X68k版「イース」音楽制作秘話
@psyzans せっかくなのでもう少し。具体的なサウンドの制作方針ですが、「いわゆる古代音色セット」を使うことなくFM音源で作ることがまず重要なテーマでした
2010-08-09 00:58:11@psyzans 「世界樹の迷宮」などでご存知の通り、あのフレーズをあの音色で演じてしまうと、どうしても「違うもの」にはなれないのです。ゆえに、まず音色を捨てることで離れるようにしたのですね
2010-08-09 00:59:59@gorry5 さらなるご教示ありがとうございます。88版とは全く異なるX68kならではの表現のためには、全く異なる音色や編曲が必要だったと。
2010-08-09 01:02:15@psyzans PCM音色セットは、これも当方で作っています。ソースはBOSSのDR-550で、これにいくつかのエフェクタを通したものをX68自身でサンプリングしています
2010-08-09 01:04:02@psyzans いま聞くとPCMの音量がかなり高めに聞こえます。イースだけでなく、当時の他メーカーの曲を聴いてもわりと同じような感じを持つので、X68全体的にそういう傾向だった気もします。耳新しくてつい音量上げてしまっていたのかも
2010-08-09 01:10:29@gorry5 ドラムがPCMでメロディ等がFM音源ですね。当時MSX-MUSICでDTMをやってただけに、PCMが使える環境は憧れでした(笑)
2010-08-09 01:15:39@psyzans あと最近も聞いた気がする、「ポコポコいう」の話。あれはもともとMDXコンバートされたデータのコメントでそういう記述があった記憶があります
2010-08-09 01:14:21@psyzans 「TOWER OF THE SHADOW OF DEATH」のラテンパーカッションアレンジのことだと思うのですが、あれは実は「古代版のパーカッションを一部PCMに置き換えたアレンジ」というのを聞いたのが元ネタです
2010-08-09 01:17:44@psyzans 電波開発室で聞いたのですが、誰の作だったかはよく覚えていません。それの記憶をもとに、ラテンパーカッションを乗せたものがあれになります
2010-08-09 01:19:48@psyzans 開発中の前評判はよかったのですが、あのMDXが出てからはその評価ばかりを聞くことになってちょっと悔しいと思っています(苦笑
2010-08-09 01:28:08@psyzans この手の評価には少なからず「オリジナルに含まれていないものはすべて余計」というものがあり、もちろん自分でもその一面があることは否定できないのですが、自分への評価となるとやはり苦しいものです
2010-08-09 01:30:31@gorry5 イースシリーズの場合、特に原理主義者というかオリジナルが至高というファンが多いので、移植版では常につきまとう問題ですね。アレンジは相当に大変な仕事だったと思います。X68k版はいい音鳴ってると自分は感じましたよ!
2010-08-09 01:33:38@gorry5 ニコ動で曲を確認。なるほど、パーカッションが目立つアレンジですね。やっぱりオリジナルとは異なるアレンジを意識したんでしょうか。
2010-08-09 01:31:31@psyzans リズムはほぼ完全に当方のセンスのみになっていると思います。88版にはあっても多少程度ですし、磯田氏のアレンジ指示にも「リズムはお任せします」でしたので
2010-08-09 01:38:22@psyzans ちなみに当方の音楽経験は父の趣味の影響と学校の音楽の授業くらいで、実質ないも同然です。父はアマチュアながら楽器はなんでもそこそこできるのですが、当方はそれを見聞きしていただけで手を出さず、最初に出した手はMMLだったと
2010-08-09 01:43:42@psyzans ニコのそれは未確認ですが、今動画サイトなどで聞けるゲーム曲のうちCDなどに音源化されていないものは、少なからずエミュで収録していたり、実機でも吸出しコンバートデータでの収録だったり、下手すると両方(エミュで吸出しコンバート収録)だったりします
2010-08-09 01:53:33@psyzans 当方が確認している限りでは、当方制作の分のMDXコンバートは残念ながらお粗末と評価せざるを得ないものが多いことをお断りしておきます
2010-08-09 01:55:00@psyzans で、ギャラガ'88は実機収録データを当方自身で残していなかったので、収録しようとしたらX68が不調でいま開腹中というのが先ほどの写真tweetです(苦笑
2010-08-09 01:56:21@gorry5 なるほど(笑) レトロハードは耐用年数を過ぎているものが多いですから、ご機嫌取りには気を遣いますね。自分も手持ちのPCエンジンの音源回路が逝かれてノイズしか出なくなった時には途方に暮れました。結局もう一台別の本体を買う羽目になりました(泣)
2010-08-09 02:01:31@gorry5 本当にお忙しい中、当時の開発事情を丁寧に教えていただきありがとうございます! これまでほとんど語られなかったX68k版開発秘話、どれも興味深く拝見いたしました。改めてお礼申しあげます。
2010-08-09 02:06:24