[後編] 1hc0m先生と【エビ精力】(エビデンスベイスト精神力動的心理療法)をお勉強

「心理学の「教育者」のはしくれとしての関心から、『エビデンスベイスト精神力動的心理療法ハンドブック』は目を通してみようと思う。研究者として力動的思考法には興味はなく、まして実践としてどうこう言う立場にもないけれど。」 エビデンスベイスト精神力動的心理療法ハンドブック → http://www.amazon.co.jp/dp/4762827835/ 続きを読む
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ᴉɥsoʇɐsᴉʞnzᴉɥɔoɯ @1hc0m

【エビ精力】(10章)…その後のあれこれの分析で,治療者が患者の感情を探求することと,実際患者がよくなることは関連しているが,これはあくまでも 健全な「治療同盟」が結ばれている という状況に限る,という点。

2012-11-03 08:12:26
ᴉɥsoʇɐsᴉʞnzᴉɥɔoɯ @1hc0m

【エビ精力】(10章)注意点その2)Horowitz(1984)の研究では,自己や他者に対してあまり一貫性のない不安定な体験様式しかもっていない患者に,情動体験を促進することは有効な治療に結びつかない,という点。

2012-11-03 08:12:45
ᴉɥsoʇɐsᴉʞnzᴉɥɔoɯ @1hc0m

【エビ精力】(10章)(※要するに,いつでもどこでも有効な万能な技法じゃないってことですね)

2012-11-03 08:13:17
ᴉɥsoʇɐsᴉʞnzᴉɥɔoɯ @1hc0m

あーこれ補足。そういう理論提唱者の中で実証的な研究も示している人は,という意味。 RT @1hc0m 【エビ精力】(10章)は,情動への焦点づけ。「感情を取り扱うことへの注目」。いろんな理論があるが,実証的に検討したのはMcCullough(2001)だけとのこと。

2012-11-03 08:20:14
ᴉɥsoʇɐsᴉʞnzᴉɥɔoɯ @1hc0m

【エビ精力】(11章)感情恐怖(affect phobia)。 Diener et al.(2007)のメタ分析では,700以上の研究のうち10の研究が基準を満たし… ※って少なすぎないか

2012-11-05 10:03:33
ᴉɥsoʇɐsᴉʞnzᴉɥɔoɯ @1hc0m

【エビ精力】(11章)そのメタ分析→「治療者が感情を促すことは患者の変化と有意な関連を示したが,その効果量は小さいものであった(r=.30)。

2012-11-05 10:03:56
ᴉɥsoʇɐsᴉʞnzᴉɥɔoɯ @1hc0m

【エビ精力】(11章)※おまけ的に。BAS/BIS(行動活性化システム/行動抑制システム)について,BASは心拍と,BISは皮膚電気反応と関連するという知見(Fowlers, 1980, 1988)があるらしい。知らなかった。授業ネタにいい。

2012-11-05 10:04:49
ᴉɥsoʇɐsᴉʞnzᴉɥɔoɯ @1hc0m

【エビ精力】(11章)情動焦点型短期力動的心理療法のこの感情恐怖に関する治療成果研究。ベス・イスラエル医療センターとトロンドハイムのRCTと,Leichsenring et al. (2004)のメタ分析が紹介されている。

2012-11-05 10:05:25
ᴉɥsoʇɐsᴉʞnzᴉɥɔoɯ @1hc0m

【エビ精力】(11章)「ある種の感情の再編成はときに治療同盟よりも強い影響因かもしれない」 ※9章のことを考えれば ときに そうでありましょう。 ※そういえば各章間のつながりはあまり明確ではない。"Handbook of ..."にありがちなことではあるけれど。

2012-11-05 10:06:07
ᴉɥsoʇɐsᴉʞnzᴉɥɔoɯ @1hc0m

【エビ精力】(12章)『うつ病外来患者治療における治療成果の持続に寄与する要因』NIMHのTDCRPうつ病治療共同研究プログラム,の要約報告,ということになっているのであるが… 

2012-11-05 10:06:34
ᴉɥsoʇɐsᴉʞnzᴉɥɔoɯ @1hc0m

※どうも私にはこの章題への「お答え」がはっきりとは見いだせない  ̄\(-_-;)/ ̄オテアゲ

2012-11-05 10:06:53
ᴉɥsoʇɐsᴉʞnzᴉɥɔoɯ @1hc0m

【エビ精力】(12章)治療者がどういうスタンスか,ということと治療成果の組み合わせ,についての研究にはちょっと気を引かれた。 成果の乏しい治療者は「心理療法単独」(全時間の42.1%)。 成果のある治療者は「心理療法単独」(73.8%)・「心理療法+薬物療法」(19.6%)。

2012-11-05 10:07:33
ᴉɥsoʇɐsᴉʞnzᴉɥɔoɯ @1hc0m

【エビ精力】(12章)興味深いのは,治療成果がほどほどの(中程度)治療者は,「薬物療法単独」(14.4%)・「心理療法+薬物療法」(56.1%)・「心理療法単独」(29.4%)ということから,中程度の成果の治療者は生物学への志向性が強いと思われる,という話。

2012-11-05 10:08:27
ᴉɥsoʇɐsᴉʞnzᴉɥɔoɯ @1hc0m

※「はずれが少ないが効果はほどほど」を狙うか「はずれもあるが効けばばっちり」を狙うかみたいなところがあるのかもしれない。 心理療法は/も必要,と主張するときにはこのように「治療成果の乏しい」側のデータも伴って示されたい。これは何も心理療法に限ったことではないのだけれど。

2012-11-05 10:13:02
ᴉɥsoʇɐsᴉʞnzᴉɥɔoɯ @1hc0m

冒頭の「発刊に寄せて」にあるように,“「精神力動的心理療法には,実証的観点からの支持がない」という掲載を目にしたとしても,今やこの記事は単純に真実とは言えなくなった。その考えに懐疑的な人でも,専門辞典なみに記述された本書の各所に,実証研究の存在を確認することができるであろう。”

2012-11-05 10:20:36
ᴉɥsoʇɐsᴉʞnzᴉɥɔoɯ @1hc0m

…というのは【エビ精力】読了して,確かにそのとおりだと思う。

2012-11-05 10:21:47