格変化の用法

学習者さん向けに格変化のまとめについて呟いたまとめよ
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ロシア語たん @Rusgo_tan

ドイツ語たん登場でにぎわうTLの空気なんて読まないわ、時間になったし学習者さん向けに格変化の講座を始めるわね!

2013-03-18 19:30:09
ロシア語たん @Rusgo_tan

始める前の諸注意。教科書の中盤ぐらいの内容だから、文字の読み方、名詞の性別や複数形、人称代名詞の変化、動詞の活用、過去形……このあたりはもうわかっているものとして扱うわね。初心者さんにはかなり厳しいと思うのだけど、ロシア語ってこんな変化してるんだなーって軽い気持ちで眺めてほしいわ

2013-03-18 19:31:38
ロシア語たん @Rusgo_tan

それと、例文のカタカナは省略させてもらうわ。字数の都合と、格変化まで学んでる学習者さんはきっと読めるだろうってことと、あくまで用法をわかってもらうのが狙いだから例文の発音は重要じゃないことが理由よ

2013-03-18 19:32:10
ロシア語たん @Rusgo_tan

【格変化】名詞や形容詞を文中での役割に応じて語形変化させることを格変化と呼ぶわ。主格、生格、与格、対格、造格、前置格の計6格。

2013-03-18 19:32:58
ロシア語たん @Rusgo_tan

前にこう呟いたとき、属格や呼格はないのかという質問があったわね。他言語でいう属格は、ロシア語では生格にふくまれているわ。また呼格は、Боже! (神よ!)などのいくつかの例が一部に残っている程度ね、ここでは扱わないわ

2013-03-18 19:33:28
ロシア語たん @Rusgo_tan

文法の教科書に出てくるのは先に挙げた6格。これの使い分けはロシア語学習者にとって大きな壁よね…。でも、格変化は日本語でいう「てにをは」のようなもの。用法と変化をマスターすれば、日本語と同じように自由な語順で文を組み立てることができるのよ

2013-03-18 19:34:09
ロシア語たん @Rusgo_tan

【主格】さて本題、それぞれの用法の説明に入るわ。まず主格は主語の役割をする基本の形。辞書に載っているのもこの形よ……って主格についてはこれぐらいしか説明することがないわね(笑)

2013-03-18 19:35:13
ロシア語たん @Rusgo_tan

【前置格】 次。前置格は常に前置詞と一緒に使われ、単独で使われることはないの。ただ、全ての前置詞が前置格を要求するわけではないわ。о(об)(~について)、в/на(場所:~で)、といった前置詞が、前置格を要求する主な例よ。単数名詞の前置格は語尾が―еになるものがほとんどね

2013-03-18 19:38:08
ロシア語たん @Rusgo_tan

例えばшкола(小学校)という単語を「小学校で」という形にするには、в(~で)とセットで使うの。でもвは生格を要求する前置詞だからв школа(←主格)ではダメ。それでшколаをшколе(←前置格)にかえて в школе にすれば「小学校で」という意味になるわ

2013-03-18 19:38:33

↑誤字があるわ。вは生格を要求する前置詞→前置格を要求する前置詞よ。指摘ありがとう!

ロシア語たん @Rusgo_tan

【生格】生格は 所属や所有など日本語の「~の」にあたる役割をするわ。例:Это книга Ивана/Анны.(これはイヴァン/アンナの本です)

2013-03-18 19:41:20
ロシア語たん @Rusgo_tan

また、生格を使った重要な表現に「AはBをもっている」という意味の「У + A生格 + есть + B主格」という表現があるわ。「もっていない」という否定なら「У + A生格 + нет + B生格」ね

2013-03-18 19:42:53
ロシア語たん @Rusgo_tan

例:У меня есть ручка.(私はペンを持っている) У меня нет ручки.(私はペンを持っていない) ※меняは一人称の人称代名詞生格、 ручка/ручки(ペン)は女性名詞の主格/対格

2013-03-18 19:43:46

↑また誤字…ほんとうにごめんなさい、最後の青字になっている対格→生格です

ロシア語たん @Rusgo_tan

【対格】対格は主に直接目的語(~を)の役割をするわ。 例:Она хочет водку(彼女はウォトカを欲しがっている) ※водкуは主格のводкаを対格に変化させたものよ

2013-03-18 19:49:11
ロシア語たん @Rusgo_tan

対格の変化でややこしいのは男性名詞ね。変化させる名詞が活動体(人や動物など生きているもの)なら生格と同じ、不活動体(無生物)なら主格と同じ形よ

2013-03-18 19:51:28
ロシア語たん @Rusgo_tan

例:Я читал журнал.(私は雑誌を読んだ) Я люблю Ивана.(私はイヴァンを好きだ) ※журнал(雑誌)は無生物の男性名詞なので対格は主格と同じжурнал、Иван(イヴァン=男性の人名)は生物である男性名詞なので体格は生格と同じИвана.

2013-03-18 19:52:51
ロシア語たん @Rusgo_tan

活動体と不活動体の区別があるのは男性名詞だけ。中性は主格と同じ形、女性は単数なら―уか―юのような対格の語形変化があるわね

2013-03-18 19:53:54
ロシア語たん @Rusgo_tan

【与格与格は主に間接目的語(~に)の役割をするわ。 例:Кому ты пишешь письмо? ―Брату.(誰に手紙を書いているの?―兄(弟)に)  ※КомуとБратуが与格、письмоは対格

2013-03-18 19:55:31
ロシア語たん @Rusgo_tan

また前置格кは与格を要求し、ものや人に「~のほうに、~のところに、~に対して」といった意味をもたせるわね。例:Он едет к бабушке(彼はおばあさんのところに行く)

2013-03-18 19:57:03

↑また誤字… 前置格кでなく前置詞кよ

ロシア語たん @Rusgo_tan

さっきの例(誰に手紙を~の文)のように、対格と与格は同じ文章の中にセットででてくることがよくあるわ。英語等に比べて語順が自由なロシア語では、格の違いで意味を判別するのよ

2013-03-18 19:57:58
ロシア語たん @Rusgo_tan

例:Я представил Анну Иван.(私は「アンナ」「イヴァン」紹介した)とЯ представил Иван Анну.(私は「イヴァン」「アンナ」紹介した)語順は違っても、格変化が正しければどちらも同じ意味の文になるわ

2013-03-18 20:01:51
ロシア語たん @Rusgo_tan

でもこれをЯ представил Анне Иван.(私は「アンナ」「イヴァン」紹介した)というように対格、与格の格変化を間違えると意味が変わってしまうわ。和訳のほうも、語順は変わってもいいけど「に」と「を」を変えたらだめなのと同じね

2013-03-18 20:02:38
ロシア語たん @Rusgo_tan

【造格】造格の用法は多いわ。述語(~である)、手段や道具(~で、~によって)、職業や地位(~として)といったものね

2013-03-18 20:03:54