大河ドラマの休日 源為朝と大河考証秘話ヒストリアの陣
大森さんの文章は何度か見たことがあるけど、基礎的な歴史知識がないと散見される専門用語が解りにくいところもあるなあ。
2012-08-12 20:11:08【大森近江守の為朝物語6】かくして御所の門を守り、押し寄せる敵を剛弓で迎え撃つ。伊勢の豪傑伊藤六の鎧なんかバコっと貫通あっさり即死。ドラマでは、死に方上手な名バイプレーヤーの土平ドンペイさんが素晴らしい死に様を見せて、為朝の矢の恐ろしさを存分に見せてくれました #NHK #平清盛
2012-08-12 20:12:14【大森近江守の為朝物語7】為朝の猛威を見た寄せ手は「何てこった!鎧を二、三領も重ねて着ないととても防げるものじゃない」と大パニックに陥る。戦争映画ならさしずめ、ドイツ軍のタイガー戦車に恐れおののくアメリカ軍か。 #NHK #平清盛
2012-08-12 20:14:40【大森近江守の為朝物語8】ところで源平の争乱は、「保元物語」から「平治物語」を経て「平家物語」「源平盛衰記」、さらに「義経記」「曽我物語」につらなる「源平サーガ」とも言うべき面白話の一大山脈を成しています。 #NHK #平清盛
2012-08-12 20:16:30大森さん自身の歴史解釈が大河ドラマ全体の大枠な時代解釈だと考えているけれど、今回のつぶやきを見ているとまさにそうかなと思います。
2012-08-12 20:16:49【大森近江守の為朝物語9】このサーガ中に、弓矢の名人が三人出てきます。鵺(ぬえ)退治の源頼政、扇の的の那須与一、そして為朝。音を頼りに鵺を撃墜した頼政を地対空ミサイルに、与一を精密狙撃ライフルにたとえるならば、真っ直ぐ飛んで何でもぶち抜く為朝の矢はまさしく対戦車ミサイル #平清盛
2012-08-12 20:18:08ところが大森さんの名前は大河ドラマのクレジットには全然出てこないんですよね。NHK出版の公式本のスタッフ表にだけこっそりと書いてある。なので大河ドラマファンでもディープな人でないとその存在は知られていない。
2012-08-12 20:19:12【大森近江守の為朝物語10】今回演じられた橋本さとしさん、為朝役としてはこの40年間で最高!72年の「新平家物語」伊吹吾郎さんと双璧。伊吹さんの絵に描いたような凛々しい源平武者に比して、デジタル時代にふさわしい、「死と破壊」に特化した為朝像です。 #NHK #平清盛
2012-08-12 20:20:20【大森近江守の為朝物語11】額を防護する半首(はっぷり)には照準用レーダーとおぼしき突起、鎧左手の大袖は、大きく重そうな増加装甲の一枚板。これを見た友人は「こうなるともう、シャア専用ゲルググだなあ」と、呆れつつ感動していました。 #NHK #平清盛
2012-08-12 20:22:14大森さんの書いたものなどを見ると、もともとはNHK職員としてドラマの考証の中継ぎ的な担当ディレクターから知識を蓄積して「歴史考証」担当の専門のディレクターになったのであって、いわゆる専門職の「時代考証」家ではないのです。
2012-08-12 20:24:12【大森近江守の為朝物語12】ただ残念だったのは、為朝の活躍シーンが短かったこと。伊吹さんの時のように、夜の闇をものともせず、敵をバタバタ射倒して、ついでに個人的な好みとしては、兎丸もやっつけて欲しかった。 #NHK #平清盛
2012-08-12 20:24:12【大森近江守の為朝物語13】昭和30年代まで為朝は、子供の絵本にもなっていました。手元の一冊は、大島に流された為朝が、追討軍の大船を、大弓の只一撃で沈めてしまう所で終わっています。 #NHK #平清盛
2012-08-12 20:26:11内館氏のインタ記事によれば、大森氏はトンペイの文学部出身らしい。てことは先輩かい!ただ、国史のOB 名簿には名前が無いので、学部での専攻は日本史ではないようだ。http://t.co/tEZTXEq3
2012-08-12 20:26:54【大森近江守の為朝物語14】矢一本で、船が撃沈できるわけなんか無いのだけれど、ちっとも不自然でなく、納得してしまうのが、為朝の為朝たるゆえんです。 #NHK #平清盛
2012-08-12 20:28:11【大森近江守の為朝物語15】為朝は、小規模な市街戦に過ぎない保元の乱だけで終わるには、キャラが大きすぎた。だから日本人は「もっと活躍させたい!」と思って虚実入り混じった為朝像を作り続け、それが大河ドラマにも受け継がれたのですね。 #NHK #平清盛
2012-08-12 20:30:12【大森近江守の為朝物語】~~~さて、その為朝の、魅力の根源とは一体いかなるものでありましょうや?~~~ #NHK #平清盛
2012-08-12 20:30:36【大森近江守の為朝物語16】為朝の更なる活躍を願ったうちの最大傑作が、江戸時代の滝沢馬琴著「椿説(ちんせつ)弓張月(ゆみはりづき)」。「椿説」とは流刑先大島の名物ツバキにちなむが「ちんぜい」とも読めます。 #NHK #平清盛
2012-08-12 20:32:22