まどかマギカについて、決断主義論の続き、日常系との関連など

1.骨格のない話はなんかフニャフニャしちゃうという話。 2.まどかマギカと決断主義、そして犠牲の構造について。 3.日常系の発展が次の想像力につながると言っても、日常系アニメの楽しみ方が分からない。 4.まどかマギカの物語構造について。イディオットプロット説は正しいの?
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ええな猫💉×5 @WATERMAN1996

まどマギの想像力のベースは00年代初めではなくもっと古いと思われます。岡田斗司夫氏は感情と物理現象の結合を指して小松左京の「ゴルディアスの結び目」との関連を指摘しましたし、残酷な食物連鎖という視点から考えれば… RT @WATERMAN1996 @FXMC_

2012-11-10 04:25:25
ええな猫💉×5 @WATERMAN1996

藤子・F・不二雄の「ミノタウロスの皿」が思い浮かぶでしょう。また岡田斗司夫氏はまどかの概念化をキリスト教における復活の概念との類似を指摘しましたし、幾人かの人は大乗仏教との類似を指摘しました。 RT @WATERMAN1996 @FXMC_

2012-11-10 04:30:33
ええな猫💉×5 @WATERMAN1996

これらの視点を元に考えたところ、まどマギは80年代以前のSFに立ち戻ってみたと言えるのではないでしょうか。ガジェットを並べるだけのSFではない、SFという道具で社会や思想や哲学に切り込んでいた時代のSFにです。 RT @WATERMAN1996 @FXMC_

2012-11-10 04:38:00
ええな猫💉×5 @WATERMAN1996

もちろん、製作者側が意図してそういう想像力を盛り込んだとは思えません。ただ00年代の想像力は常にキャラクターのレベルにあったように思います。対してまどマギは一段視野を広げてみたというだけかも知れません。 RT @WATERMAN1996 @FXMC_

2012-11-10 04:45:58
ええな猫💉×5 @WATERMAN1996

ただ、それによって00年代の特徴ともいえる内側に閉じる想像力をひっくり返したのだと思います。 RT @WATERMAN1996 @FXMC_

2012-11-10 04:58:03
malphas @malphas_Z

@WATERMAN1996 @FXMC_ 僕・・・自分は『ACTA』が悪いのでは??と思ってる。『見えない壁』,『判らない閉塞感』に追いやられた感じ。(会話の途中なのでどの先生の作品か判らないけども・・・・・。)『物語』に逃げれば良し。とも僕は思うし。人間的に収まればなおの事。

2012-11-10 05:05:20
ええな猫💉×5 @WATERMAN1996

私自身は、まどマギのような作品は1年に1つもあればいいと思っています。と言いますのも、物語としてみれば反則に近い手を使っているわけで、「地球幼年期の終り」がそうゴロゴロ作られるようでは気持ち悪いと言いますか。 RT @WATERMAN1996 @FXMC_

2012-11-10 05:09:46
ええな猫💉×5 @WATERMAN1996

なお、http://t.co/ROYhisbz の構図に当てはめますと、90年代葉鍵系「可愛いは正義」確かに、90年代セカイ系「逃げちゃダメだ」確かに、00年代異能バトル系「戦わなきゃ、生き残れない」→「戦っても、生き残れない」 RT @WATERMAN1996 @FXMC_

2012-11-10 09:13:05
ええな猫💉×5 @WATERMAN1996

なお、00年代日常系のスローガンは「わたしとあなたと、ずっと友達だよ」になるのかな。 RT @WATERMAN1996 @FXMC_

2012-11-10 09:14:47
ちょこらーたは誤チェスト @tyokorata

@WATERMAN1996 10年代バトル 「武器を捨てて話し合おう。犠牲やそれを引き受けるシステムはこちらが持つから」だと思った。ヒットマンリボーンやまどか、劇場版00を見ていると

2012-11-10 09:17:45
ちょこらーたは誤チェスト @tyokorata

@WATERMAN1996 個人的には坊主とかの宗教家の言葉をありがたがる傾向が強いので、「逃げられないから悟りを以て諦めましょう」だと思います

2012-11-10 09:18:35
ええな猫💉×5 @WATERMAN1996

@tyokorata まどかは「話せば分かりあえるなんて幻想。でも希望が無い訳じゃない」ではないかと。10年代はどうも対話がキーになりそうですね。対話を否定していたサヴァイヴ系、分かりあえることが前提の日常系、どっちも極端すぎるので。

2012-11-10 10:04:42
ええな猫💉×5 @WATERMAN1996

@WATERMAN1996 @tyokorata こう考えると、会話が成立しながら対話は成立しなかったシンジくんとカヲルくんに戻るような感じも。どちらにしろ、どんづまったから原点に戻る傾向になっている感じ。

2012-11-10 10:18:30
とくめー @FXMC_

@WATERMAN1996 広義の日常系のコミュニタリアニズムは方向性として正しいので、次の想像力はその延長になると思ってます。同質性に依存する日常系のコミュニティから、より多様な世代・性格の人物を含むものへ。ラノベの周縁部か青年誌漫画あたりが発信源としては有力です

2012-11-10 11:36:36
とくめー @FXMC_

@WATERMAN1996 「対話」をキーにすると、まどマギにおいて「対話」がほとんど行われず、コミュニケーションは常に一方通行の「メッセージ」の形で行われたという点でむしろまどマギは未来の想像力よりも古い想像力を代表するものだと。

2012-11-10 11:43:38
ええな猫💉×5 @WATERMAN1996

@FXMC_ まどマギは対話が成立しない状況を作っていたので、会話は成り立っても対話にはならないという事を描いていたのです。QBとはそもそも思考様式が違う、ほむらとそれ以外では知識や状況への理解がまるで違う、話はできても分かりあえないわけです。

2012-11-10 12:34:12
ええな猫💉×5 @WATERMAN1996

@FXMC_ 先に述べましたけど、キュゥべえを止められるキャラが現れるかどうかがカギだと思います。葉鍵系や日常系のコミュニケーションではキュゥべえを止められません。これはガンダム00劇場版やマクロスF劇場版もそうなのですが、コミュニケーション2.0が必要なのでしょう。

2012-11-10 12:43:59
とくめー @FXMC_

@WATERMAN1996 日常系と同じ「エロゲの共通パート」から発展したラノベのハーレム主はわりと簡単に「犠牲の構造」を蹴散らしてます。

2012-11-10 12:52:42
ええな猫💉×5 @WATERMAN1996

@FXMC_ まどマギの場合、果たして犠牲無しに救えたでしょうか?たとえば、とある〜の上条はインデックスを記憶を消さなければ死んでしまうのは嘘だと見抜くことでインデックスを救いましたが、ではそれが嘘ではなかったとしたら?

2012-11-10 12:58:36
ええな猫💉×5 @WATERMAN1996

@WATERMAN1996 @FXMC_ 思えばスクラップドプリンセスも犠牲の構造の物語でしたが、たいていの場合、物語中で語られる犠牲の構造には欺瞞があるという解決策が取られるようです。

2012-11-10 13:05:25
とくめー @FXMC_

@WATERMAN1996 構造の問題は胴元に持ち込むのが筋でしょう。そういうわけでゼロ年代後半からのヒーローとハッピーエンドの復権の際、作家サイドが繰り出す構造的な理不尽は、市場原理の盤外戦というさらなる理不尽で捩じ伏せられました。虚淵は時々それに関わる泣き言を漏らしてます

2012-11-10 13:10:26
ええな猫💉×5 @WATERMAN1996

@FXMC_ つまりまどマギは犠牲の構造の穴を塞ぐことに成功したという事でしょうか?逃げ道を作るのではなく犠牲の構造に正面から向き合った結果、解決1.0から解決2.0となったと、こういうことでしょうかね?

2012-11-10 13:15:32
とくめー @FXMC_

@WATERMAN1996 いいえ。犠牲の構造の中での最善を尽くしただけ。だから「ゼロ年代」を越える新しさなどないと言っています。

2012-11-10 13:24:10
ええな猫💉×5 @WATERMAN1996

@FXMC_ 従来の実はこうだった式の解決に頼らなかっただけでも大きいと思いますよ。それに、いかに対話に腐心したところでキュゥべえは解決の術を持たないので。また祐一や祐巳ならばマミやほむらを救えたかというと…、彼女らは既に死人であって、精々成仏を願うしかできないわけで。

2012-11-10 13:45:37
とくめー @FXMC_

@WATERMAN1996 日常系と同じく戦後民主主義の継承者であるところの宮崎駿のナウシカの答えは「未来など知るか」でした。対話も、棲み分けすらもできない相手は徹底的に殲滅する…というのも民主国家の一側面だったりします。

2012-11-10 13:52:52