村上隆氏の『めめめのくらげ』に関する連ツイ（5/3分）

takashi murakami @takashipom

「めめめのくらげ」は確かに映画作家として円熟味が出るほどに経験はないし（今作がデヴュー作品）荒っぽいシナリオを指摘されればスミマセン、としか言い様がないのだが、僕は映画はそういう評価軸だけで成り立つわけではないと思っている。

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子供に見せる映画を標榜し、彼らに難しい文脈を浴びせることで、成人になった時に化学変化が起きるということを僕自身が体験してきた。

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「ウルトラマン」や「セブン」の金城哲夫のシナリオ、成田亨の怪獣や宇宙人のデザイン等、戦争を経た成人芸術家たちの引き裂かれた怨念の集積は時代を超える力を持っていた。

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そういう映画を作ろうとしてなぜ悪い！？なぜマーケットを気にして造らにゃあかん！なぜ、今のオタクのマーケティングや芸能的話題提供の担保を見込むだけで作品は造られなきゃマズイ？ 否！映画表現とは言え、芸術であり、芸術は目的達成のために表現方法を貫徹させて悪いというルールはないはずだ。

takashi murakami @takashipom

僕は未来の芸術家になるような子供たちに向けて、正直に、誠意をもって、全力で、そしてマーケッティングを一切気にせずに「めめめのくらげ」を造った。彼らに現実の日本と対面してもらおうと、お伽話を全身全霊で造ったのだ。

takashi murakami @takashipom

あらゆる文脈で批判されようが、作品の意味と価値は変わらない。その真価は観てくれた子供達にとって重要であり、未来に効くボディーブローを射程に入れた作品として機能することをゴールに設定している。

takashi murakami @takashipom

「めめめのくらげ」の出口調査をして明らかになったことは村上隆を知らない人はほぼ満足してくれた。だが、僕を知っている人は文句を言うことに集中する。日本における村上の役目はプロレスの悪役と同じだ。ブーイングをいう素材として存在する。だが、それと作品の意味価値は全く別物なのだ。

takashi murakami @takashipom

http://t.co/0o6oRrbQ8R - 六本木ヒルズでの「めめめのくらげ」の本日の上映は終了しました。明日からの鑑賞をご予定されている方は、事前に上映の回を確認してからお出かけください。

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takashi murakami @takashipom

「めめめのくらげ」は僕の監督デヴュー作であり、全然技術的にはまだまだなんですが、２年半をかけ、最後の最後まで音楽にもこだわりぬいて作り上げた、子供への映画です。そして評判がいいのはお母さんたちに評判がとてもいい！泣けた。最初から涙が止まらなかった。化粧が落ちて恥ずかしかった

takashi murakami @takashipom

など、多くの感想を頂きましたが、その多く、、、が、大ヒット映画の域には達せず、GWの激戦区の中、ムービーコンプレックスの宿命として、相対的にヒットしている作品を振り返るシステムの中で喘いでいます。でも、僕は全然しかたがないと思っている。だって「ノルウェイの森」の時、なぜあの作品が

takashi murakami @takashipom

ヒットできないのか？映画という芸術の豊穣な可能性になぜ日本の映画ファンは気づかず、菊地凛子への揶揄、それは原作の印象が印象が違うとか、かわいく無いとかそういうレベルであったのが本当にびっくりしたので、それはそれで仕方ないと思っています。