ふくしま再生の会 活動報告会(2013.2.22)
田尾「今日はかなり絞って3テーマを報告、提案、コメントと言う形で行いたい。短時間なので端的にやります。稲、猪、モニタリングセンター。
2013-02-22 15:02:01田尾「今日は飯舘から中川復興対策課長、菅野啓一さん、菅野啓一宗夫さんも来てくれた。結論する回でも、報告だけを行うわけでもない。場を作りながら、再生のために、各々の立場でやっていこうと。
2013-02-22 15:03:15ふくしま再生の会、報告会が始まりました。(ustぎりぎり間に合いましたね)。 (live at http://t.co/aD73pYZ9br)
2013-02-22 15:04:53第Ⅰ部 水稲試験作付けと放射性セシューム移行測定
(報告と質疑)伊井一夫(再生の会):実験田に作付けした稲の分析
伊井「稲の試験作付。農業食品研究機構との協働のもとに実施。飯舘佐須地区の菅野宗夫さんの圃場と前田地区の伊藤さんの圃場を使用。
2013-02-22 15:05:11伊井「栽培歴:K施肥区には塩化カリ20kg/10a散布。追肥なし。水管理は、取水時は底水が流入しないように、雨水が流入しないように止水。野生生物の対策で電気柵を設置。田植え6/15,16→稲刈り10/13,14。
2013-02-22 15:09:39伊井「糊熟期稲サンプル:9月15-16日。完熟期稲サンプル:10月6-7日。区画ごとに5点法で採取。土壌は0-15cmを採取。植物体はGe半導体、土壌はNaIで測定。交換性陽イオン(Na,K,Mg,Ca)も測定。
2013-02-22 15:11:24伊井「土壌と玄米のCs濃度の結果。土壌の放射性Cs濃度は、除染度合いによって2000から6000Bq/Kg。玄米の放射性Cs濃度は、40Bq/kg以下、カリ増肥区では20Bq/kg以下。また、いずれの区画でも糊熟期の方が完熟期より低い値、水分量の問題か。
2013-02-22 15:13:32伊井「移行係数(玄米/乾燥土壌)の算出。玄米への移行係数は、0.2-0.8%、K増肥区画では、0.2-0.4%。玄米の放射性Csは、 土壌の放射性Cs濃度の増加に対応して増加する。
2013-02-22 15:15:19伊井「交換性陽イオン含量の結果。佐須の圃場と前田の圃場ではCa,Mgが大きく異なり、KやNaも違うことがわかる(>前田)。また、K施肥した区画では、確かにKが高くなっていた
2013-02-22 15:23:24伊井「交換性陽イオン含量の結果。佐須の圃場と前田の圃場ではCa,Mgが大きく異なり、KやNaも違うことがわかる(>前田)。また、K施肥した区画では、確かにKが高くなっていた。
2013-02-22 15:23:32伊井「土壌の交換性カリと玄米の放射性Cs濃度。交換性カリ(K2O)を20mg/100g乾燥土壌以上に保つことが玄 米の放射性Csを低くするために重要と考えられる。
2013-02-22 15:23:43伊井「玄米、白米、ぬかの放射性セシウム。白米の放射性Cs濃度は、全て10Bq/kg以下(ND含む)。ぬかは、除染を進めた区画、K増肥区画では、100Bq/kg以下。
2013-02-22 15:23:48伊井「籾殻、わら、根の放射性セシウム。籾殻は、玄米の2倍、わらは、玄米の4倍前後。除染を進めた区画では、いずれも 100Bq/kg 以下だった。また、根毛の放射性セシウムは高かった(500~)。
2013-02-22 15:23:58伊井「これらの結果をもとに、圃場の除染を進め、さらに農作物への放射性Cs濃度の低減化 対策の検証を異なる圃場でも進めていくことが、飯舘村での農業再生に必要である。
2013-02-22 15:24:41田尾「この試験作付には本当に多くの人が協力してくれた。現地の方、現地のボランティアはもちろん、東大農学部やKEKに測定を行なっていただいて、そこにもボランティアがいてくれた。
2013-02-22 15:25:40(提案) 溝口勝(東大「福島復興農業工学会議」):今年の稲作計画案
溝口「本年度、作付して本当によかった。やらないとわからないことがいっぱいあった。区画を分けて、糠や白米ごとに作った。私が強調したいのは、白米では本当に少ない(10Bq/kg以下)結果だった。少なくとも佐須地区ではこうだった。K施肥のコントロールが重要。
2013-02-22 15:27:34溝口「伊井さんのグラフ(土壌x玄米のプロット)、これは更に高濃度地区ではどうか。地区が異なれば、汚染度合いだけでなく、地形や土の種類も異なる。(試験作付を)日本の科学技術を挙げてやるべきだと思う。
2013-02-22 15:29:23