地雷魚 @Jiraygyo さんによる軍事用語の共通化と統一について

地雷魚 @Jiraygyo さんによる軍事用語の共通化と統一についてまとめました。
13
地雷魚 @Jiraygyo

諜報能力の優劣で、もっとも基本的なものは「用語の標準化」だったりする。索敵に行った人間が、敵の数を例えば「たくさん」、「すげーたくさん」、「数えきれないほど」という印象での報告を、訓練でどこからどこまでが「すげーたくさん」かを決めておけば、情報の精度は遥かに高くなる。

2012-07-29 09:33:27
地雷魚 @Jiraygyo

あとは言語や用語を統一し、短い言葉でわかりやすく伝えるためのノウハウを積み上げておく。言ってしまうと、近代以前の諜報能力は、スパイやら忍者の存在よりも、「どう情報を伝えるか?」の用語や言語の統一がまず一番大事。軍ヲタがやたら用語にうるさいのはそのせい。

2012-07-29 09:35:21
地雷魚 @Jiraygyo

あれだ、『孫子の兵法書』が何故大切かと言えば、軍事的なノウハウ以前にそういった『軍事用語』を共通化できるというのが近代以前は大きくて、まー、そういう専門用語だけ覚えて「軍学者」を名乗っていたようなのも無数におったわけです。

2012-07-29 09:39:51
地雷魚 @Jiraygyo

でも、そういう「軍学者」が役に立たないかといえばそうでもなく、軍事用語の翻訳家や教師としてきちんと役立っていたので侮れない。というか識字率が低かった時代は、大変貴重なインテリ。逆に軍事にかぎらず「用語」や「知識」を共通化できる識字率の大切さも理解していただきたい。

2012-07-29 09:41:41
地雷魚 @Jiraygyo

この「用語の不統一による弊害」なんて今でも技術者の現場にはいくらでもあって、私もいろんな出版社にライターとしてお世話になるにあたって用語が違っていたり、校正記号が違っていたりで混乱させられました。資格とかあるくせに自己流や会社流がのこってるんだよ(笑)

2012-07-29 09:43:37
地雷魚 @Jiraygyo

なんとなく、関ヶ原関連のトゲッタまとめで「西軍の諜報能力のなさ」について書かれていたが、「徳川式」で用語も諜報手段も統一されていた東軍と、もはや言葉からして通じなかったりするレベルの寄り合い所帯の西軍では、そら情報伝達に差がでるわな、というお話。

2012-07-29 09:47:58


豊臣家と関ヶ原

まとめ 豊臣家と関ヶ原 さかのぼっていったら面白そうな話題もあったので、ちょっと雑多なまとめになっています。 40350 pv 80 13 users 1

地雷魚 @Jiraygyo

言葉は力なり RT @xiaoke_As: @Jiraygyo 壁|v´) 軍事に限らず、命令・情報伝達に於ける用語定義の統一整備は重要ですね。また、識字率と教養知識という面では、僧侶なんて政治・外交・軍事などあらゆる方面で活躍するスーパーインテリでしたもんねぇ。

2012-07-29 09:48:34
地雷魚 @Jiraygyo

そら東軍もいろんな大名はおったが、最終的には徳川式に集約されるが、西軍は石田式か毛利式か宇喜多式か小早川式か統一しようがないんだもの。情報処理という点では深刻なぐらい弊害ん゛あったと思う。というか情報を誰に集めるかすら統一できない。

2012-07-29 09:51:05
地雷魚 @Jiraygyo

東西冷戦期、スパイや諜報機関の暗闘があったが、どの国の諜報機関でも一番基本的かつ重要な仕事は、各国の新聞や雑誌、ラジオやテレビの翻訳と収拾、切り貼りであった。

2012-07-29 09:59:23