理研のiPS細胞を利用した臨床試験への疑義と回答

※お気に入り登録される方は右記プロフィールの一読をお願いします。 理研のiPS細胞を利用した臨床試験への提示された疑問点に、臨床試験の申請者である高橋政代氏(@masayomasayo)が回答。 提示された疑問点を最初にまとめて、回答などは時系列でなく各疑問点に対してのin_reply_toに沿った形でまとめてあります。読みづらいかも。 続きを読む
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木根渕 猛 Takeshi Kinebuchi @takeshi_kine

@masayomasayo 私のTLの高橋先生の治験情報は今年の「産経新聞」(たぶん?もしくは毎日)1面記事です。最近の報道関係では最も詳細でした。図解で黄斑部を除くと示されていました。私の情報不足の誤解です。

2013-03-08 11:34:56
木根渕 猛 Takeshi Kinebuchi @takeshi_kine

(F)視力の改善は第一義の目的ではない以上、理研の高橋政代らが厚労省に申請したiPS細胞による網膜色素上皮細胞シートの移植は患者の「視力の改善」を目指していない、意味の無い治療行為である。

2013-03-04 11:05:36
Masayo Takahashi @masayomasayo

臨床試験は3相まであって1相は安全性確認のみの試験です。“@takeshi_kine: (F)視力の改善は第一義の目的ではない以上、理研の高橋政代らが厚労省に申請したiPS細胞による網膜色素上皮細胞シートの移植は患者の「視力の改善」を目指していない、意味の無い治療行為である。”

2013-03-08 08:39:57
木根渕 猛 Takeshi Kinebuchi @takeshi_kine

(G)(3)現段階では動物実験による安全性の確認を優先することが重要である。こうした状況の中、理研がiPS細胞による臨床研究を急ぐ理由は「世界初の偉業」という研究者の野心に他ならない。

2013-03-04 11:05:52
Masayo Takahashi @masayomasayo

動物による安全性確認を2年近く200匹以上で確認しました。“@takeshi_kine: (G)(3)現段階では動物実験による安全性の確認を優先することが重要である。こうした状況の中、理研がiPS細胞による臨床研究を急ぐ理由は「世界初の偉業」という研究者の野心に他ならない。”

2013-03-08 08:41:27
木根渕 猛 Takeshi Kinebuchi @takeshi_kine

@masayomasayo 発現ベクターはplasmidのシステムでしょうか?c-mycの必要性は山中らのグループが、技術的に耐性遺伝子(G418でしたっけ?)の選別培養のタイミングが早かった為、と聞いています。c-mycはオミット可能でしたか?

2013-03-08 11:40:25
Masayo Takahashi @masayomasayo

@takeshi_kine プラスミドでc-mycも無しです。

2013-03-08 16:56:03
木根渕 猛 Takeshi Kinebuchi @takeshi_kine

@masayomasayo 私の経験ではプラスミドは貪食能をもつ細胞にはリポフェクタミンなどカチオン性リポゾームで効率よくトランスフェクション可能でしたが、その他の細胞では効率は極端に落ちました。エレクトロポーレーションないし遺伝子銃以外の何か技術進展があるのか?最近の技術は?

2013-03-08 19:50:27
Masayo Takahashi @masayomasayo

使うのはエレクトロポレーションです。@takeshi_kine プラスミドは貪食能をもつ細胞にはリポフェクタミンなどカチオン性リポゾームで効率よくトランスフェクション可能でしたが、その他の細胞では効率は極端に落。エレクトロポーレーションないし遺伝子銃以外の何か技術進展が?

2013-03-08 22:37:16
木根渕 猛 Takeshi Kinebuchi @takeshi_kine

(H)仮に、今回の臨床研究が実施された場合、NatureやScienceなどの一流ジャーナルが採用するだろう。マウスとヒトでは、「乖離」がよく問題になるが、研究の適正な順序としては動物実験として霊長類を用いた研究を先に実施し検討するべきだろう。

2013-03-04 11:06:08
Masayo Takahashi @masayomasayo

臨床研究の論文はNatureやScienceでなく、NEJに載せるのが最高峰です。“@takeshi_kine: (H)仮に、今回の臨床研究が実施された場合、NatureやScienceなどの一流ジャーナルが採用するだろう。

2013-03-08 08:43:21
木根渕 猛 Takeshi Kinebuchi @takeshi_kine

@masayomasayo 失礼しました、基礎医学の場合、夢はNature、Cell、Scienceだったのでw

2013-03-08 11:42:42
Masayo Takahashi @masayomasayo

霊長類で、自家移植の場合拒絶反応が起こらないことも確認しました。“@takeshi_kine: (H)マウスとヒトでは、「乖離」がよく問題になるが、研究の適正な順序としては動物実験として霊長類を用いた研究を先に実施し検討するべきだろう。”

2013-03-08 08:45:21
木根渕 猛 Takeshi Kinebuchi @takeshi_kine

@masayomasayo 畑違いの想像をお許しください。iPSを含む再生医療で移植片が移植環境で「勝手に増殖することなく留まる」ことが漠然と不思議に思っています。細胞周期のネガティブフィードバックの仕組みが理解できていません。テラトーマは微小環境でどう制御されうるのか?

2013-03-08 11:46:35
Masayo Takahashi @masayomasayo

.@takeshi_kine 移植細胞にiPSは含みません。よく誤解のあるところです。

2013-03-08 16:57:11
木根渕 猛 Takeshi Kinebuchi @takeshi_kine

@masayomasayo iPS細胞の分化誘導では特定の細胞に分化させる場合、iPS「クローン」を出発材料とするのでしょうか?mAbハイブリドーマの樹立で言えば、限界希釈法またはFACSによるsingle cell depositionなどによるクローン化、次の段階で分化誘導

2013-03-08 19:40:08
Masayo Takahashi @masayomasayo

iPS細胞はひとつのコロニーがクローンと考えられているのでクローンです(実際は1つのコロニーでも複数クローンが混在している可能性ありですが別に構わない)@takeshi_kine iPS細胞の分化誘導では特定の細胞に分化させる場合、iPS「クローン」を出発材料とするのでしょうか?

2013-03-08 22:35:52
木根渕 猛 Takeshi Kinebuchi @takeshi_kine

@masayomasayo 気になる事が。コロニーから分化誘導して目的網膜色素上皮細胞の段階に「全て」シンクロナイズ可能か、換言すれば逆行性の「不穏分子」が出てきて、細胞間物質が成熟する前に血行性に分散してtumorを発生させないか?iPSの分化は不可逆的に一方向性に制御可能か?

2013-03-12 08:32:49
Masayo Takahashi @masayomasayo

最初の答えが送れてなかったみたい。@takeshi_kine 全てRPE(網膜色素上皮)になるのでなく、RPEになって茶色い細胞だけをピックアップして純化します。それらのRPEがiPSに戻っていかないか。半年以上は確認していますが、20年経ってどうかは20年後にしかわかりません。

2013-03-12 13:41:23
Masayo Takahashi @masayomasayo

(承前)また、我々は細シートを使うので、細胞同士が固結びついており、変化しにくい状態にあります。それに導入遺伝子も残っていないRPEがiPS細胞に戻るなら、体中の細胞が勝手にiPS細胞になってしまうということです。まず戻ることはないと思っていますが、証明はできません。

2013-03-12 13:21:07
Masayo Takahashi @masayomasayo

どんなリスクもゼロとは言えません。大事なのはリスクの大きさです。RPEがiPS細胞に戻るリスクはどれくらいでしょう。0.00**1%? シート移植に用いる手術法(普通の網膜の手術)は失明の危険のある合併症が数%あります。臨床のリスクを知らずに、治療の可否を語っては困ります。

2013-03-12 13:28:11