140字神話大系

クトゥルー神話に絡んだ創作を140字で
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ひょーじ @s_hyouma

@3peta ああ、確かに。神隠しの真相のいくつかは、もしかすると天狗ではなく名状しがたい何かが空で目を光らせ、犠牲者が空に落ちていって行方知れずに……(ぇぇぇ

2010-08-28 01:17:53
ひょーじ @s_hyouma

@3peta というか、あれを140文字に押し詰めるのは本気で難易度高いようなw 自分で言っておいてなんですが。140文字ライトノベルの方が自分は間違いなく得意ですが……うーん、140文字……

2010-08-28 01:31:29
ひょーじ @s_hyouma

@3peta ……何度脳内でシミュレートしても「怪談になり損ねているわけのわからないナニカ」な小噺集になってしまいますorz まだラヴクラフト作品の読み込みが甘いようですwww 個人的に実験するには面白そうな、無茶なような……

2010-08-28 01:34:06
神沼三平太🐈‍⬛🐈 @3peta

フラウンホーファー線の曇りが観測された夜、ミスカトニック大学宇宙史学科の助手アーサーは、水晶の様に澄んだ空気の張りつめる山中において名状し難い怪鳥の如き叫び声を聞いた。アーサーの車のエンジンが止まり、天空を目指して加速度を増して墜ちて行く!窓から正気を失わせる視線が!目が!目が!

2010-08-28 01:34:39
ひょーじ @s_hyouma

ある夜、旅先でホテルに行こうとして道に迷った。前を歩いていく人影を見つけて声をかけ、道を聞こうとしたところで私は失神したのだと思う。今思い返せばあれは「のっぺらぼう」というヤツだったのかもしれない。だが、顔がぽっかりと黒く口を開けたのっぺらぼうなんているのだろうか?

2010-08-28 01:43:21
神沼三平太🐈‍⬛🐈 @3peta

人気の無い漁村を散策していると、刺すが如き視線を受ける。住民の伺う視線に眼差しを返すと、板戸を閉じる。排他的な空気に居たたまれず宿に戻る最中、四足の巨大な魚に蝿が集っていた。その異様さに戦く。途中、酔っぱらいが「お前この村の出身だな」と叫んだ。鏡の中の、私の風貌は村民と瓜二つだ!

2010-08-28 01:44:08
つくね乱蔵・厭系実話怪談作家 @t_ranzo

@azukiglg 大いなるものーヨグ・ソトース 行きます。#tknk

2010-08-28 03:12:18
つくね乱蔵・厭系実話怪談作家 @t_ranzo

ホームレスの石井氏は、接触してきた相手に必ず訊く。「外に行きたくないか」「今、外にいるけど?」そう答えた者はそれまで。一人だけがこう答えた。「行きたいね。本当の外へ」石井氏は酷い火傷を負った右手で相手に触れた。瞬間、相手は消え失せた。行き先は判らない。何処でもない何処かだという。

2010-08-28 03:12:39
つくね乱蔵・厭系実話怪談作家 @t_ranzo

@3peta 140字神話大系 ダゴン投下。…罰当たんないだろうな(笑 #tknk

2010-08-28 09:35:34
つくね乱蔵・厭系実話怪談作家 @t_ranzo

日本水泳協会は、来る五輪に向け特別コーチを招いた。「紹介しよう、特別コーチのダゴン氏だ」「ぶぢゅるるる」「君達に与えられた任務は一つだけ。コーチと寝食を共にしろ」会長の指示に従い、選手達は強化合宿に臨み、徐々にその姿を半魚人に変えていった。日本水泳、怒涛の快進撃の始まりである。

2010-08-28 09:36:23
つくね乱蔵・厭系実話怪談作家 @t_ranzo

C.C桜を見ながら投下。140字神話大系 ハスター。契約のもと、さくらが命じる!カツ丼大盛っ!

2010-08-28 18:24:55
つくね乱蔵・厭系実話怪談作家 @t_ranzo

それは一人の学生の思いつきである。人間には発音不可能なクトゥルーの呪文をパソコンに詠唱させるのだ。「いあ!いあ!はすたあ!はすたあ くふあやく…」無機質な声が正確に読み上げていく。読み終えた途端、空が真っ赤に染まり、巨大な蛸が降りてきた。死ねたのは一握りの幸運な者だけであった。

2010-08-28 18:25:22
つくね乱蔵・厭系実話怪談作家 @t_ranzo

はいすいません。140字神話大系を戸下駄してたらば、TLから抜けてるのを発見。再び投下。アブホース #tknk

2010-08-30 18:46:16
つくね乱蔵・厭系実話怪談作家 @t_ranzo

東京都の地下深くで私が出会ったのは外なる神、巨大な不定形の存在アブホースだ。無数の触手が、自ら産み落とした灰色の子共達を捕らえては喰らっている。どうか御姿を現し、地上に混沌をと願った私に、神は皮肉を交え言った。「既に地上には我がいる。己の子を殺す母で溢れているではないか」

2010-08-30 18:46:25
加藤AZUKI @azukiglg

@ts_p 干物には背開きと腹開きがある。背から割って内臓の位置を中央に残すのが背開き、内臓を出して腹から割って背を繋いで残し、顎側から頭も割って顔を扁平にするのが腹開き。腹開きは日本の干物出荷の七割を占める沼津市印須磨洲の漁民が自らを模して作ったとされるものが全国に広まった。

2010-08-30 19:01:18
加藤AZUKI @azukiglg

@ts_p 140字神話大系 「印須磨洲の干物#tknk

2010-08-30 19:01:22
加藤AZUKI @azukiglg

@ts_p 静岡県沼津市はその名にあるように、狩野川の河口付近に広がる遠浅の洲に天然の津(港)が開かれた土地で、その河口付近は古くは印須磨洲と呼ばれた。現在は観光漁港、かつては東海道の宿場町として栄えたが、徳川家の天領であった伊豆を印で封じ込め、よそ者を寄せ付けない気風があった。

2010-08-30 19:10:21
加藤AZUKI @azukiglg

@ts_p 140字神話大系 「印須磨洲の成り立ち#tknk

2010-08-30 19:10:40
加藤AZUKI @azukiglg

@ts_p 天領たる伊豆は古くから流人幽閉の地であったり、或いは金鉱の地であったりと、時の権力者による簒奪、独占が繰り返されてきた。金鉱業の発展期もこの印須磨洲の民が大いに助力し、永く培われた製錬術は幕末に伊豆・韮山反射炉での大砲の鋳造にも用いられたという。

2010-08-30 19:19:04
加藤AZUKI @azukiglg

@ts_p 140字神話大系 「印須磨洲と天領の精鉱技術#tknk

2010-08-30 19:19:15
加藤AZUKI @azukiglg

@ts_p 現在の沼津の地名も、古語の「印須磨洲(いんすます)」からの転語で、「印須磨洲→印沼洲→印沼津→沼津」と転じたもの、とされる説が沼津藩を治めた水野家の古文書にある。狩野川河口周辺を指す語が都市の拡大発展に合わせて広まったものだ。

2010-08-30 19:24:10
加藤AZUKI @azukiglg

@ts_p 140字神話大系 「印須磨洲と沼津の地名の変遷#tknk

2010-08-30 19:24:13
加藤AZUKI @azukiglg

@ts_p 古沼津である印須磨洲地区は沼津港を擁するが、かつてここには沼津駅から伸びる貨物路線「蛇松線」があり、全国への水産物出荷で賑わった。現在では蛇松線は廃線となり、印須磨洲地区への交通機関はバスかタクシーなどのみとなっている。

2010-08-30 19:27:05
加藤AZUKI @azukiglg

@ts_p 140字神話大系 「印須磨洲と鉄道の衰退#tknk

2010-08-30 19:27:07