【シューニャリアーナ哲学】Creator,Producer,Enjoyer

創作倫理にかんする3概念とかほかにいろいろ
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語られざるもの、悉若無/オルテガ的消費者の叛逆によせて @L_O_Nihilum

Productionism(提供者中心主義)、Creationalism(創作者中心主義)、Enjoyablism(享受者中心主義)の3概念

2013-01-24 20:08:04
金銀桂香 @kinginkeika

@L_O_Nihilum 反提供者中心主義/反創作者中心主義/反享受者中心主義の3概念はありでしょうか・・・?いわゆるアンチです。

2013-01-24 20:17:00
語られざるもの、悉若無/オルテガ的消費者の叛逆によせて @L_O_Nihilum

@kinginkeika 面白そうですね。先ほどの概念は、創作にかかわる人とそれぞれに向けられた意見の中心性を分類しましたが、それらへの反感を持つパースペクティブを概念化するという方法は効果的です。

2013-01-24 20:33:20
語られざるもの、悉若無/オルテガ的消費者の叛逆によせて @L_O_Nihilum

創作・提供・享受の3区分は端的な区分ではあるが、直観的で且つわかりやすい概念であると思う。社会学的な需要・供給の2対で考えるとき、創作と提供の中間でのミクロな需要・供給を区分することが可能になり、合計3対の端的な構図を導くことが可能となる。

2013-01-24 20:35:44
金銀桂香 @kinginkeika

@L_O_Nihilum 享受者に対して嫌悪感を強く抱く人(反享受者)の中でも、穏健派と過激派がいますよね。特に過激派は、エロの表現規制やバッシング等をしてきますよね。

2013-01-24 20:37:42
語られざるもの、悉若無/オルテガ的消費者の叛逆によせて @L_O_Nihilum

創作者、提供者は基本的に、よく重複している、複合していることが多いと言える。なぜなら、創作した(された)モノ(≒作品)は、それが「1次」として創作として認知されるのには享受が必ず関与するため、創作者も提供に関与しているという意味では同一の役割を共有するからである。

2013-01-24 20:38:38
語られざるもの、悉若無/オルテガ的消費者の叛逆によせて @L_O_Nihilum

@kinginkeika 若しくは逆に、その享受者を囲い込む提供者中心主義的な考え方を展開してこれを疎外的に定義することもありますね。批評家に多い傾向だと思います。いずれにせよ、非常に良く似た態度といえます(主に本来性に依拠した消極的な疎外論的態度という点で)。

2013-01-24 20:40:09
語られざるもの、悉若無/オルテガ的消費者の叛逆によせて @L_O_Nihilum

提供者、は純粋な提供者が登場したのが創作活動の多重層化に伴い分離していく傾向を持っていると考えられる。創作に関わる複数のスタッフ、の外部の提供に与することのみを主とするスタッフが、時代とともに明白に分離されてきて発達していっていると思われる。

2013-01-24 20:43:26
語られざるもの、悉若無/オルテガ的消費者の叛逆によせて @L_O_Nihilum

まあ、例えば「うp主≠動画作者」の例をとってもそうだし。

2013-01-24 20:43:48
語られざるもの、悉若無/オルテガ的消費者の叛逆によせて @L_O_Nihilum

「享受者」(Receptions、Enjoyers)の概念は私が考えてみた、受動的クライアント、つまり供給の手段として置かれている「消費者」に対する意味での受容者の定義としての概念である。

2013-01-24 20:46:12
語られざるもの、悉若無/オルテガ的消費者の叛逆によせて @L_O_Nihilum

これはたんに消費する対象の顧客のみならず、そうしたクライアント関係を超えて、当該の対象(商品、作品、展示品、非品物的物象問わず)を受け取り、その受け取りに対して一定の態度を示しうる人々を総称する単語である。

2013-01-24 20:47:14
語られざるもの、悉若無/オルテガ的消費者の叛逆によせて @L_O_Nihilum

また、それらそれぞれにパフォーマティブな語りが与えられるとき、この語りを「批評」(Critique)と呼ぶ。それは対象とした者への語りの作業たりえ、当該批評対象を扱う(トリアージする)者のユーティリティを「揺さぶる」(触発する-スピノザ)ものとして機能するとされる。

2013-01-24 20:50:31
語られざるもの、悉若無/オルテガ的消費者の叛逆によせて @L_O_Nihilum

それゆえに、その区分がそれまでなされなかったことが原因で、それぞれのパフォーマティビティが極度に内在化され、一定のハイコンテクストを形成するに至る歴史が繰り返されてきた。

2013-01-24 20:51:24
語られざるもの、悉若無/オルテガ的消費者の叛逆によせて @L_O_Nihilum

言い換えれば、それぞれ3者に分けて考えた場合、それぞれに対する強力な批評の「イデオロギー」、つまり中心主義(Centrism)が働いていたという事である。

2013-01-24 20:52:24
語られざるもの、悉若無/オルテガ的消費者の叛逆によせて @L_O_Nihilum

ここにいくつかその事例を紹介する。まず創作者中心主義(Creation-Centrism)。これはロマン主義の頃に台頭したものが有名であろう。このころには、何よりも作者の個性が重要視された、と同時に、作品に依拠する作者の権威がとりわけ強力に定義されていた。

2013-01-24 20:54:02
語られざるもの、悉若無/オルテガ的消費者の叛逆によせて @L_O_Nihilum

次に提供者中心主義(Production-centrism)プロダクセントリズムなんていうとシャレてるかw。消費社会が台頭し、大衆が商業主体と分離され対立項とされた頃から、とりわけ日本で中心的に発達していった批評のスタイル。それは提供者に開かれてパフォーマティブであることが多い。

2013-01-24 20:55:54
語られざるもの、悉若無/オルテガ的消費者の叛逆によせて @L_O_Nihilum

次に、享受者中心主義(Enjoying-centrism)、略してジョイセントリズムとさえ言ってもいいかもしれないw。ジョイセントリズムは、享受者が提供者や創作者よりも何よりも優位であるとする立場である。が、これが発達したのは消費社会の発達のおかげという背景が強くあると思う。

2013-01-24 20:57:23
語られざるもの、悉若無/オルテガ的消費者の叛逆によせて @L_O_Nihilum

ジョイセントリズムは享受者を主体として中心化して語るものであり、それゆえに時代を超えてところどころで奇妙に光っていた感がある。例えば美学がまさにその一面を時折持つ。それは美術史的な見方から独立して、享受態度を暗に中心化した分析の類であることが多かった。

2013-01-24 20:58:51
語られざるもの、悉若無/オルテガ的消費者の叛逆によせて @L_O_Nihilum

またここから、作品批評、評価者の批評が作品の良しあしを中心的に決めているという考え方や、所謂「お客様主義」という考え方がより素早く発達してしまう、という側面が見受けられるようになっていく。

2013-01-24 21:00:19
語られざるもの、悉若無/オルテガ的消費者の叛逆によせて @L_O_Nihilum

とくに「顧客のニーズ」などと提供者が考えるとき、それは提供者と享受者の脱構築であろう。ニーズはつまり享受者の需要であるが、同時に提供者への提供であるとも言える。享受者が「提供」している。

2013-01-24 21:01:34
語られざるもの、悉若無/オルテガ的消費者の叛逆によせて @L_O_Nihilum

というか小売店的なそうした顧客調査が中間に配置されることによって、尚とりわけ提供者は創作者から分離していったと言えるのは言うまでもないだろう。この小売的な態度がより享受者の提供を分類していくときに、記号論やデータベース理論はその効力を発揮する。

2013-01-24 21:02:41
語られざるもの、悉若無/オルテガ的消費者の叛逆によせて @L_O_Nihilum

うーん、しかしおもろい。Creaticentrism,Produccentrism,Joycentrism.さらにこれらのそれぞれの接頭辞としてAnti-がつけられるという事も尚また。

2013-01-24 21:03:45
語られざるもの、悉若無/オルテガ的消費者の叛逆によせて @L_O_Nihilum

今将棋関連のツイート見たけど、「対戦する」とか「互いに享受する」関係の時、これは単純な享受ではないよね。

2013-01-24 21:05:14
語られざるもの、悉若無/オルテガ的消費者の叛逆によせて @L_O_Nihilum

ってーのも、例えば対面して将棋をやってるとき、相手が専攻で歩を一歩前に出したとする。ものっそい細かいところの分析だけど、この時、相手プレーヤーはこちらに対戦の状況を「提供」しているし、その提供状況を相互に「享受」している。

2013-01-24 21:06:30