ルネサンス芸術家Twitter列伝 其の弐 解説
コンセプトとしては、最近だとハッシュタグにありがちな「もしルネサンスの芸術家たちがツイッターをしていたら?」という遊びから始まったもの。名高い『芸術家列伝』の著者ヴァザーリのTLという体でお送りしております。
2012-08-01 10:30:12第一弾では主に15世紀の芸術家を取り上げたけど、今回の第二弾ではそこに16世紀分もプラス。ヴァザーリの時代を超えない範囲で、盛期ルネサンスからマニエリスムを取り入れてます。
2012-08-01 10:32:20まぁ最初の挨拶とかは特にネタ仕込んでないけど、ウッチェロの「ちゅんちゅん」っていうのは、彼が大の鳥好きで、彼自身のニックネーム「ウッチェロ」も「鳥」という意味であるというところに由来してます。
2012-08-01 10:34:12ちなみに私も「おはよう」のかわりに「ちゅんちゅん」って言うことあるけど、これは最初「おはようっちぇろ」って言ってたのがだんだん短くなった結果です…。もはや原型をとどめてない。
2012-08-01 10:36:43朝ごはんを記録するポントルモはポストミケランジェロ世代のフィレンツェの画家。珍しいことに彼の日記が残っていて、これが実にごはん日記。制作の進捗などについて書いてある箇所もあるけど、かなりの割合で「今日は○○を食べた」というような記述が。これを反映してもくもぐきゃらになっています。
2012-08-01 10:40:31しかし誤解を避けるために補足しておくと、ポントルモは別に大食漢ではないです。ただ自らの健康と節制のために、食事の記録をつけ続けただけ。でもちょくちょく弟子のブロンズィーノとかとごはん食べててこちらとしては微笑ましいですねうふふ
2012-08-01 10:42:35次のフラ・アンジェリコは修道士でもあった信仰の画家。彼が所属していたフィレンツェのサン・マルコ修道院は、いまでは彼の作品を多く所蔵する美術館になってます。割りと早い時間に閉まるのでお越しの際はご注意。
2012-08-01 10:45:56のちに列聖される修道院長と仲良しだったとか、フィレンツェ大司教の座を打診されたとか、いろいろとその敬虔さ、謙虚さを忍ばせる逸話が残っていますね。
2012-08-01 10:48:48ヴァザーリ先生伝えるアンジェリコの生真面目さを物語るエピソードでは、教皇ニコラウス5世からお食事のお誘いがあったが、その食事では肉が振る舞われ、これを見たアンジェリコが「修道院長のお許しがないとお肉は食べられません><」と遠慮したというものが好きですね…。
2012-08-03 21:15:32ドナテッロについては言わずもがなかなぁ。15世紀のイタリアを代表する彫刻家。あまりに完成されているので『列伝』でも「ほんとは第三部(主に16世紀の芸術家を扱うセクション)に入れたいんだけど!」とヴァザーリに言わしめた彼、同性愛者とも言われますが真偽のほどはウ-ム…(-ω-´)
2012-08-03 21:21:15アルベルティ先生は今回は出番控えめ。絵画・彫刻・建築・詩・数学・法学・音楽…なんでもござれの万能人だけど、実作品があまり残っていないのが玉に瑕。現存するものでは建築作品が多めかな。美術史ではその著作『絵画論』が有名。視覚ピラミッドと窓の理論は遠近法絡みで必ず取りあげられます。
2012-08-03 21:26:36ウッチェロは鳥の画家。本名はパオロ・ディ・ドーノだが「鳥 uccello」という名前で呼ばれるほど鳥がだいすき。ちなみに uccello に「おばか」という意味もあるのはご愛嬌。遠近法に取り憑かれた画家として後世の文学でも比較的よく取りあげられたり。シュルレアリストたちにも人気。
2012-08-03 21:30:17ウッチェロがドナテッロに報告している作品は、今はなきメルカート・ヴェッキオに彼が描いたとされる絵ですね。描いているあいだはずっと作業場の周りに幕を巡らせて描いている内容が見えないようにしておいて、完成と同時にいっきにお披露目したのだとか。
2012-08-03 21:32:58それを見たドナテッロ曰く「きみは隠すべきときになってこの絵を見せたな」と。つまりこんなへたっぴな絵ならずっと隠しとくべきだったねpgrというわけ。ひどい。ドナテッロまさかのドS疑惑。まさかのって言ってみたけど結構イメージに合う。
2012-08-03 21:34:39それを聞いたウッチェロは大ショック、現実逃避のごとく家にこもって遠近法の研究に没頭するようになり、やがて貧困のうちに亡くなったとか。おいドナテッロ…。※ヴァザーリの伝える話なので本当かどうかは(ry
2012-08-03 21:36:51みんなだいすきボッティチェリは第1弾に続いて食いしん坊キャラ(とりあえず初めのうちはね)。ロレンツォ・イル・マニフィコの詩にもうたわれたように、ボッティチェリは大食いの酒飲み。樽みたいな体型だから「樽 botticello」とあだ名がついたのだとか。
2012-08-03 21:40:46