X68k版「イース」音楽制作秘話
なぞいちけんけんさんか@gorry5 さんですね。RT @usui_y X68K版ですね。編曲は一応古代さんの後輩にあたる人だったはずです。
2010-08-08 23:35:52.@tk_nz なぞいちけんけんさんはX68k版の脚本アレンジも担当しているんですが、どういう人物かを伝える資料がさっぱりありません。あのような大幅アレンジを加えた理由や事情が気になります。
2010-08-08 23:37:44@psyzans 確かに、なぞいちさんの事は私もほとんど知りません。Gorryさんはライターとして活躍してたので、ある程度は分かるんですけどね。
2010-08-08 23:38:44@gorry5 そこで恐れながら質問なのですが、X68k版イースの編曲作業はどのようなものだったのでしょうか? よろしければお話を伺いたいのですが。
2010-08-09 00:13:33@gorry5 こんばんは。初めまして。X68版のイース興味深いですね。と言うことは、X68K版イースの音楽は二人ではなく、三人で作られていたって事なんでしょうか?
2010-08-09 00:23:29@psyzans まず、「なぞいちけんけん」氏は、他作品では磯田健一郎と名乗っています。あの頃の別名のひとつでしたが、経緯などはよく聞いていません
2010-08-09 00:16:57@psyzans イースX68000版の音楽は、磯田健一郎氏プロデュースのもと、弟の磯田重晴氏が途中まで作成し、それを当方が引き継いだというかたちになります
2010-08-09 00:21:16@gorry5 おぉ! お二人はご兄弟だったのですか! 取説にはサブプログラムとして磯田重晴さんの名前が確認できます。その後セガでもいくつか作品を作っていらしたようですね。
2010-08-09 00:26:18@psyzans なお、磯田健一郎&重晴氏のX68作品としては、他にもファンタジーゾーンのアレンジ版や、書籍「ナムコ・ビデオゲーム・ミュージック・ライブラリ」などがあります
2010-08-09 00:23:42@psyzans イースに戻って、仕事を請けたときのオーダーは「PC88版とは違うものにしてほしい」ということでした。「違うもの」の解釈については、改めて説明する必要もないと思います
2010-08-09 00:25:39@gorry5 貴重な証言ありがとうございます。遊んだかんじでは当初からイースIIを作る予定がなかったのではという印象を受けます。「制作者はイースが嫌いだった」という噂がありますが、真相はどうだったのでしょうか?
2010-08-09 00:28:03@psyzans オリジナルが嫌いという話については、「違うもの」の解釈次第だと思います。それを「果敢な挑戦」とみるか「無謀な所業」とみるかは、評価するものの自由でよいのではないかと
2010-08-09 00:32:44@psyzans イース音楽作業の話に戻ります。まず、X68版オリジナル曲については、音色やリズムセットの調整くらいで、ほぼそのまま引き継いでいます
2010-08-09 00:34:11@psyzans なお、X68オリジナル曲については、同じ曲のピアノアレンジ版が存在します。「ねこはとってもピアニスト」(小原孝)を参照。ちなみにファンタジーゾーンのX68版ローディング曲もこれに入っています
2010-08-09 00:35:49@psyzans 続いて、エンディング2曲以外のPC88版由来曲は、引き継いだ時点で存在していた打ち込みデータと88版の両方をもとにして当方がまとめ直し、磯田氏の指導をもとに調整して仕上げています
2010-08-09 00:40:43@psyzans なお、データ作成は「ギャラガ'88」などで使われた当方作のGMDというシステムで作成し、それをイース用のサウンドシステムにコンバートしたものをゲームでは使用しています
2010-08-09 00:42:51@psyzans もう20年近くも前の仕事ですが、今思うとよくやったと思いつつも無茶でやんちゃをやらかしたとも思います
2010-08-09 00:50:05@gorry5 複数人数で一つのゲームの曲を用意するとなると、統一感を出すのに苦心したことと思います。磯田さんが音楽監督的な役割に立ち、皆さんで曲を仕上げていったかんじでしょうか?
2010-08-09 00:46:56