国際交流基金主催事業『Omnilogue:Your Voice is Mine』展。現場に入り、展覧会オープン一週間前だというのに、問題が勃発。 @yamakawafuyuki
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国際交流基金主催事業『Omnilogue:Your Voice is Mine』展。現場に入り、展覧会オープン一週間前だというのに、問題が勃発。 http://t.co/uCVPXlJT
2013-01-12 15:56:53今回は作品を構成するの音の要素の一つとして、シンガポールのジャングルの中に残っている日本軍が1942年に建てた昭南神社の廃墟に、ソーラー駆動のUST配信システムを設置し、会期中、現場のサウンドスケープを展覧会場とインターネットに流すというプランを考えている。
2013-01-12 15:57:02今回の展示では、日本人2人、シンガポール人2人のキュレーターが参加している。僕のプランについては、昨年8月にシンガポールのキュレーターに既に話していた。その時点で、僕が勝手にジャングル内にパネルなどを設置することは「問題ないと思う」という返答。
2013-01-12 15:57:1011月の時点で、日本側のキュレーターにプランを話し、それが交流基金の担当者に伝えられ、12月の頭に交流基金で正式にプレゼン。この時点では特に許可申請せずにパネルを設置することで全員が合意。交流基金からは会期終了後、撤収にはいくようにと指示があった。
2013-01-12 15:57:19しかし現場入りした昨日になって、急に交流基金が機材を設置する許可を得るようにと言い始める。ジャングルは国立公園という扱いになり、正式には公園管理局の管理下にあるが、許可申請しても答えはNOに決まっている。
2013-01-12 15:57:27ところが、交流基金からシンガポール側のキュレーターに圧力がかかり、僕の知らないところで、彼が公園管理局に電話で許可を請うてしまった。答えは当然NO。当たり前だ。許可を請うた時点で、それはプランを潰すことと同じだ。彼もそれを分かっていたはず。
2013-01-12 15:57:35「NGになるのを分かっていながら何故電話したのか」と問いつめたところ「交流基金に言われたから」と。それで「レコーディングした音を使えば?」とか、簡単に言うわけだ。アーティストへの何の相談もなく、スタッフが動き、作品のプランを潰してしまう、これは大問題だと思う。
2013-01-12 15:57:42交流基金としては、事前の作品プランを聞いた時点では、あまり考えずに許可申請なしでやることに適当にOKを出してしまったが、会期が迫り、ちゃんと考えてみたら、問題が起きると厄介なので申請しろと言い出した、そういうことだろう。
2013-01-12 15:57:51もっと早い段階で交流基金から許可申請しろと指示が出ていたら、万全の書類を作ってきちんとしたルートで許可申請しながら、不許可の場合を見越してもう一つのプランを用意しておくことができただろう。オープンの一週間前に作品の核になる部分を潰されては堪らない。
2013-01-12 15:58:00今回の問題は、交流基金側が僕のプランに関して、直前まで適当に考えていたことに原因がある。この適当さの根本には、毎年外務省からあてられた予算を消費するため、何かしらやらなければならない、という動機の欠如にあると僕は思う。年末の無意味な道路工事と同じ。
2013-01-12 15:58:08あるいは今回、僕は国費で「国際文化交流」をするということに関して自覚的、かつ批評的にプランを進めてきた。当然作品には扇動的な形ではないものの、交流基金や外務省、国家への批判的な視点が入り込んでくる。今回の一件がそれに対する圧力だと考えるのは、残念ながらたぶん考え過ぎだろう。
2013-01-12 15:58:15今回シンガポールで開催される『Omnilogue:Your Voice is Mine』展は、国際交流基金主催事業で、これまでにもOmilogueシリーズとしてオーストラリア、インドでも開催されてきた。
2013-01-12 18:18:10これら一連の企画は「JENESYSプログラム」で2010年夏に日本に滞在する機会を得たアジアの若手キュレーターと、日本人キュレーターとが協働し、日本人のアーティストを紹介するのが趣旨となっている。
2013-01-12 18:18:15アーティストは二週間ほど、指定された国でリサーチを行い、その国と日本との関係性をふまえて、新作を制作することを求められている。
2013-01-12 18:18:22ちなみに「JENESYSプログラム(21世紀東アジア青少年大交流計画)」とは、2007年の第2回東アジア首脳会議で、安倍晋三より表明された青少年交流事業で、5年間に渡り、6000人の青少年を日本に招くことを目的としている。http://t.co/N0aEBnQy
2013-01-12 18:18:31シンガポール側のキュレーターは、シンガポール国立博物館で戦犯として展示されている、あの人物の孫によってはじめられた事業に、自らが関わっていることなど知らないだろう。知る必要もないのかも知れない。 https://t.co/2n30koMI
2013-01-12 18:18:36しかし僕にとってそれは無視できない問題だ。シンガポール側のキュレーターに「何故、戦争の記憶を扱おうとするのか?」と聞かれた時、僕は答えた「それは僕が決めたんじゃない。既にお金がそういうコンセプトを持っているから」と。
2013-01-12 18:18:47基金の担当者誰ですか? “@yamakawafuyuki: 交流基金としては、事前の作品プランを聞いた時点では、あまり考えずに許可申請なしでやることに適当にOKを出してしまったが、会期が迫り、ちゃんと考えてみたら、問題が起きると厄介なので申請しろと言い出した、そういうことだろう。
2013-01-13 12:15:55@noieu Omnilogueシリーズはインド展、オーストラリア展、シンガポール展ともに、文化事業部アジア・大洋州チームの古市保子さんのプロジェクトになります。
2013-01-13 14:56:08ネットでこういった吊るし上げを行う場合は意図を表明して欲しい。覚悟があった上での発言だったのか、うっかりなのか。僕には卑怯なやり方に見える。ここはTwitterです。軽い気持ちでやられたんでは極悪人でも同情してしまう。@noieu @yamakawafuyuki
2013-01-13 20:36:19山川冬樹氏の国際交流基金でのプロジェクトが直前で頓挫した件。そもそも、そうした文化的摩擦を抱える国際交流を円滑化するのが基金の仕事ではないのか。時を掛け練ってきた作品が、顔の見えない組織の論理で潰されるのでは堪ったものではないだろう。担当者は、今からでも実現へ知恵を絞ってほしい。
2013-01-13 21:20:34山川冬樹氏の国際交流基金でのプロジェクトが直前で頓挫した件。彼が現地から詳細を呟いてくれたから伝わった。けれども、これまでは声を持たぬまま済んでいたケースも多いのではないか。SNSの力で、顔が見えないがゆえにまかり通ってきた日本型組織の悪弊が、美術の分野でも改善されることを望む。
2013-01-13 21:51:12@0equal1 @noieu 担当者の名前は交流基金のページで普通にクレジットされてますよ→http://t.co/uCVPXlJT その方は極悪人などではないし、個人的には愛すべき所もある方だと思います。しかし今回の件に関して、僕はとても憤慨している。
2013-01-13 23:08:13