校正者として働く・実際・その3
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6月の説明会で、校正者養成専門コースhttp://t.co/QGdE62QHRbを修了し、校正者として仕事をされている方に、校正者として働く実際についてお聞きしました。こちらでもその内容をつぶやいていきます。校正の仕事に興味のある方のお役に立てばと思います。
2013-07-02 11:03:45【校正者として働く・実際】現在はフリーランスで筑摩書房の社外校正者として働いている。始めの半年間は在宅、そのあとは出社。今は13:30~18:30までの5時間(月~金)で仕事をしている。作業時間が決められているのでやりやすい。持ち帰りの仕事もあって、午前中自宅で作業する日も。
2013-07-02 11:04:33【校正者として働く・実際】校閲室では10人くらいが仕事をしている。勤め始めたころは仕上げたゲラを上司がチェックしてくださった。どういうところでつまづいているかなどを確認されていたのだと思う。細かくは言われなかったが、アドバイスをもらうこともあった。
2013-07-02 11:05:00【校正者として働く・実際】職場では、歳の近い方もいるが、自分より上の方のほうが多い。帰りに一緒に食事をしたりすることもある。ほかの方から引き継ぎで校正をしたりするので、そのときに注意点などアドバイスを受けることもある。初校、再校、三校と別々の人が目を通す。
2013-07-02 11:05:30【校正者として働く・実際】それぞれの机にパソコンがあり、専門的な紙の辞書も揃っているので、インターネットと辞書を併用しながら校正をしている。家で作業をしていたときは、そんな環境はないので、図書館をよく利用して調べたりしていた。
2013-07-02 11:06:13【校正者として働く・実際】辞書は宗教、映画、能など専門的なものも置いてある。パソコンにはジャパンナレッジ(インターネット百科辞典)が入っていて、活用している。書名や著者名はAmazonで確認することも多い。でも基本はインターネットより紙を重視している。
2013-07-02 11:06:49【校正者として働く・実際】大学では哲学とフランス語を勉強していたので、人文系の本や文庫など、自分の得意な分野の校正をやらせてもらっている。理系の本の校正もしたが、内容点検である「素読み」となると私には厳しく、数式の組方を点検したり、文字を確認したりする「引合せ校正」を頼まれた。
2013-07-02 11:09:50【校正者として働く・実際】筑摩書房のPR誌「ちくま」の校正することもある。PR誌だからいろいろな筆者がいて、本の校正と同じで中身ごとに担当が分かれている。雑誌という媒体の性格上急いで書いたものなどもあって、前の号に遡って点検したりと注意が必要になる。
2013-07-02 11:13:06【校正者として働く・実際】入学のきっかけは、朝日新聞に、岩波書店の校正部課長の仕事ぶりが紹介されていて、それを読んで興味を持ち、「通学のできる校正コース」をネットで調べたこと。当時の仕事では夜間に通うのは無理だったので、仕事を辞めて全日制に行こうと決めた。
2013-07-02 11:13:39【校正者として働く・実際】1年間ぐらいは働きながら学費、生活費を貯蓄し、退職して通い始めた。授業はおもしろかった。クラスの雰囲気も悪くなく、60代の方もいて年齢に幅があった。一度社会人になってからの学生生活はなかなか楽しかった。
2013-07-02 11:14:10【校正者として働く・実際】宿題は多かったが、帰宅後にこなすこともでき、リズムはよかった。スクールの校正の講義では書籍系の実習が多く、今の私の仕事内容とは合っている。漢字の小テストがあったので、スクールに入る前に漢検2級はもっていたが、あらためて勉強をしたりもした。
2013-07-02 11:15:18【校正者として働く・実際】もともとあるルールに基いて行動したり、ひとりで作業したりすることは好きだったので、校正者に向いているのかなと思う。今よりもっと専門的な知識があれば、仕事の幅も広がると思うので、フランス語を勉強したりと興味のあるジャンルは伸ばしたい。
2013-07-02 11:16:07