@ts_p 沼津北部の愛鷹連峰の麓には足高地区がある。いずれも「アシタカ」と呼称するが、アシは古アイヌ語で火の山を意味する。富士山の麓にある愛鷹山は活動休止から十万年程度しか経ていない火山であり、かつての噴火ではたびたび山麓を焼き尽くし、印須磨洲の遠浅の瀬を作り出す元となった。
2010-08-30 19:39:14@ts_p 斯様に似通っている沼津市とインスマス市は姉妹都市を結んでいるのかというとそういうこともないそうです。蛇松線は「じゃまつせん」と読む実在の路線で、現実に沼津駅と沼津港を結ぶ貨物線でしたが、僕が子供の頃には廃線になって今は遊歩道です。
2010-08-30 19:45:17@ts_p あれは何だったのだろう。突然の吹雪の中、同行していた友人は空につかみ上げられて消えた。雲の中で禍々しく燃える、一対の目に向かって。真冬の天狗の伝承なんか調べに行くんじゃなかった。これを書いている今は真夏だというのに、ひどく寒い。風が鳴り、目の前の窓に霜が降りた。
2010-08-31 02:39:40我が名はウルム・アト=ターウィル。ヨグ・ソトース様に仕え、多次元の門を守る者。が、その名を返上せねばならぬやもしれぬ。天空より現れし青き腕が、門を持ち去り勝手に使うのだ。むっ?!来た!貴様は何者だ?何故答えぬ、耳が無いのかっ?!「どこでもドアー」あ、待てっ!待てってば!返せよぅ…
2010-09-04 10:17:53オーゼイユ街のエーリッヒ・ツァンなる人物は、毎夜訪れし魔に対抗する為に、ヴィオルを弾き続けたという。ならば、このところ私を悩ませている悪霊も祓えるのではないだろうか。ヴィオルはギターの遠い祖先らしい。幸い、ギターは用意できた。いざ、悪霊退散!…ああっ!Fのコードが押さえられぬっ!
2010-09-06 04:58:49だぁーっ!TLが伸びすぎてて140字神話大系が見つかんねぇよー。再度投下。140字神話大系 大いなる古きもの #tknk
2010-09-06 11:51:58大いなる古きものと呼ばれる彼らが来た頃、地球は産まれたばかりであった。高度な知識を持つ彼らは、玩具として様々な生命体を創った。無論、人間もその一つである。彼らは人間には特に手間をかけた。丁寧にバリを取り、足りない部分はパテで自作し、どうしても手に負えないものは海洋堂に発注した。
2010-09-06 11:52:07@ts_p 私の記憶にあるのは、恐らくお気に入りであったはずの丸窓が粉みじんになっていた事、自分に得体の知れない何かが巻きついて肋骨を押しつぶした事、そして自分が誰なのかすら覚えていない、という事だけだ。全ては慈悲深い闇の向こうに沈んでしまった。
2010-11-05 01:47:07これは、偶然の奇縁から圧倒的な闇に遭遇した、ある哀れな男のブログである。永久(とこしえ)の闇に横たわる恐怖は、覗く者の神経を容易く狂わせる。ゆえに警告する。あなたは平穏な日常を望むなら、今すぐこのブログを閉じるべきだ。
2010-12-26 19:03:47妻がおかしくなったのは、夢を見るようになってからだった。同じマンションに根暗な未婚女性が居り、妻は彼女と親しかった。その彼女が電車に飛び込んで自殺した直後から、妻はあの夢に悩まされるようになった。以来、妻の精神は不安定になった。
2010-12-26 19:04:07ある日、事件が起こった。私は連日の疲れから、ソファで仮眠をとっていた。確か午後十二時頃だったと思う。正午っす。すぐに咽喉の激烈な痛みで目覚めた。妻が馬乗りになり、私の首を絞めていたのだ。両〈手〉(原文ママ)で私の首を絞める彼女は、み=ごと(原文ママ)に狂っていた。
2010-12-26 19:04:21私は妻の両手を振りほどき、彼女をソファの上へ投げ飛ばした。彼女は我に返った様子でいつものように滂沱の涙を流した、が、その日はそこで収束しなかった。妻は首を激しく振り、イヤ、イヤして走った。玄関のドアがけたたましく鳴る音で我に返った私は、彼女を追って外へ飛び出した。
2010-12-26 19:04:33警報が鳴り、遮断機が降りる。私の声は妻へは届かなかった。警笛を鳴らしながら突進する列車に吸い込まれるようにして、妻は消えた。あれ以来、私は自宅に引きこもり、仕事も辞め、昼夜を問わずGLAYと古いWANDSの楽曲を聴きながら、他人との接触を排して過ごしている。
2010-12-26 19:05:03