性同一性障害がお嫁に入ったらDV地獄だったの巻

心身の性同一性に違和を覚えるFtM/Xの@ringfingersize7さんが結婚して「家」に入り、経験したこと。 誰でも編集可ですので、漏れや新しい言及があったら加えていただけるとありがたいです。
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@ringfingersize7

ブログも考えたけど、継続に自信ないからこっちでいいかな?

2010-07-21 16:35:15
@ringfingersize7

幼い頃から自分が女であることも、女の子らしく生きることを強制されるのも苦痛でした。ピンクのスカートが嫌いで、タイを締めてる方が自分らしいって思ってました。同い年の女の子達…特に「おしとやか」な従姉妹と比較され、お前は可愛げがない女じゃないと母と兄に揶揄されてました。

2010-07-21 16:46:50
@ringfingersize7

なぜ男でなかったのか?なぜ男のように振舞ってはいけないのか?なぜ女だと差別されるのか?周りの女子達の夢が「お嫁さん」や「お母さん」であったりするとき、同じ気持ちを持てない私は何なのか?…何かが違う私がヘンなのだと思いつつ、周りの価値観に染まろうと必死に努力し見ないフリをしてました

2010-07-21 16:53:04
@ringfingersize7

そして…そのまま実家から逃げるように結婚しました。そこに待っていたのは、婚家と夫からの「女らしく」「嫁らしく」の強要でした。跡継ぎを産め、手伝え介護しろ、家に入れ、俺に従え…。結婚前「良妻賢母にはきっとなれない」「女らしくは苦手」だと伝え、了承してたはずの夫が力ずくで従わせる日々

2010-07-21 17:01:19
@ringfingersize7

従うのが女らしいのだと自分を騙し、暴言に怯えながら我慢を重ねたあげく…不眠になり体重が10キロ以上落ち、夫から経済的に囲い込まれたため新しい靴下一つ買えず、医者にも行けず…。それでもまだ、子どもや公衆の面前で暴力暴言を振るわない夫を信じていました。

2010-07-21 17:10:22
@ringfingersize7

古い友人達との隔絶を余儀なくされ、一人で外出することも厳しく制限され、実家にも戻れず生きる屍だった私にチャンスを与えてくれたのは、一人のママ友でした。当時の私は凄い形相だったらしく、子どもを口実に何度も家に呼んでくれ、私が自分からは言えなかった状況を聞き出してくれました。

2010-07-21 17:17:40
@ringfingersize7

「それはDVだ。まず医者に行け、身体を直せ。ダンナに言えないなら私から言ってやる。」

2010-07-21 17:19:29
@ringfingersize7

ちょうど同じタイミングで、子どもと二人で外出直前の時、夫が些細なことで私に謝罪を強要したので一言ゴメンなさいと謝って外出しました。しかしその謝罪の仕方が気に入らないと携帯で怒鳴りつけた挙句「今すぐ戻らんとどうなるかわかってるやろな!」の脅し文句…。

2010-07-21 17:24:09
@ringfingersize7

動悸でふら付きながら子どもをあやしつつ戻ると…玄関に怒りで膨れ上がった夫の姿がありました。手にしたリモコンを顔めがけて投げつけられ、「お前は俺をなめとんのか!痛い目みたいんか!」と怒号で暴言を次々に吐きかけられました…子どもの目の前で。

2010-07-21 17:30:45
@ringfingersize7

私の中の何かがはじけ飛びました。急いで子どもを2階のテレビ前まで避難させたことは覚えていますが、その直後夫と対峙した時のことは…記憶が飛び飛びで定かではありません。

2010-07-21 17:34:56
@ringfingersize7

以前家族で遊びに出た時私がお弁当に箸を入れ忘れて、それに怒り狂った夫は、遊びたいお腹お腹空いたと泣く息子まで無視し、有無を言わさず帰宅させられたことがありました。謝るべきは謝りましたが、余りの自分勝手な態度に怒り、後日「子どもの前でやったら次は離婚」の話合いしたことがありました

2010-07-21 17:44:35
@ringfingersize7

前回の話し合いの時、同時に「私が倒れたら?」と聞くと「母(姑)がいるから」と答え、舅が痴呆で暴力的に家に乗り込んできた時も「お前の父でもあるやろが!仕事や!」と丸投げされたこともあって、私を家政婦以下で扱うならそれも次は離婚だと、はっきり言ってあったのです。

2010-07-21 17:56:01
@ringfingersize7

なのに夫は真剣に取り合わず、経済力で囲い込み、暴力で私を永久に従わせることが出来ると思っていたようです。

2010-07-21 17:58:24
@ringfingersize7

…夫も実は虐待被害者でした。でもソレをはっきり教えられたのは…結婚前でなく、出産時でもなく、子どもの前での脅し文句に切れた私からの、最後通告の怒鳴りあう話し合いの後で、でした。

2010-07-21 18:02:01
@ringfingersize7

私に逃げられるのが怖くて囲い込んでたこと。結婚し子どもを持てば私が(彼の思う理想の)「嫁」「母」に変わると思っていたこと。夫に従うことが女の幸せだと思っていたこと。自分が虐待を受けていたことを知れば結婚して貰えないと思ったこと。

2010-07-21 18:07:55
@ringfingersize7

そして…伴侶のはずの私をライバル視していて、「男として負けたくなかった」と。

2010-07-21 18:09:28
@ringfingersize7

鬱の治療過程で(主治医の力を借りながらですが)過去に徐々遡りながら、何が問題の原点なのかの自己認識を行いました。最後にたどり着いたのが「女であること・女らしく生きること」への激しい違和感と、違和感を覚える自身への根深い自己否認感でした。

2010-07-21 18:15:11
@ringfingersize7

夫がなぜ、力ずくででも(彼が思うような)女らしい妻に変えようとしたか、なぜ、ライバル視して負けまいと押さえつけたのか、今なら理解できる気がします。

2010-07-21 18:17:36
@ringfingersize7

私は身体は女ですが、心の大部分が男だから、でしょう。世に言うストレートの、女性らしい女性・自分が女性であることになんら疑問を持たないで居られる女ではないのです。

2010-07-21 18:21:42
@ringfingersize7

夫は私の男性的部分がよかった…らしいのですが、如何せん上手くお互いに受け入れが出来なかった訳ですね。

2010-07-21 18:23:54
@ringfingersize7

私と同じように自己認識に長く蓋をして、「らしく」の仮面を被ったまま自己否認感に苛まれ悩む人が居たなら。己を知り、マジョリティーでないことをそこそこの歳になってから認めるのは怖くて苦しいです。でも、自分を偽ったまま生きることはもっと難しい。最後くらいは自分らしく死にたいですもんね。

2010-07-21 18:35:27
@ringfingersize7

結婚前は素直に「男」になりたかったのですが、「夫」で苦労したせいか男性不信をも持ち合わせてしまったようで、いっそ性別なんザ無くなっちまえ!な心境です。

2010-07-21 18:48:56
@ringfingersize7

もう一つ。婚家と夫からのプレッシャーに負けて(レスにも関わらず)不妊治療をしていました。苦しい肉体的負担は言うに及ばず、その精神的苦痛は並みではありませんでした。なぜ私が産まねばならないのか?と。

2010-07-21 19:02:00
@ringfingersize7

舅そっくりな男児を授かった時の婚家や夫の喜びように、ずっと覚めた目を向けていました。

2010-07-21 19:04:46
@ringfingersize7

夫からDVを受けた方の話で親権を夫が持ちたがるのはデフォだと知りましたが…うちも同じです。ただ、現状養育が相手方では無理なため、まだ離婚届は出さないまま別居して共同育児する変則的な形を採っています。

2010-07-21 19:13:34