夏の夜の血統話ひとりごち。

余りまとまってないけど、配合論の理論と実践とか、アプローチとかについて、ちょろっと。
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シバの殿下 @Mahal

何か、つらつらとツイろう、血統話。

2010-08-06 23:30:57
シバの殿下 @Mahal

現代的な進化理論・遺伝学が確立される前から、様々な形での品種改良は成功していた。

2010-08-06 23:31:11
シバの殿下 @Mahal

そういう非現代科学的な改良ってのは、無意識のうちにダーウィニズム的な自然選択を人工的に行う、みたいな営為と言えるのかも。言わば、疑似進化というべきか。

2010-08-06 23:32:03
シバの殿下 @Mahal

ただ、それによる進化の秘法は、ドラクエ的な「魔法のような精緻さ」で行われない、ということは言えよう。

2010-08-06 23:32:40
シバの殿下 @Mahal

逆に言えば、だからこそ「魔法のような精緻さ」を配合論に求めるのは、ある種の罠かな、とは思う。

2010-08-06 23:33:43
シバの殿下 @Mahal

無論、人工授精のような「機械的な」手法により、魔法に近い精緻さを得る手段はあるが、サラブレッドの世界ではそれは採用されていない訳で。

2010-08-06 23:35:10
シバの殿下 @Mahal

そういう中での品種改良としては、基本的にはベストトゥベストは最も有効であるには違いない。

2010-08-06 23:36:35
シバの殿下 @Mahal

因みに、品種の確立は、「様々な特色を持つ諸種の雑種的配合→成功した個体の近交による固定→近交の緩和による擬似雑種強勢化」的な道を辿るかと。

2010-08-06 23:37:44
シバの殿下 @Mahal

18世紀後半くらいの競走馬の血統表を広げれば、王侯貴族ばりの近親婚の連続。

2010-08-06 23:38:58
シバの殿下 @Mahal

これはサラブレッドに限らず、乗馬種やクォーターホースとかでも同様。クォーターの確立期とか、アホみたいにインブリードが行われている。

2010-08-06 23:39:58
シバの殿下 @Mahal

よくこの辺りの近交の強さは「種馬場への移動手段の制約」とかが背景に挙げられるが、20世紀のQHとか見ると、いずれ改良には必要だった気も。

2010-08-06 23:40:43
ち。 @niftyheart

@Mahal 先日ちょこっと話した和牛のように繁殖個体自体の能力を測定できない場合、どのように進化させてきたのかは興味あるところ。

2010-08-06 23:40:46
llnɟʞ00q💙💛 @bk_roccaguaita

競馬で雑種強勢は、その「第一段階」が永遠に有効かのように囚われていること。@Mahal 品種の確立は、「様々な特色を持つ諸種の雑種的配合→成功した個体の近交による固定→近交の緩和による擬似雑種強勢化」的な道を辿るかと。

2010-08-06 23:42:10
シバの殿下 @Mahal

と、話が逸れたが、改良スピードは近親交配が強い時代の方が当然急速なので、現代は改良スピードが「緩んだ」時代である、とも思われ。

2010-08-06 23:42:12
シバの殿下 @Mahal

@niftyheart 牛体重とか、外形で判断できる要素から判断したのかなぁ、とか想像。ウマを歩様で選抜する的なノリで。

2010-08-06 23:44:18
シバの殿下 @Mahal

近代化によって大陸間の移動が可能になったことや、競走馬の単純増もあって、20世紀後半以降は、ほぼアウトブリードによる馬産の時代になった、と言えるかと。

2010-08-06 23:44:54
シバの殿下 @Mahal

そうした中で、チート的に急速な改良をする手法がややしづらい辺りで、ベストトゥベストが優位化している時代、ではあろう。

2010-08-06 23:45:43
シバの殿下 @Mahal

一方で、アウトブリードの弱点としては、資質の「固定」が困難なこと、かなと。

2010-08-06 23:46:43
ち。 @niftyheart

@Mahal 初期の近交は優秀な遺伝子の抽出と悪質な遺伝子の排除、その後の外交は優秀な遺伝子の配分(集中化)という感じですかね。

2010-08-06 23:47:12
シバの殿下 @Mahal

@bookfull_jp サラブレッドは、もう既に「閉鎖種」ですからねぇ。

2010-08-06 23:47:59
シバの殿下 @Mahal

多分、ベストトゥベストも、配合に配慮せずに野放図にアウトブリードを行った場合、「下り坂の父系/牝系」を引いてしまうことが、馬産の長期リスクとして抱えることになるのだろう。

2010-08-06 23:48:53
シバの殿下 @Mahal

@niftyheart 配分、という意味では、St.Simon的なチートな「改良のピーク」が、「配分」に適した時代に出現したのは、競馬史の幸運かなぁ、とか思ったり。

2010-08-06 23:50:15
ち。 @niftyheart

@Mahal 繁殖に供することを考えなければ、多種の良質遺伝子を取り込む余地があることからアウトの方が有利な気がする。でも、サラブレッドだとあまりに均質化しすぎてそうとも言い切れないかもしれないけど。

2010-08-06 23:51:38
シバの殿下 @Mahal

ブサックがCitationを「引いて」しまった罠、とか、そういうベストトゥベストでアウト化した「弊害」の例なのかなと。配合を誰より考えた希代の生産者に降りかかった運命としては、皮肉すぎるけれど。

2010-08-06 23:52:08
シバの殿下 @Mahal

ただ、アウトブリードした競走馬を競馬場に持っていくと、ある種のニックスを検出することが出来る。

2010-08-06 23:52:57