鉄道用台車DT19の開発について

鉄道用台車DT19の開発についてdarbyz80が語る
4
金髪碧眼メイドのダービー爺さん @darbyz80

日本人の鉄道用台車への知見って1946年からの高速台車振動研究会で成果が上るまで原理や理論抜きの海外製品コピーと経験と感だけでやっていたのは本当なのだろうか、でもそれならDT19の謎に説明が付かないことも無い。 http://t.co/oeQ2JRqwks

2013-04-09 10:42:03
拡大
金髪碧眼メイドのダービー爺さん @darbyz80

@darbyz80 DT19の謎第1話 トルコン制御車の開発の遅れから仕方なく既知の技術だけでそれなりのものが作れる電気式ディーゼル気動車キハ44000系4両を試作した際、試作要素の集大成みたいなDT18という特殊な台車が作られた。 http://t.co/AGF90mI1XJ

2013-04-09 10:55:49
拡大
金髪碧眼メイドのダービー爺さん @darbyz80

@darbyz80 DT19の謎第2話 電気式ディーゼル車であるだけでなく新開発DT18台車は直角カルダン駆動を採用しカルダン軸とモーター2台の搭載スペースの影響で従来の枕バネを積めず防振ゴムで代用し悪くなった乗り心地の改善のため軸箱支持は下天秤ウィングばね式採用など新機軸満載。

2013-04-09 14:57:00
金髪碧眼メイドのダービー爺さん @darbyz80

@darbyz80 DT19の謎第3話 これまでの一体鋳鋼製や帯板組み立て構造の台車からモノコック構造へ進化したのも、一体圧延車輪と複列円筒ころ軸受の採用もDT18からであり、DT18は少量生産の試作品に近い台車であるが故に初物づくめでその後の台車に与えた影響は大きい。

2013-04-09 15:04:11
金髪碧眼メイドのダービー爺さん @darbyz80

@darbyz80 DT19の謎第4話 長くなったが此処までは前置きで謎の本題・問題はそのDT18台車をベースに開発されたDT19である。キハ44000から少し遅れて1953年に本命のトルコン総括制御のキハ44500が完成した。車体はキハ44000の2次車とほぼ共通設計だった。

2013-04-09 15:15:47
金髪碧眼メイドのダービー爺さん @darbyz80

@darbyz80 DT19の謎第5話 戦前から開発を進めてきたDF1を元に苦労を重ね長い時間掛けて完成したTC-2液体変速機を搭載し台車の設計上は電気式駆動と異なりモーターやカルダン軸の搭載スペースは必要は無い筈だが、DT19・TR49台車はDT18と大差ないものだった。

2013-04-09 15:29:42
金髪碧眼メイドのダービー爺さん @darbyz80

@darbyz80 DT19の謎第6話 つまり、直角カルダン駆動の機構を搭載するためのスペースを捻出する為に採用された枕ばねをゴムブロックに代用させた軽量台車という基本設計を液体変速機採用でそのスペース不要になったにも関わらず踏襲したのである。これが謎でなければどんな謎があろう。

2013-04-09 15:38:00
金髪碧眼メイドのダービー爺さん @darbyz80

@darbyz80 DT19の謎第7話 1946年からの高速台車振動研究会で成果が上りDT17が完成したのは1952年、1951年の時点ではDT18が先行していて欠番になっていた台車形式で番号は後だがDT18・19にDT17の高速台車振動研究会の研究成果を反映出来た筈はない。

2013-04-09 15:48:13
金髪碧眼メイドのダービー爺さん @darbyz80

@darbyz80 DT19の謎第8話 DT18→DT19→→→→→DT22 謎↑ つらい期間↑ ↑ DT17→DT20→DT21 と随分遠回りして気動車用台車は長いつらい期間を経てやっとDT22でマトモになった。

2013-04-09 16:02:25
金髪碧眼メイドのダービー爺さん @darbyz80

@darbyz80 DT19の謎第9話 いくらDT18の乗り心地が悪くても新型トルコン総括制御動車にTR29を履かせて新製する訳にはいかない、新機軸満載のDT18の応用量産化して開発費を無駄にしない量産品を出す必要もあった、で結局DT22出現までの長い間DT19が量産されたのか?

2013-04-09 16:18:37
金髪碧眼メイドのダービー爺さん @darbyz80

@darbyz80 DT19の謎第10話 高速台車振動研究会で軸バネが高速走行に影響が大きく枕バネが乗り心地に影響が大きいという知見が経験則でなく科学的に裏付けられDT18・19の失敗もそれを補強した。そして1)軸バネ下重量は小さく2)摩擦の大きいバネ形式の重ね板バネを廃する 続

2013-04-09 16:31:11
金髪碧眼メイドのダービー爺さん @darbyz80

@darbyz80 DT19の謎最終話 3)揺れ枕バネのバネ定数は低くといった高速走行と乗り心地を両立した台車への改良ポイントが明確になりDT23やDT32といった大量生産台車へ発展して行った。この表にDT18が3回でるのも興味深い。 http://t.co/KJCXB2Gv00

2013-04-09 16:47:23
拡大
磯部祥行 @tenereisobe

@darbyz80 この台車の表に似たものを自分で作っていたことがあるのですが、掲載誌を教えていただけませんでしょうか。あと枕バネのゴムブロックは、理論上は(?)コイルバネと圧倒的な差があるものではない…と認識していますが、当時もそんな認識だったら、そのまま踏襲しても(続きます)

2013-04-10 12:59:25
磯部祥行 @tenereisobe

@darbyz80 (続き)ないかも…などと思いました。あと、当時はすでに枕バネに(戦時および買い出し列車のような定員の数倍の乗車への対応としての)極端な過荷重を考慮することはもうなくなっていたのでしたっけ?

2013-04-10 13:02:13
金髪碧眼メイドのダービー爺さん @darbyz80

@tenereisobe 掲載誌は鉄道技術140年のあゆみ http://t.co/a69Ox9WXfRです。DT18の設計段階でゴムブロックが枕バネに不適合な特性なのは認識されていた様で軸ばねの高さを極力大きくとってばね定数を引き下げ乗り心地の改善を図ろうと 続く

2013-04-10 15:00:41
金髪碧眼メイドのダービー爺さん @darbyz80

@tenereisobe 続き下天秤ウィングばね式の軸ばねを奢っています。実際の効果は、余りありませんでしたが。だからDT19の設計時に枕ばねを変更しなかったのは謎だと思ったのです。でも開発陣はDT19の設計時に枕ばねの変更を選ばず軸ばねの変更で問題解決を図ろうとしたそうです続く

2013-04-10 15:08:28
金髪碧眼メイドのダービー爺さん @darbyz80

@tenereisobe 続く と云うことは先の仮説通り当時の国鉄技術陣は、高速台車振動研究会での知見が経験則でなく科学的に裏付けられまでは、軸バネが高速走行に影響が大きく枕バネが乗り心地に影響が大きいという事が完全には判っていなかったと言う事で謎を解いたつもりです。

2013-04-10 15:16:20
金髪碧眼メイドのダービー爺さん @darbyz80

@tenereisobe 20系(151系)用のDT23・TR58あたりから荷重上限のマージンをギリギリにし始めたと思います。一方ほとんど同一形式のDT24・TR59は普通電車に使われる可能性の高い91系(153系)用なので過荷重を考慮した設計に戻っています。用途に依って分けてる

2013-04-10 17:00:15
磯部祥行 @tenereisobe

@darbyz80 詳しくご教示ありがとうございます。ご呈示いただいた本、買います。そうした台車の特性、もっと趣味誌できちんと書いてあればいいのに…といつも思うのですが、無理な注文でしょうね。(読んでる人の何割が「軸梁式」などの用語を理解しているのか…)

2013-04-10 17:16:34