心理療法における マインドフルネスの重要性 ~ハコミセラピーにおける実践と ラビング・プレゼンスの効用~

6月23日(日)に開催した「心理療法における マインドフルネスの重要性 ~ハコミセラピーにおける実践と ラビング・プレゼンスの効用~」のテキスト中継です。
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日本トランスパーソナル学会 @transpersonaljp

高野雅司さんのセミナー、「心理療法におけるマインドフルネスの重要性〜ハコミセラピーにおける実践とラビングプレゼンスの効用〜」始まりました。

2013-06-23 13:06:27
日本トランスパーソナル学会 @transpersonaljp

「マインドフルネス」について。 仏教用語「念(サティ)」の英訳。普段、呼吸は無意識にしている。気づいていない。同じように、ちょっとした身体の不調や、自分の気持ちに気づいていないことが多い。理屈が先に立って感情に蓋をすることがある。

2013-06-23 13:10:22
日本トランスパーソナル学会 @transpersonaljp

マインドフルネスとは、自分の中で起きていることに丁寧に目を向けて、気づくこと。

2013-06-23 13:15:23
日本トランスパーソナル学会 @transpersonaljp

簡単なワークで体験をしてみる。身体を楽にして、軽く目を閉じる。 ますは呼吸を感じる。吸っている、吐いている、ということに気づく。 意識を拡げて、呼吸の周りでどんなことが起きているかに気づく。たとえば、空気がどう入ってきているか…変えようとする必要はない。#jta

2013-06-23 13:18:07
日本トランスパーソナル学会 @transpersonaljp

丁寧に呼吸を感じていると、どんなことに気づくだろうか。 呼吸だけではなくて、自分の中で起こっていることに気づく。感情や、記憶、イメージ…身体はどんな感じか…どんなことでもいいので、ただ起きていることをそのまま認めて、気づく。#jta

2013-06-23 13:21:07
日本トランスパーソナル学会 @transpersonaljp

チャイムの音で終了。二人組になって、どんなことに気づいたか、シェアリング。#jta

2013-06-23 13:27:35
日本トランスパーソナル学会 @transpersonaljp

感想を発表中。 身体の感覚が研ぎ澄まされる、チャイムの音が強く響いた、逆に遠く感じた… 「チャイムの音で終わり」と考えていることに気づく、観察自我が大切。#jta

2013-06-23 13:31:42
日本トランスパーソナル学会 @transpersonaljp

「止観」という仏教修行体系がある。 「止」はサマタ。意識を止めて集中させる。禅のイメージ。 「観」はヴィパッサナー。考えが浮かんだときに、止める必要はない。起きていることをそのまま観察する。

2013-06-23 13:34:01
日本トランスパーソナル学会 @transpersonaljp

さっきのワークは、「止」「観」両方行った。 呼吸に注目するのは「止」、その後気づきを見つめたのは「観」。 修行としては、「止」の方が難しく、「観」の方が一般の人にとってやりやすい。#jta

2013-06-23 13:36:00
日本トランスパーソナル学会 @transpersonaljp

とはいえ、「止観」は二項対立的なものではなく、相互補完的なもの。

2013-06-23 13:36:56
日本トランスパーソナル学会 @transpersonaljp

「念」(サティ)は、「思い出す」という意味。 マインドフルネスは「今、ここ」。なぜ「思い出す」なのか? 究極まで今に近づけて思い出し続けると、今、ここに気づくことになる。#jta

2013-06-23 13:38:50
日本トランスパーソナル学会 @transpersonaljp

「意識」と「無意識」の関係を考えてみる。 「意識」は、おしゃべりでやかましい。「無意識」は控えめで声が小さい。 「無意識」に気づくことを課題としたときに、無意識のヴォリュームを上げることでその声を聞こえやすくするアプローチがある。多くの体験的なセラピーはその要素がある。

2013-06-23 13:42:43
日本トランスパーソナル学会 @transpersonaljp

それに対して、意識のヴォリュームを下げるアプローチがある。そのことで、相対的に無意識の声を聞きやすくする。マインドフルネスはこのアプローチを用いる。#jta

2013-06-23 13:43:52
日本トランスパーソナル学会 @transpersonaljp

経験上、意識の声を下げるアプローチは、日本人に合っているように思う。 80年代、様々なセラピーを体験しておもしろかったが、その反面、恥ずかしさ、照れがあり、がんばってやっているという違和感があった。その後アメリカでハコミに出会ったが、そこでは違和感を感じなかった。

2013-06-23 13:46:39
日本トランスパーソナル学会 @transpersonaljp

日本人と西洋人とでは、コミュニケーションの在り方が異なる。西洋は自己表現が中心。西洋人が作ったセラピーには、西洋的な価値観が反映される。 ハコミは、仏教やタオイズムを背景としているので、多くの日本人にとって馴染みやすいアプローチといえる。#jta

2013-06-23 13:49:30
日本トランスパーソナル学会 @transpersonaljp

マインドフルネスの意識状態になっていると、より深いところとつながった状態でワークをするので、本来持っている自然治癒力が活性化される。

2013-06-23 13:51:59
日本トランスパーソナル学会 @transpersonaljp

①のアプローチ(無意識のヴォリュームを上げる)は、ダイナミックだが荒くなり、抵抗を起こす場合がある。 ②のアプローチ(意識のヴォリュームを下げる)は、繊細で、抵抗を起こしにくい特徴がある。#jta

2013-06-23 13:53:43
日本トランスパーソナル学会 @transpersonaljp

認知行動療法では、生きにくさのもととなっている「ビリーフ」(思い込み)に気づくためのスキルとしてマインドフルネスが用いられる。認知行動では気づいたビリーフを論理的に扱う。ハコミでは、ビリーフを作り出した元となった体験についてアプローチしてゆく。#jta

2013-06-23 13:57:16
日本トランスパーソナル学会 @transpersonaljp

簡単な実験。マインドフルネス状態で言葉を聞くと、通常とは違う反応が起こる。たとえば、「いつもうまくできなくても大丈夫ですよ」。どんなことが起こるか、予測してみたうえで、体験してみる。#jta

2013-06-23 14:00:31
日本トランスパーソナル学会 @transpersonaljp

身体はリラックスしているが、意識はしっかり集中しているマインドフルネス状態になり、言葉を投げかける。どんなことが起こったか、二人組になって感想をシェア。#jta

2013-06-23 14:04:28
日本トランスパーソナル学会 @transpersonaljp

最初に予想したのと違う反応が多い。普通に聞いても起こらないような反応が、マインドフルネスでは起こる場合がある。考え、感情、記憶、イメージ、身体感覚…それぞれに自分なりの意味がある。探求のきっかけになる。#jta

2013-06-23 14:14:40
日本トランスパーソナル学会 @transpersonaljp

1.肯定的な反応、2.否定的な反応、3.中立的な反応とがある。1と2は、自分にとって意味のある反応といえる。セッションにおける3のニュートラルな反応は、あまりにも抵抗が強すぎて、プローブ(言葉)が届いていない場合もあるので注意が必要。#jta

2013-06-23 14:17:36
日本トランスパーソナル学会 @transpersonaljp

身体にアプローチするペアワーク。 ①背中を感じる。「気になるところ」を見つける。 ②ゆっくり手を当てる。調整して、ぴったりくるところを見つける。 ③「もしこの手があなたに何か言っているとしたら何と言っている感じがしますか?」 ④その言葉を言う。言い方を調整し、味わう。

2013-06-23 14:30:34
日本トランスパーソナル学会 @transpersonaljp

背中は見えないので、意識が遠い。構えていない。素の自分、無意識的なものが表れやすい。 繊細で微細な感覚を大切にしてゆくことで、お互いにマインドフルネスが深まってゆく。 本当に大切なのは、どのような心持ちで「在る」か。安心できる在り方の基本となるのがラビング・プレゼンス。#jta

2013-06-23 15:08:36
日本トランスパーソナル学会 @transpersonaljp

ラビング・プレゼンスとは、端的にいえば、人間関係の中で、自分を気持ちよくしながら言い関係を作ること。普通、相手に合わせたり、相手に「与える」ことで良い関係を作ろうとする。ラビング・プレゼンスは、「受け取る」。相手の存在から、目に見えない糧を受け取ることで、良い循環を得る。#jta

2013-06-23 15:14:25