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⑯ギレルモ「円谷怪獣の多くは突飛なデザインで、色は派手に明るく、異様な形状をしているから、生物学的には全く理解しがたい。でも、そうした怪獣たちを観て育った子供の心には、それはもう素晴らしいものだったんだよ」(EMPIRE誌寄稿文より)
2013-07-07 22:54:35⑰ギレルモ「『パシフィック・リム』のKAIJUデザインは、円谷怪獣よりは保守的だ。僕らはKAIJUを現実の動物をベースにしてデザインしたが、生体発光する縞模様のようなクレイジーな要素を加えている。でも最後に登場する“カテゴリー5”のKAIJUは、もう少しクレイジーなものになるよ」
2013-07-07 23:02:45⑱ギレルモ「メキシコでの少年時代、僕は英国発の娯楽にも親しんだ。G・アンダーソンのスペース1999、サンダーバード、謎の円盤UFOのような番組にね。「スペース1999」の一話「宇宙墓場の怪獣現わる!」は僕にとっての金字塔で、学校の教科書に繰り返しあの怪獣を描いたものだよ(続く)」
2013-07-07 23:16:20⑲ギレルモ「でも(アンダーソンの番組で)『パシフィック・リム』に明らかな影響を与えているのは「サンダーバード」だ。イェーガーの発進シーンは非常にジェリー・アンダーソン的だ。複雑で込み入ってるんだけど、観ていてワクワクする出来になっていればいいと思う」(EMPIRE誌寄稿文より)
2013-07-07 23:19:20⑳ギレルモ「日本の怪獣映画とアンダーソンのTV番組に共通してるのは、この上なく精緻に造られた模型を使ってることだ。僕はそうした模型を巨大な何かが踏みつぶしてしまうというアイデアが大好きなんだ。そしてそういうスケール感こそ、僕が『パシフィック・リム』に焼き付け、伝えたいものなんだ」
2013-07-07 23:28:18(21)ギレルモ「だからこそ、『パシフィック・リム』のいくつかの場面では、僕らは実際に模型を造って必要な破壊シーンを撮り、それをデジタル技術で補完していくという手法をとっている」(EMPIRE誌寄稿文より)
2013-07-07 23:34:54(22)ギレルモ「メキシコの市場には、玩具を売る小さな屋台が沢山あった。そこでは映画に出てくる怪獣たちの、ケバケバしい色で塗られた安い違法模造品がいっぱい並んでたんだ。いろんな色のゴジラが簡単に手に入ったよ。橙色のほうが緑のより強いとか言って戦わせてたんだ(続く)」
2013-07-07 23:48:05(23)ギレルモ「そういうわけで、僕の頭の中の怪獣映画は本当にカラフルなんだ。だから『パシフィック・リム』には、明るくて色彩にあふれたカラーパレットを持たせたかった。漆黒の深い闇のような画面から、明るく彩色されたコミックやアニメのような光景に一気に転換するようにね」
2013-07-07 23:56:36(24)ギレルモ「怪獣と同様に、子供の頃の僕は巨大ロボについてもよく夢想してた。ロケットや巨大ロボの絵を、分解立体図を付けてしょっちゅう描いてたよ。ロボットの中は部屋で区切られてて、ここは脚の機関室、ここは腕の機関室、ここは燃料タンク、そしてここは僕が住むところ…という感じだ」
2013-07-08 00:07:04(25)ギレルモ「ロボットの中心には決まって映画館を描いた。大キッチンと専用のバスルームもね。全然科学的な設計じゃないが、僕は本当に巨大ロボの中で暮らしたかったんだ。『パシフィック・リム』のイェーガーからも、僕が“これを操縦するのはどんな気分だろう!”と思ってるのが分かるかもね」
2013-07-08 00:15:43子供の頃のギレルモ監督がかわいくてほっこりするけど、本人も同じ顔してこの文章書いてたんだろうな。
2013-07-08 00:22:15しかし原稿中の固有名詞が多くて圧倒される。僕自身は特撮の知識がないので調べながら訳してたけど、おかげでウルトラシリーズを観てみたくてたまらなくなった。
2013-07-08 00:33:56