コンピュータ将棋について1(コンピュータチェスから初めての将棋ソフトへ)

まとめ
6
erokimota @erokimota

とりあえず、コンピュータチェスおよび将棋について、適当に調べたことを垂れ流してみる。

2013-06-29 17:26:12
erokimota @erokimota

1:コンピュータ将棋は、先行者であるコンピュータチェスの影響を大きく受けている。 というか、コンピュータチェスは技術発展のかなり早い段階で構想されている。 現代のコンピュータチェスの始まりはクロード・シャノンの論文、「チェスをするコンピュータのプログラミング」であるとされるが→

2013-06-29 17:34:20
erokimota @erokimota

→これが発表されたのは、1949年のこと。 この2年後の1951年にはアラン・チューリングがコンピュータチェスのアルゴリズムを作成している。 ……が、実際にコンピュータ上で動作させられず、対戦は、手動で行われたとされる。 このあと、しばらくは、チェスについては話題となるような→

2013-06-29 17:42:07
erokimota @erokimota

→イベントは特に見つけられなかった。 (技術的には、1956年にαーβ枝狩りが提唱されているが、こっちは調べがつかんかった(涙) さて、コンピュータチェスの歴史が大きく動いたのは1967年のことである。 当時、MITの教授であったHubert DreyfusはAI批判を行った→

2013-06-29 17:46:42
erokimota @erokimota

→1965年にAlchemy and AI(錬金術と人工知能)を発表。 「no computer program could defeat even a 10-year-old child at chess」wikipediaより抜粋→

2013-06-29 17:49:52
erokimota @erokimota

→「プログラムはチェスでは10歳児にも勝てやせんよ」(意訳)と発言した。 これに挑戦したのが、MITの学生、Richard Greenblatt。 彼の作成したソフト、Mac Hack VIとHubert Dreyfusは対戦を行い、チェスソフトに対する敗北者として→

2013-06-29 17:55:24
erokimota @erokimota

→Dreyfusが名前を残すことになる。 また、Mac Hack VIは、チェスの公式戦に参加し、レーティング(実力の指標、将棋における段級のようなもの)を獲得。名誉会員として認められた、らしい→

2013-06-29 17:59:08
erokimota @erokimota

→この後、1970年には北米コンピュータチェス選手権、1974年には世界コンピュータチェス選手権が開催され、1977年には国際コンピュータチェス協会が設立され、公式戦へ参加するソフトも増えていきました。では、そのころのコンピュータ将棋はどうだったのか→

2013-06-29 18:01:30
erokimota @erokimota

→コンピュータ将棋協会の文献を眺めてみると、最も古い記事が1967年の朝日新聞です。 これは、日立の越智博士が、大型計算機上で、「詰将棋を解くプログラム」を作成したというものだったようです。 詳しいことが東公平さんのHPに掲載されていた、らしいのですが、現在は閲覧不可です→

2013-06-29 18:08:04
erokimota @erokimota

→このソフトとは、加藤一二三、原田泰夫の二人が解く速度を比較して、人間側が勝利した、と、原田先生の著作にあります。 (加藤先生は当時、朝日の嘱託だったのではないかなぁ。原田先生は師匠が明快に朝日派)

2013-06-29 18:11:38
erokimota @erokimota

→余談ですが、先日の電王戦、ゲストで登場した加藤先生が、「コンピュータ将棋と最も初期の段階から関係がある棋士は私です」(大意)と発言しておられたのは、ですから決して誇大広告ではないといえるでしょう。余談終わり。このとき、ソフトの詰将棋力は初段相当と認定されたらしいです→

2013-06-29 18:14:34
erokimota @erokimota

→さて、越智博士が作成したのは将棋の一部分だけ、詰将棋のみでした。きちんと将棋をさせるようになった初めてのソフトは1974年、滝沢武信(現コンピュータ将棋協会会長)によるものだとされています。NECから「天野宗歩vs中原誠の対局シミュレートができないか」という依頼をうけ→

2013-06-29 18:23:44
erokimota @erokimota

→作成されたのですが、実力は「20級くらい」と製作者が語られていることでお察し願いたい。→

2013-06-29 18:29:40
erokimota @erokimota

→その後、大阪大学、東京農工大学、玉川大学などで将棋プログラムの開発が進められたのですが、大きな動きにはならずしばらく時間がすぎます。 大きく動いたのは1986年のこと。 前述の滝沢武信、東京農工大の小谷善行、前年に将棋ソフトを発売していた森田和郎らが集まり→

2013-06-29 18:44:57
erokimota @erokimota

→「将棋プログラムの会」を設立。 翌1987年に「コンピュータ将棋協会」と改名、現在まで続くことになります。 また、このころ、週刊読売が「パソコン棋士十段戦」と題して、市販ソフトを勝手に戦わせて結果を掲載していました。 それに影響をうけたのか、1990年、第一回コンピュータ→

2013-06-29 18:50:43
erokimota @erokimota

→将棋選手権が、開催されることとなりました。 参加チームは6つ、しかも招待選手としてFCソフトが入っているという開催でしたが、これが現在の大会に続く第一歩であったことは間違いありません。

2013-06-29 18:52:26
erokimota @erokimota

→チェスでは1988年にディープソート(後のディープブルー)がグランドマスター(称号のひとつ、将棋で言う永世タイトルもちか?)であるベント・ラーセンを破り、話題になっていました。

2013-06-29 18:56:07
erokimota @erokimota

→1990年にコンピュータ将棋選手権がはじまってから、将棋ソフトの研究はすこしずつジャンルとして発展していきます。 が、それはまたいつか別のときに。

2013-06-29 19:02:41
erokimota @erokimota

とりあえず、次は初期のコンピュータ将棋選手権の有力ソフトとかか?

2013-06-29 19:03:18

翌日分追加

erokimota @erokimota

コンピュータ将棋とチェス、なぜ差がついたのか? 慢心、環境の違い……というのはネタだが、環境の違いはたぶんあるんじゃないかなぁ。 仮説でしかないけど、日本にコンピュータが入ってきて研究がされるようになったのは、結構遅かったんじゃないか?とか、→

2013-06-30 20:20:14
erokimota @erokimota

日本においては、将棋や碁といったゲームの価値が、娯楽=低級なもの、だったんじゃないか、とか、かなぁ。 コンピュータ協会関係者で、「コンピュータ将棋の進歩」の編集者でもある松原仁先生によると、「講演で外国の研究者がコンピュータチェスについての研究を発表しようとして→

2013-06-30 20:22:36
erokimota @erokimota

→”なんでそんなことするの?”ということで演題を変える羽目になった」とかいう話もあったらしいし。 また別の話だけど、松原先生は学生時代「人工知能研究がやりたい!」と発言し担当教授から「貴様は人間のくずだ」といわれたという素敵エピソードを、2ヶ所で語っておられたりするw→

2013-06-30 20:25:33
erokimota @erokimota

→人工知能研究が、日陰者で、ゲーム関係の研究はそのなかでの日陰者というドマイナーなものであった……のかもしれない。 ……まあ、断言はできんけど。

2013-06-30 20:27:39
erokimota @erokimota

個人的に面白いな、と感じたのは、どちらも初めての将棋プログラムである、越智博士の詰将棋プログラムと滝沢先生の指将棋プログラムの評価の差。 詰将棋部分は、最初から有段認定されていたのに、指将棋部分は20級=ほぼ初心者認定。 →

2013-06-30 20:32:34