具体例で「解説」する、「プロット作成」の流れ@榊一郎
- yukiminagawa
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じゃあ異次元、異世界だ! という事に。 そういえば昔、電話が平行世界に繋がっちゃうSF小説を何処かで読んだ事があるような(題名も作者も覚えてないんですが、オチがかなりショッキングでした)。 #sousaku
2010-09-17 23:46:34ともあれ、電話が異世界に繋がる、という部分以外は全然違う話なので、じゃあこれでいってみようと。ヒロインは異世界にいる。主人公の持つ携帯電話だけがそのヒロインと通話出来る。でもいきなり間違い電話で――となると携帯電話って番号記録されちゃうからダメ。 #sousaku
2010-09-17 23:48:30何というか、本当に「その携帯電話でだけ繋がるか細い絆」ってのが美しいと思ったので(これはある意味「ほしのこえ」の影響でしょうな)、じゃあ、自分の携帯ではなく、拾った携帯にしておこうと。特定の相手からしか電話を受け取れない不思議な携帯。 #sousaku
2010-09-17 23:50:16その携帯で、女の子と会話する。でも当たり前だけど、好きになったら逢いたくなる。でも異世界だから逢えない。でもそもそも異世界から電話してきましたなんて言われて信じるか? 信じないよなあ――などと考える。 #sousaku
2010-09-17 23:51:20となると、主人公は異世界からかけてますと主張する女の子の話を「電波」だと決めつけてしまう――というのが分かり易い。電波の妄想に遊び半分で付き合っていく内に、段々のめりこんでいく主人公、というのがいいかな、と。 #sousaku
2010-09-17 23:52:22@ichiro_sakaki 戦争中の日本(パラレルワールドだったか過去だったかは思い出せませんが)に電話でつながるボーイミーツガールのジュヴェナイルがたしかありました。 #sousaku
2010-09-17 23:49:24@repunkuratuy あ、それですたぶん。平行世界で軍事国家になって、戦争中の日本てやつ。 #sousaku
2010-09-17 23:53:14@ZelkovaTreefolk ああ、時間的な距離ってのもありますな。過去からの電話でもアリ。 #sousaku
2010-09-17 23:53:46突破口の一つが『声優で釣る』だったと。ビジュアルが使えない分を釘宮=ツンデレとかの「声についた色」で補完してるのがここ数年ですね QT @ichiro_sakaki 『オリジナルのドラマCD』などというものは、本来、全く勝算が見えません。 #sousaku
2010-09-17 23:43:01@jibeta 勿論、それはアリなんですが、話を貰った時点で有名声優さんに御願いできるかどうかさっぱりわからんかったので(主に予算とコネの問題)、それを前提に組み立てる事ができんかったのです。 #sousaku
2010-09-17 23:55:05まあ基本的な構造はこれで出来たとして。問題はオチ。先に「ハッピーエンドがいいよなあ」とか思っていたからこそ脳内嫁とか仮想人格とかにはしなかった訳で(まあ仮想人格でも後でアンドロイド体とか作ればいいのかもしれませんが。マルチ的に)。 #sousaku
2010-09-17 23:56:48かといって、こう、いきなり最後で異次元から転移してきました、ではちょっとこう、ほろ苦い青春もの、みたいな雰囲気ぶちこわしなので、これもダメ。 #sousaku
2010-09-17 23:57:44「そうだ、じゃあ本当に電波だったのはどうだ!?」――はい、勿論、本当に電波だった場合、読者の共感を得られるかどうか疑問ですね。という事で、『ヒロインは電波じゃないけど、こっちの世界に居る女の子で、たまたま出会えました』という形にする為に、本人の『夢』を使う。 #sousaku
2010-09-17 23:59:24そう、夢オチを逆手にとるw 逆手なんだかなんなんだか。まあとにかく、実はヒロインはヒロインで主人公との会話を夢に見ていて、ごく素直に(主人公を騙す積もりでもなければ、頭がおかしい訳でもない)恋に落ちていた、とすると、美しいかな、と。 #sousaku
2010-09-18 00:00:42まあなんだかんだでこれで一通りの物語構造が出来ました、と。こうしてあの『三分間の神様』の基本プロットはできあがった訳ですが――まあ諸事情あって、このドラマCDの企画自体が無期限延期になりましてなw #sousaku
2010-09-18 00:02:19どうしたもんかと思いつつも大量にプロットしまってあるフォルダに放り込んで忘れていた処に、先のファミ通からの依頼が来たもので、「んー。じゃあ神託を三分間に限定しよう」と。これで一本プロット完成。 #sousaku
2010-09-18 00:03:25ここでポイント(えらそうな言い方でごめんよ)は、幾つかの段階で「それは無理だろ」的な部分を逆手にとっている事。普通はそこで考えを止める。あるいはもっと簡単な方法に移行する。でも敢えてここではそれにこだわる。こだわって、逆の発想をする。 #sousaku
2010-09-18 00:04:59「ラノベでヒロインの顔出てこないなんてダメじゃん?」→「いや、よく考えたら元々小説(ドラマCD)じゃん。出てこない事を逆手にとってみない?」→「そんじゃ顔を知らない女の子との恋愛はどうだ!」 #sousaku
2010-09-18 00:06:18ちなみに、ドラマCDなので「会話」を重視して「電話」をキーアイテムにして組み上げましたが。例えば単にヒロインの顔でない事を逆手にとるならば、「ヒロインに本当に顔がない」とするのも一つの手。顔が無いのは首ごと無いのか、あるいはのっぺらぼうか。 #sousaku
2010-09-18 00:08:00ichiro_sakaki のっぺらぼうなら、どうしてのっぺらぼうなのか? 最初から無いのか? それとも奪われたのか? 奪われたのなら取り返す話なんてのもありですね。#sousaku
2010-09-18 00:11:45つか今気付いたがそれって似たネタが(のっぺらぼうじゃないけど)某作品にありましたな。あれは一つ目小僧(少女?)だったけど。 #sousaku
2010-09-18 00:11:56それはさておき。何人かの方がレスでおっしゃってますが、勿論、顔が無い、でひねるのではなく、「会えない」で捻る場合もありで、その際には、金銭とか、距離とか、空間とか、次元とか、時間とか、色々やれる。 #sousaku
2010-09-18 00:13:44まあ類似のネタは色々在るんだとは思いますが(そう思いっきりひねってる訳でもないので)。以前の三題噺ではありませんが、むしろこういう「ヒロインの顔が出せない」という普通のラノベで考えたらまずそうなネタを逆手にとってひねると、むしろ簡単に一本できたりする、という。 #sousaku
2010-09-18 00:17:37