『スウェーデン「非実在青少年」裁判の当事者を直撃』より

個人的なまとめ。私的な事柄を公にされるということの意味と効果については、考えどころな気がします。たしかに、それが必要とされることもあると思いますし。
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wagu @wagu108

「当時、彼は離婚した元妻と親権をめぐって争っていたのだが、元妻は裁判を有利に運ぶために「彼はペドフィリア(小児性愛者)である」と警察に通報したのだ」>スウェーデン「非実在青少年」裁判 http://t.co/Rm1voA0l @cyzo #cyzoさんから

2012-08-16 21:32:28
wagu @wagu108

単純所持規制がある場合に、どのように「利用されるか」。要は、相手にダメージを与えたいという話だ。たとえ訴えとして無効であっても、記事の例がそうであるように、ダメージからは逃れられない。

2012-08-16 21:38:30
wagu @wagu108

「ロリコンな絵を持っている大人なんて、まともじゃないですよね。こんな大人に子どもを育てられると思いますか?」というのは公の場では説得力を持ってしまう。しかし、私的空間での趣味をおおっぴらにされたら人生終わりと思う人は、少なくないはずだが、彼らが問題を起こすわけではない。

2012-08-16 21:46:47
wagu @wagu108

私的空間の趣味をおおっぴらにする、ということそのものがまず問題であって、そこにはプライバシーがある。それ自体がまずやっちゃいけないことで、相手にダメージを与えるためにそうするというのは、暴力でしかない。

2012-08-16 21:49:25
wagu @wagu108

だけど、単純所持規制を進めたいというのは、そういう方向。つまり、そういうのを所持している人たちはダメージを与えられるべき存在なんだ、という認識があるような気がする。

2012-08-16 21:53:10
wagu @wagu108

「ペドファイルとの戦い(葉梨議員)」とかは、その最たるもので、戦うべき相手は児童虐待者・性犯罪者であって、性的嗜好ではない。

2012-08-16 21:55:48
wagu @wagu108

この辺はまさにそういう認識でしたね>「ロリコン漫画の所持者を登録して公開せよ」 児童人権団体関係者が訴える http://t.co/AprOBgmv RT @wagu108 そういうのを所持している人たちはダメージを与えられるべき存在なんだ、という認識があるような気がする。

2012-08-18 18:51:41
wagu @wagu108

この場合、おおっぴらにされない限りは、自分はがんばって社会で上手くやっていくよ、と考えているのだし、周囲も特に問題視はしていないわけだ RT @wagu108 私的空間での趣味をおおっぴらにされたら人生終わりと思う人は、少なくないはずだが、彼らが問題を起こすわけではない。

2012-08-18 22:26:28
wagu @wagu108

それにもかかわらず、私的空間での趣味おおっぴらにされることは「人生終わり」と思わせるほどの、ダメージを彼に与えかねない。すくなくともそれほどの危機感を彼に与えるわけである。

2012-08-18 22:26:56
wagu @wagu108

そして「バーチャル児童ポルノの所持を登録制にして誰でも閲覧可能にしよう」 http://t.co/AprOBgmv という人はまさにそういう効果を狙っているわけだ。

2012-08-18 22:28:46
wagu @wagu108

もし、誰に実害を与えているわけでもないのに、私的空間での趣味を公開されることによって、「人生終わり」となってしまったら、まさしく不当な実害を彼に与えられたということになる。

2012-08-18 22:29:33
wagu @wagu108

だけど、「私的空間の趣味を公開されると人生が終わる」というのは、社会の規範の問題なのだが、その規範というのは、正当なのだろうか?何も「悪いこと」をしていないのに、「人生が終わる」というのは正当だろうか?

2012-08-18 22:30:15
wagu @wagu108

この辺は、性的マイノリティのカムアウトの問題とも、通じる。一緒にするなと言われるかもしれないが、社会の性格によっては、一緒になるのではないか。

2012-08-18 22:30:44
wagu @wagu108

「バーチャル児童ポルノの所持を登録制にして誰でも閲覧可能にしよう」という人は、そういう「社会の性格」を利用して、彼らに対して社会的にダメージを与えようというわけである。

2012-08-18 22:31:25
wagu @wagu108

問題の一つは、「私的空間の趣味を公開されると人生が終わる」という社会の性格である。もっと社会はフランクになれる可能性はあるのではないか?もし、その点でフランクになれるのであれば、さまざまな性的指向の持ち主にとっても、生きやすい世界になる可能性はないか?

2012-08-18 22:32:42
wagu @wagu108

これは社会の「わいせつ感」の問題と思われる。「わいせつ感」は変動する可能性があるし、動いてきたのだ。偏狭なわいせつ感によって不幸な人が少なくなる方向で、動いていくべきなのだと思う。

2012-08-18 22:35:57
wagu @wagu108

もう一つは、性的指向・性的嗜好にたいして不寛容な社会の風潮を利用して、間接的に誰かの自由を制限しようとすること。これは普遍的に倫理的な問題であるような気がする。

2012-08-18 22:37:13
wagu @wagu108

「いじめ」の問題を解決する場合に、第三者の目線を入れようという発想があって、第三者の目線の効果とは「これはいじめではない、じゃれているだけだ」などといういじめている側の言い分を客観的に検証する。または、いじめている側に自身の行為を客観視させる、ということがあると思う。

2012-08-19 21:49:26
wagu @wagu108

家庭内での児童虐待についても、「これは虐待ではなく、しつけだ」というような言い訳をする、あるいは自分でもそう信じ込む、ということがあると思うが、こうした場合にも、第三者の目線というのは必要になってくる。この場合、私的領域の事柄を公にさらす、という言い方もできる。

2012-08-19 21:50:06
wagu @wagu108

「いじめ」についても、発生しているのは、クラスという「内輪」の場で、一種の私的領域的な性格も多分にあると思われる。クラスの「内部」の問題を公にさらすべきなのだ、というのは、私的領域の問題を公にという方向がある。

2012-08-19 21:50:44
wagu @wagu108

で、「バーチャル児童ポルノの所持を登録制にして誰でも閲覧可能にしよう」みたいな話に当てはめるとどうなるか? これも私的な事柄を公にしようと言う話ではある。(続)

2012-08-19 21:51:54
wagu @wagu108

所持者からすると、これは社会的には推奨されるような趣味ではないと分かっているから、当然、自分がそういう趣味を持っていることを、晒されたくはない。「イケナイ趣味」の持ち主であると知られたくない。ヘンタイだと思われたくない(実際ヘンタイでも)。

2012-08-19 21:52:52
wagu @wagu108

その辺の「隠したい」という一種の後ろめたさは、「バーチャル児童ポルノ」の場合も、「いじめ」の場合も変わらないような気がするが、しかし隠している内容は、前者は個人の趣味であるが、後者は自分が犯している犯罪的な行為である。

2012-08-19 21:54:33
wagu @wagu108

また、公にした場合の効果については、「バーチャル児童ポルノ」の所持の場合は個人に対する軽蔑、嘲笑、他と思われるが、いじめの場合は、いじめた側の糾弾といじめの解決につながっていく。

2012-08-19 21:57:40
wagu @wagu108

道徳的に厳格な立場では「隠したい」という動機そのものに、問題があるかもしれない。「バーチャル児童ポルノの所持を登録制に」という意見に、もし説得力があるとすれば、その辺か。しかし、閲覧可能にすべしという主張は、もっとずっとどろどろした欲望からなされているような気がしますね。

2012-08-19 22:00:29