町内会のお仕事、などなどをこなしており、数学どころではない状態だったとしましょう。この場合にも、ゲーミフィケーションは通用しません。問題は、「そもそも数学の勉強に割く時間がない」ことだったからです。

2012-07-15 03:25:56
Noah(のあP) @powerofgamesorg

このように、仮に問題の絞り込みが正しく行われていたとしても、いわゆる「ゲーミフィケーション」では根本的に解決できない問題というのはあるのです。色々と意地悪問題みたいになっていてすみませんが、事実は事実としてそういう事なのだろうと思います。

2012-07-15 03:27:29
Noah(のあP) @powerofgamesorg

(まあ、炊事洗濯をゲーミフィケーションで町内の人にやってもらうということはもしかするとできるのかもしれませんが、ここでは問題をシンプルに考える上で考えないことにしましょう)

2012-07-15 03:28:55
Kyohei Nanba @kyo_nanba

@powerofgamesorg 数学と英語が混在してますが… まあ話の本質からするとどうでもいいことですよね

2012-07-15 03:27:51
Noah(のあP) @powerofgamesorg

ああ、そうですねwでは、英語に統一しましょう。RT @kyo_nanba: @powerofgamesorg 数学と英語が混在してますが… まあ話の本質からするとどうでもいいことですよね

2012-07-15 03:29:11
おひるね @gooddaysleep

@powerofgamesorg ゲーミフィケーションを自分で自分に適用することってできるんですか?

2012-07-15 03:29:05
Noah(のあP) @powerofgamesorg

できますよ。仰っている「ゲーミフィケーション」の定義によりますが。逆にどうしてできないと思われたのですか? RT @1dgwa: @powerofgamesorg ゲーミフィケーションを自分で自分に適用することってできるんですか?

2012-07-15 03:30:53
おひるね @gooddaysleep

@powerofgamesorg なんとなく、設計の部分の話だから、ネタバレしてたらできないのかなあ、と。ぜんぜんしらないけど興味あるんでつぶやきたのしみによんでます。

2012-07-15 03:40:32
Noah(のあP) @powerofgamesorg

なるほどー、ありがとうございます。例えば学習した内容を二人が各自のノートに纏めて、クラスの人の投票で勝ち点を競うゲームを自分で作ったとすると、ネタが分かっていても楽しめる人はいますね。これはどこまでをゲームと呼ぶかで違ってきますが。 RT @1dgwa:

2012-07-15 03:43:35