新聞労連産業政策研究会2013.01.26例会 #sanseiken0126

新聞産業の課題について、全国から公募した新聞社の労働組合員が研究、還元のために活動している「新聞労連産業政策研究会」。その1月例会を、高知新聞の @imyojin さんのツイートを中心にまとめました。後半は電通総研・北原利行さんと、独立行政法人防災科学技術研究所の三浦伸也さんの講演です。
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imyojin @imyojin

NII=新聞テレビの報道内容をアーカイブ化したシステム。キーワード検索してみると、「南三陸町」についてテレビは2011年3月の報道が最も多く、その後は急減する。新聞は同4月が最多で、減少も緩やか。継続して取材しているということか。#sanseiken0126

2013-01-26 16:24:20
imyojin @imyojin

テレビと新聞では取材内容がかなり違う。テレビニュース報道の急激な減少に比べ、新聞は一定期間、関心が維持される。丁寧(慎重)な報道姿勢。#sanseiken0126

2013-01-26 16:27:10
imyojin @imyojin

南三陸町で犠牲になった職員、遠藤さん(女性)の話題がテレビではほとんどだが、本当は最後まで防災無線で呼びかけたのは三浦さんという男性だった。テレビでは三浦さんの名前はほとんど出てこなかった。新聞では早くから出ていた #sanseiken0126

2013-01-26 16:27:58
imyojin @imyojin

早稲田大学ブックレット「新聞は大震災を正しく伝えたか」。参考書。#sanseiken0126

2013-01-26 16:30:54
imyojin @imyojin

被災地の死者・行方不明者数と報道出現回数はさほどの相関関係ではない(0.55)。一方、義援金額と報道回数には高い相関があった(0.9台)。報道したところばかり義援金が行っているのではと怒る被災者も。#sanseiken0126

2013-01-26 16:33:46
imyojin @imyojin

これまでの研究で--報道の偏在や、報道されていない地域が明白になった(女川など、被害が大きい地域でも=被害が大きいから取材したわけではない)。先入観が大きな要因。津波といえば「あの地域」となって取材が集中する。人の行動やお金の動きに影響を与えた。#sanseiken0126

2013-01-26 16:38:05
imyojin @imyojin

研究を通じて。地域力の違い=主体性、吸引性、誘因性。自治体に任せるか主体的活動か。メディアの取材と研究者の調査の違い、取材(調査)期間による違い。テレビと新聞の取材の違い。同じ地域に取材者が集まること。ジャーナリストと組織(企業)ジャーナリズム、など。#sanseiken0126

2013-01-26 16:41:21
imyojin @imyojin

被災状況の情報源(ヒアリングによる)震災発生直後はラジオ、家族や友人、自治体や警察消防、テレビなど。翌日以降は新聞が奪い合うように読まれたという。#sanseiken0126

2013-01-26 16:44:46
imyojin @imyojin

ビッグデータ解析結果より。震災後1週間、369万人が1.79億ツイート。日本の人口の2.9%。ほとんどが首都圏で、被災現場、被災者からの直接的な情報発信はほとんどなかった。#sanseiken0126

2013-01-26 16:49:34
imyojin @imyojin

「意味あるツイート」は、被災地からは当日、数件しかなかった。つぶやかれている被災地の地名に対して、そこに居住している人の割合は少ない(東北大、乾・岡崎研究室)ソーシャルメディアの社会的利用に対する違和感が裏付けられる?#sanseiken0126

2013-01-26 16:52:06
imyojin @imyojin

今後のメディアに向けて。311をめぐる「5つの情報圏」。マスメディア、インターネット、専門家、行政政府、一般市民。情報は「認知情報」「評価情報」「指令情報」に分類できる。#sanseiken0126

2013-01-26 17:00:29
imyojin @imyojin

日本のメディアと社会情報過程は、すべての情報圏において、インフォームド・コンセント型のコミュニケーションに習熟していなかった。それぞれの専門家が、異なる見解を科学的に正しく提供し、受け取る市民はリテラシーをもって受け取る必要がある #sanseiken0126

2013-01-26 17:05:47
imyojin @imyojin

情報流通の新しい形態をよい形で組み込みつつ、ジャーナリズムも柔軟に変化していく必要がある。#sanseiken0126

2013-01-26 17:07:05
imyojin @imyojin

研究で、テレビ新聞ネットと、さまざまな情報を横につなぎながら見ていた。デジタル技術の発達でさまざまなチャンネルからさまざまな情報がもたらされるが、多様な情報を整理し、アジェンダ設定をできるマスメディアの役割は今後も高まるだろう。#sanseiken0126

2013-01-26 17:09:02
imyojin @imyojin

講演終了、お疲れさまでした。ここから質疑応答。まず北原さんから。60歳代男性の新聞接触時間が減っているのは、新聞にネガティブな感情があるわけではない。コストや生活設計の中で、新聞に向ける金額が減っているのも要因か。#sanseiken0126

2013-01-26 17:11:04
imyojin @imyojin

新聞は自社のことをあまりPRしない。メディア自体の自己規制的な物が外から見てもあるので、どうしていくか。#sanseiken0126

2013-01-26 17:12:19
imyojin @imyojin

ブランドを高める=自分たちが何をやっているか正確に伝えること。紙面に暗い記事が多いという評判もある。明るい記事を載せるようにするだけで、新聞へのイメージは変わる。#sanseiken0126

2013-01-26 17:13:19
imyojin @imyojin

(三浦)新聞はいい情報を発信していたが、それが流通、循環していない。取材のプロもいるし、丁寧な報道もしている。ただ、届いていない。テレビは圧倒的なインパクト(映像や物語性)があるが、新聞は物語より事実関係の方へ行く。#sanseiken0126

2013-01-26 17:17:24
imyojin @imyojin

(三浦)南海トラフ地震への備え。ソーシャルメディアの利用が(大都市圏比)少ない地域。情報が途絶される可能性が非常に高い。自分たちがどこにどう逃げるかを徹底的にたたき込み、電気に頼らない情報化=半鐘など=も検討すべき。堤防が高いと津波が見えない。#sanseiken0126

2013-01-26 17:23:33
imyojin @imyojin

(三浦)通信・情報メディアに頼り切らないこと。起こることをシミュレーションして、動けるようにすること。富士山爆発など長期化する災害に対して、備えをしておかないと。今やられていることだけでは足りない #sanseiken0126

2013-01-26 17:27:11
imyojin @imyojin

(三浦)新聞社のSNS利用も大きな可能性。ただ、ジャーナリズムよりコミュニティ方向なので、内部調整も必要か。河北新報のふらっとや、佐賀新聞のひびのなど、役立っている。これからも展望がある。#sanseiken0126

2013-01-26 17:30:00
imyojin @imyojin

(北原)商品を売るには驚きが必要。消費者のデータを取るだけではだめで、その上の一歩が要る。ブランドをどう作るか、という視点と同じ。紙面や企画などで読者を裏切らなければ。#sanseiken0126

2013-01-26 17:33:52
imyojin @imyojin

(北原)某新聞社で「企画の立て方」を話したことがある。広告や営業は、クライアントが何を求めるか、それをどう解決するか。相手の課題を解決すること。それをどう自分ごと化して、提供するか。「広告しない方がいい」という選択肢もある。ソリューション的観点も必要。#sanseiken0126

2013-01-26 17:36:03
imyojin @imyojin

(北原)新聞は信頼性が高いという評価の一方、ネット上で批判が強い。しかしちゃんとした批判の実例は少なく、紙面を読んで批判している例も多くない。ネット上のバッシングのメカニズムはまだ検証できてない。ネットと新聞の関わりをニュートラルに研究する必要がある。#sanseiken0126

2013-01-26 17:41:56
imyojin @imyojin

会議終了!またこんな時間になりました。それでもまだまだ聞き足りない、話したりないんですが。今回のツイートは後ほど、togetterでまとめます。ありがとうございました!#sanseiken0126

2013-01-26 17:46:02