オカノリ @okanori75 さんの【マーシャル諸島1~50】ツイートまとめ

非常に興味深いツイートでしたので、自分用にまとめさせていただきました。
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オカノリ @okanori75

(95年グレン・アルカレイ報告) 1946年から1958年にかけてマーシャル諸島のビキニ環礁とエニウェトク環礁で 67回の原子爆弾と水素爆弾の爆発がおこなわれ水爆実験により風下にある島々の多くの住民が「致死量まで達しないレベル」の放射性降下物にさらされた。【マーシャル諸島 26】

2012-12-05 15:45:21
オカノリ @okanori75

私は1970年代半ばに平和部隊ボランティアとして放射線に汚染されたマーシャル諸島のウトリック環礁で働く中で、ウトリックとロンゲラップの女性から、いわゆる「ゼリーフィッシュ・ベイビー(クラゲのような赤ん坊)」の話や関連する数多くの報告を耳にするようになった。【マーシャル諸島 27】

2012-12-05 15:45:28
オカノリ @okanori75

マーシャル諸島の女性が受けた放射線に起因する健康影響の可能性について私が問い合わせると米国エネルギー省とブルックヘブンの研究者たちは根拠が文書で証明されている甲状腺異常と二、三の放射性ガンを除き女性と生殖機能への核実験の影響はない、という返事を繰り返した。【マーシャル諸島 28】

2012-12-05 15:45:35
オカノリ @okanori75

1975年から1991年までに、私は1200名以上のマーシャル人女性にインタビューしたが、次に紹介する「1981年」に行ったウトリック環礁の女性、ベラ・コンポジ、へのインタビューは、マーシャル諸島(全体)の多くの女性が感じている問題を例証するものである。 【マーシャル諸島 29】

2012-12-05 15:45:40
オカノリ @okanori75

ベラ・コンポジさんの証言① 「1954年3月のブラボー核実験後の3ヶ月にわたる避難生活の後で、私達がウトリックに戻った後、(知人の?)ネリックはウミガメの卵のようなものを生み、フローラはクラゲのように、とてもぬるぬるしたカメの腸のようなものを生みました」 【マーシャル諸島 30】

2012-12-05 15:45:45
オカノリ @okanori75

ベラさんの証言②「そのあと間もなく、沢山の女性が5ヶ月ぐらい身ごもったあと、いつの間にか結局妊娠していないということになりました。私自身も妊娠したと思ったのに3ヶ月後にそうではないことが分かりました。このようなことはあの爆弾の前には一度もなかったことです」【マーシャル諸島 31】

2012-12-05 15:45:49
オカノリ @okanori75

もう一人のウトリックの女性ニーネ・レトボもまた、自身の核時代との遭遇、特にブラボーの「死の灰」がマーシャルの女性に与えた影響について語っている。 【マーシャル諸島 32】

2012-12-05 15:45:53
オカノリ @okanori75

ニーネ・レトボさんの証言①「何人かの女性はネコやネズミやカメの内臓? や腸のようなものに似た生き物を産みました。殆どの女性が流産を経験し私も人間ではないようなものを産みました。何人かの女性は葡萄や他の果物の様なものを産み私も含めて子供を産めなくなりました」【マーシャル諸島 33】

2012-12-05 15:45:57
オカノリ @okanori75

ニーネさんの証言②「今はもう前とは違い皆「あの爆弾」の前ほど元気で健康ではなくなりました」 米国エネルギー省とブルックヘブン研究所の科学調査団がおこなった放射線に起因する潜伏性の障害にかんする評価とマーシャルの人々の認識・話しとの間には大きな隔たりがある。【マーシャル諸島 34】

2012-12-05 15:46:01
オカノリ @okanori75

生殖と受精能力をめぐる懸念がマーシャル諸島に大きくのしかかってきたのは、1952年に開始されたマーシャル諸島水爆実験、特にマーシャル諸島全域に「放射性降下物」をまき散らした「ブラボー」事件をはじめとするメガトン級の水爆実験が行われた後に始まった事である。 【マーシャル諸島 35】

2012-12-05 15:46:05
オカノリ @okanori75

マーシャル語と英語で書いた質問表を使い10の環礁それぞれで出産適齢期の女性と閉経後の女性一人ひとりと話すことにより核実験場であったビキニとエニウェトクに最も近く、そして最も遠くに住むマーシャルの女性それぞれから生殖に関する莫大なデータを集めることができた。【マーシャル諸島 36】

2012-12-05 15:46:09
オカノリ @okanori75

人口調査と家系のデータが集まる中、私は流産、死産、重度の障害をもって生まれた子どもたちについても詳細な情報を求めた。そのうえ、この調査によってそれぞれの女性について、マーシャル人が頻繁に移動することから生じる今までの居住歴が明らかになった。   【マーシャル諸島 37】

2012-12-05 15:46:13
オカノリ @okanori75

この論文に示したグラフと表から容易に分かるように、マーシャル諸島では先天性異常の発生とビキニからの距離の間に深い相関関係がある。北部マーシャルの女性における流産と死産の発生率、流産数と死産数を合わせた相関係数は、南部マーシャルに住む女性に比べて相当高い。 【マーシャル諸島 38】

2012-12-05 15:46:16
オカノリ @okanori75

この調査から得たもう一つの主要な発見は、1952年以前(メガトン級水爆実験の実施前)と1951年以後(水爆実験後)の先天性異常の発生率との違いに関連している。【マーシャル諸島 39】

2012-12-05 15:46:20
オカノリ @okanori75

ブルックヘブン国立研究所が米国エネルギー省の後援で実施してきた40年以上にわたるマーシャル島民の被曝追跡調査で、女性たちは、ブルックヘブンの研究者による調査対象から明らかに外されてきた。研究がさらに進められなければならないことを強く示唆している。(グレン)【マーシャル諸島 40】

2012-12-05 15:46:24
オカノリ @okanori75

1957年1月、信託統治領政府がマジェロ環礁アジッチ島に避難していたロンゲラップ人に帰還希望調査をしたところ175名全員が帰島を希望。しかし「ロンゲラップには身体への影響はないが残留放射能がある」という説明がなされ、人々の間で帰島に関しての議論がおこった。【マーシャル諸島 41】

2012-12-06 15:42:09
オカノリ @okanori75

(60代男性) 「放射能の残るロンゲラップに帰ることに躊躇はなかった。信託統治領政府が「大丈夫」と言ったから。誰も危ないという人はいなかった。ロンゲラップに帰るのは良い事だと思った。だって私の場所だから」 【マーシャル諸島 42】

2012-12-06 15:42:14
オカノリ @okanori75

(60代女性) 「身体もよくなかったし、まだ放射能が残っていると聞いたので帰りたくなかった。でも、アジッチ島に残っても食料はくれないし、親戚も帰ると言ったから帰ることにした。年寄りは帰りたがったが、若い人は新しい場所のアジッチ島に残りたがっていた」  【マーシャル諸島 43】

2012-12-06 15:42:19
オカノリ @okanori75

こうした人々の心配をよそに、信託統治領政府で働いていた学者がロンゲラップの「安全性」を説き、帰島を薦めた。また、国連の使節団も「汚染されているが人体には問題は無い」と言ったという。これらの言葉を信じて多くの人が帰島を決心した。  【マーシャル諸島 44】

2012-12-06 15:42:24
オカノリ @okanori75

(50代女性) 「学者が、放射能はないと言っていた。マーシャルの昔話を知っていて、マーシャル語も上手だった。だからみんな信じて帰島した」  【マーシャル諸島 45】

2012-12-06 15:42:29
オカノリ @okanori75

リジョンさん 「私達は(54年ブラボー後)クワジェリンに3ヶ月滞在、その後マジェロに移動し、3年間滞在しました。ロンゲラップはあまりに危険で住めなかったからです。1957年、合衆国原子力委員会の医師が来てロンゲラップに帰っても安全だと伝えてきました」  【マーシャル諸島 46】

2012-12-06 15:42:33
オカノリ @okanori75

ブラボー核実験から3年3ヶ月後の1957年6月、251人の人々がロンゲラップ環礁に帰島した。しかし期待に胸をふくらませて上陸した人々の目に飛び込んできたのは異様な光景だった。変色し二股になったココヤシ、実が黒くなったココヤシ。羽毛の抜けた海鳥が歩く様..。【マーシャル諸島 47】

2012-12-08 16:17:38
オカノリ @okanori75

リジョンさん「帰島した時、島は変わっていました。クズウコンはすっかり消え失せマクモクやタピオカは実をつけなくなっていました。食べると唇や口の中に水泡が出来、胃が痛んで吐き気をもよおすのでした。魚を食べても時には同じ様な事が起きました。以前にはなかった事です。【マーシャル諸島48】

2012-12-08 16:17:44
オカノリ @okanori75

1958年からは荒れたロンゲラップを再生し人々が自立した生活を送れるよう、ココヤシの植え替えを中心とする「ロンゲラップ復興プログラム」が開始された。だが、人々は核実験による被害の復興をどうして自分達がやらなければならないのか全く理解できなかったのである。 【マーシャル諸島 49】

2012-12-08 16:17:50
オカノリ @okanori75

(70代男性)「私達はココヤシやパンの木を植えなくてもいい、アメリカ人が私達の島をだめにした、アメリカ人に植えさせよう、という考えの人もいた。私も「アメリカ人がやれ」と言いました。でもアメリカ人は「自分達でやりなさい。食料提供は私達がやります」と言いました。【マーシャル諸島50】

2012-12-08 16:18:00