宇宙戦士バルディオス感想
御免、柴田秀勝さんに罪はないが、ガットラーは故・青野武さんじゃなきゃ人間味とカリスマあふれる総統にはならなかったんだと思う。
2012-08-15 19:14:21そしてバルディオスの扱われ方だが、これはもうさすが葦プロロボットアニメというべき。予告編を見て察した人もいるが、やはりお察しくださいである。
2012-08-15 19:16:02劇場版の長所とすればやはり作画。時折TVシリーズでのイマイチな回が流用されていることもあるが、それは気にするな(笑)新規作画は流石劇場版というべき。
2012-08-15 19:47:22そしてやはりTVシリーズのその後についてもちゃんと描かれた事だろう。新作含む総集編としての劇場版はイマイチだが、新作パートでのエピローグまでは衝撃を受けてしまう。
2012-08-15 19:49:43やや小物感がみられてしまったガットラーも最後は新天地を探す旅へと向かい、マリンとアフロディアは二人S-1星と化した地球でどうするのだろうか……。
2012-08-15 19:50:45当時ここまで打ちのめされて最後まで救いのない終わりを迎えた作品もそうなかっただろう。マリンよ、お前のふるさとから海はもうない……。
2012-08-15 19:51:56バルディオスについてTVシリーズ版のみの採点にしようかと思う。劇場版とTVシリーズ版では制作環境が違う事もある訳なので……。
2012-08-15 19:53:48それでは評価。ストーリー4、キャラクター5、メカニック3、作画3。ストーリーにおいてずば抜けた回の存在や、ガットラーさんの魅力、スタジオZ5回などの個別点、そして当時不慮の事態で打ち切られた事も考慮して94点。悲運の傑作としてAランク。
2012-08-15 19:56:03まずストーリーについて。バルディオスにおいて1番引きつけられた点かもしれない。文芸面の秀逸さは感心せざるを得ない。
2012-08-15 19:57:47本当はストーリーも5にしたかったのだが、未完の作品に5をつけるのはどうかと思い、泣く泣く4にする。もし完結されていたら間違いなく満点だっただろう。
2012-08-15 19:58:35バルディオスのストーリーについて。第1話から第4話までをプロローグとしてバルディオス登場まで引っ張っていく流れが導入として期待させるものがあった。
2012-08-15 19:59:59またバルディオスはハード、ドロドロした展開もポイントかもしれないが、SF映画や海外ドラマ等からヒントを得た様な回や真面目なSF描写にも心を掴まれた。
2012-08-15 20:02:40ストーリーとしては「想い出のリトルジャパン」「蘇った悪魔」「地球氷河期作戦」が特に好きだが、どれも首藤さんの脚本である。
2012-08-15 20:04:21SF考証について面白いと感じた回は「愛の墓標」(ロスト・スペースボム)、「亜空間にかける橋」(人工衛星の描写)、「謎の宇宙生命体」(アメーダスの倒し方)と「地球氷河期作戦」(ガニメドとフィクサー1)だろうなって。
2012-08-15 20:09:17正直話において他の話へ意味をなさなかったり、つまらなかったエピソードは第27話ぐらいである。それ以外は何らかの楽しむ所があり、続きを気にさせてくれるエピソードが多かった。
2012-08-15 20:15:46とりあえず、脚本家陣はロボットアニメに初挑戦の人が多かったせいか、従来のロボットアニメとは違う視点から物語を描写したり、先述したSFテイストを導入したりと最初から「少し変わった作品を作ろう」との意義は分かるものである。
2012-08-15 20:17:15キャラクターについて。レギュラーキャラの個性は豊かであり、ゲストキャラにおいてもなかなか味があるキャラが多かった。
2012-08-15 20:18:19キャラクターのおいては知人・肉親などとの悲しい死別や帰る所についての描写が多く、彼らの為にも戦っていたブルー・フィクサーが第33話で遭遇していたものについてはやるせないものである。
2012-08-15 20:19:57ブルー・フィクサー側ではマリンについては勿論だが、雷太とクインシュタインが好きだった。雷太については雷太との不仲のイメージが最初はあっただけにTVシリーズで真実の彼を見る事が出来たような気がする。
2012-08-15 20:21:03クインシュタインに関しては冷静沈着な女性リーダー(科学者)の走りとして凛々しい美しさがあった。序盤で顕著だった打算的な性格や科学者としての頭脳役ともいえる姿があったからこそ第7、29話での彼女の戸惑いが印象に残る。
2012-08-15 20:23:28アルデバロンにおいてはガットラーさんの魅力が一番印象に残る。理想を持って部下と引きつけるカリスマあふれる悪役はやはりカッコいいのである。
2012-08-15 20:25:21「裏切りと暗殺の旅路」と「ガットラー暗殺計画」では彼の男として、指導者としての魅力が詰まった回ではないだろうか。
2012-08-15 20:26:19