内藤美和さんの「アートの貪欲」について

内藤美和 @NAITOMiwa

文化庁長官の東京芸大講義に関するあれやこれや、まとめられていたようだ。

内藤美和 @NAITOMiwa

実は私はこの件に関して、わりと冷めた目で見ている。別に怒りも覚えぬ（ここだけ取り出してもね、それとそういう考えもあるだろうし、私とは違うけど）。何で美術関連の人たちがこの局面で「吐き気」をもよおしたりしているのか、3.11の後、発狂していた人たちが（冷笑）。

内藤美和 @NAITOMiwa

3.11直後、「アートは今何ができるか」とか（何も出来んよ、あの段階では）、ネット上に「アーティストからのメッセージ」が溢れかえり、さらに「3.11後のアート」とかさ。普段お役に立ててないもんだから、激烈に「社会のためにお役に立つ」方向に一斉に走っていた人たちが何を言う。

内藤美和 @NAITOMiwa

偽善である。

内藤美和 @NAITOMiwa

あの3.11直後の有名無名を問わずアーティスト（美術関係者もそうだが）のなんと「ピュア」だったこと。

内藤美和 @NAITOMiwa

あの無邪気な正義感を、私は疑う。同様に、文化庁長官の（出回っていた部分だけだが）の言説も疑う。

内藤美和 @NAITOMiwa

私だって人間だもの、あの震災の映像に心が痛まなかったはずがない。ショックを受けなかったはずがない。それでも、だ。それでも、私は彼らの「ピュアさ」を理解できるけれども共感できない。

内藤美和 @NAITOMiwa

あー、炎上しちゃうかな（うふっ）。今、私は相当数の美術関係者を敵に回しましたっ。でも、別に元々味方でもなんでもないんだ、そういう人たちは。ゴーイングマイウェイ。

内藤美和 @NAITOMiwa

「いつの時代も戦争や災害の悲惨さが新しい作品を生んだ」という反撃が来るのに500カノッサ！

内藤美和 @NAITOMiwa

だとしたらそれは「アートの貪欲」（私は貪欲を否定はしません）なのである。

内藤美和 @NAITOMiwa

「表現の自由」という貪欲、ＯＫ。

内藤美和 @NAITOMiwa

でもさ、経済的に余裕のあるアーティスト（美術関係者）がどかんと高額寄付、的なものには強く尊敬の念を覚えたよ。あの時、直後に必要だったものは何なのかと思いめぐらせば。

内藤美和 @NAITOMiwa

自戒しよう。

内藤美和 @NAITOMiwa

「自戒しよう」と打ったら、「次回使用」と出たYo。

内藤美和 @NAITOMiwa

アート無間地獄…。なんてぴったりな言葉だろう（うすら笑い）。→「岡田ぱみゅぱみゅさんがあなたをリストkettansai/アート無間地獄に追加しました」

内藤美和 @NAITOMiwa

「経済的に余裕のある美術関係者による高額寄付」とか「被災文化財に関する寄付」を肯定したりすると「出来るのは金しかないのか」と貧乏なピュア人間に嫌われそうだけど、お金は大事ですよ。そして意味あるお金の使い方というのはとても大切です。

内藤美和 @NAITOMiwa

とんちんかんな善意や正義よりも、有為なお金の方が一億倍尊い。

内藤美和 @NAITOMiwa

「3.11後のアート」が声高に叫ばれていた時、世界が急激に縮んだように思えた。縮んで、すごく遠くに感じたな。そして改めて、アート無間地獄（by 岡田ぱみゅぱみゅ氏）の孤独を思い出したよ。連帯なんてもともと無縁だった世界の輝きを。

内藤美和 @NAITOMiwa

ああ、元々文化庁長官芸大講演に対する反応に対する発言（なんだよその右向け右、の反応は）という「文脈」（笑）は完全にどこかに吹っ飛んでいるもよう。

内藤美和 @NAITOMiwa

誰もすべてのアーティストの3.11への関わり方が「偽善」なんて言ってないんだけどさ。元々の作品に、震災があろうがあるまいが、放射能事故があろうがあるまいが、3/11に言及する必然性のあるアーティストとその作品とは切り分けて考えないと。

内藤美和 @NAITOMiwa

落ち着け。

内藤美和 @NAITOMiwa

「アート周辺のエリアストレスが上昇しています」（サイコパス風に）

内藤美和 @NAITOMiwa

私みたいに四半世紀ローカリエリアでぼそぼそやってる美術関係者なんて、別に何の影響力もないのだが、それでも、震災にまつわる美術界隈の言動については、思うところを表明しました。

内藤美和 @NAITOMiwa

たとえ世界が壊れても、粛々として自らの為すべきことを為す、というタイプのアート、アーティストを私は愛する。その手のアート、アーティストは、概して見過ごされがちなのだ、この疾走する情報化社会では。とちょっと真面目に言ってみるテストw｡

内藤美和 @NAITOMiwa

自分の「正義」や「善意」を疑ってみたり、過去を振り返ってちょぃと赤面するくらいの良識はあってしかるべきかと。自戒を込めて。