Rethinking Rubrics in Writing Assessment
4章)ライティングの評価を裏付ける理論がない。実証主義から構成主義へのパラダイムシフトができておらず、評価と指導法にギャップが生じている。
2013-07-18 13:56:155章)評価におけるdisagreementへの恐れから、rubricが合意形成のツールになってしまっている。agreeしたい欲望が理解を妨げる集団思考に陥っている。実際の出版の現場ではreviewersの異なる意見が生産的に機能していることを考慮すべき。
2013-07-18 13:59:516章)ルーブリックによらないフィードバックは可能。書き手が理解されたいと望む時、受け手がどう感じたかを言語化して書き手に返してやることによって、書き手は自分の意図する所が伝わるように書き直すことができる。外在的・客観的指標に頼らず主観性を透明で有用なものにしていくということ。
2013-07-18 14:04:11Rethinking Rubrics 読書メモ 7章)プロダクトではなくプロセスを見る。書き直しの要求は、努力がまだ十分でないという評価。A〜Fとか%よりもacceptableか否かの判断は合理的。出来る子も出来ない子も、数字よりも具体的なレスポンスを求めている。
2013-07-23 18:46:218章)レスポンスは必ずしも書かなくてもよい。口頭での短時間のフィードバックでも役に立つ。教師以外の反応を得られることも重要。複数の人の異なる反応が問題発見や解決につながることもある。教師のレスポンスはそういう中の一つであって、どれくらいの重みを持つかは書き手が決めればよい。
2013-07-23 18:49:09感想)プロセスモデルに注目した(=教授法と合致する)評価、その文章が書き手の意図にてらして効果的かどうかに注目したフィードバックに意味があるという立場には賛同。そういうフィードバックこそが書き手を伸ばす評価だというのはたぶん言える。でもねえ…
2013-07-23 18:52:24A〜Fの評定をつけなきゃいけないという現実はいかんともしがたく。たとえばpp.81-82で紹介されてるChristensenのグレーディングポリシーでそれをクリアできるのかどうかは疑問。
2013-07-23 18:54:51@sumaus このグレーディングポリシーで実際にどう成績をつけてるのか具体例知りたいよね。この人のもとの論文を読んでみたいと思った。
2013-07-23 18:56:30@askoma うん。実際どうなんだろうね。まあ、宿題とか授業参加とか要求はなかなかヘビーそうだから、全員Aってこともなさそうだけど。
2013-07-23 18:58:30教員は評価権(成績をつける権力)を行使することで生徒を教育なり誘導なりするのだけど、それを持つことによってできなくなることもたくさんある。
2013-07-23 18:59:00@askoma そこだよね。教師にとってacceptableな水準までやり直させるなら結果的に言うこと聞かせることになりそう。
2013-07-23 18:59:45しかしアメリカの作文教育ではこんなにもrubricによる評価が広まって定着していて先生たちが縛られてるんだなってことがわかって興味深かった。
2013-07-23 19:03:41@sumaus 僕はこの本の内容にかなり納得するところもあるのだけど、最後の「プロダクトは評価せずプロセスを評価する」やり方には、関心意欲態度を評価するのと同じ危険な匂いも感じたかなー。もう「何字以上書いたら全員A」とかにしたい気分。
2013-07-23 19:04:02日本ではあまり一般的になってないと思うけど、こういう批判が書かれている中で、ルーブリックを導入していくのか、スキップして別の評価法を確立するのか。
2013-07-23 19:04:59@askoma やっぱり書き手を伸ばすためのフィードバックと評定とは切り離した方がいいんじゃないかと思うね。プロセスにそって話はするけど、あとは提出点で。
2013-07-23 19:07:56代表的なルーブリックの一つである6+1Traitsを訳しながら読んでたときに、これ結局やってることはproduct評価だよな…?と思ったんだけど、その感覚は間違ってなかった。
2013-07-23 19:10:32僕は「教員が評価権を持つことでできないこと」には敏感であるべきだと思っているので、「生徒と同じ目線で」「フラットな関係で」とか声高に言う教員は信用しない。「それはあなたに権力があるから、生徒が合わせてくれてるだけですよ」と思っている。
2013-07-23 19:10:49でも一方でprocess basedのライティングワークショップとは親和性があると感じたんだよな。何でだろう。
2013-07-23 19:12:01@sumaus 僕も「提出したら100点、あとはコメントのフィードバックを読んでね」が一番いい気もするけど、いざやったら生徒に「なんだこれは」と言われるだろうなあ…
2013-07-23 19:12:14@askoma 授業外で頼まれて小論文を見てあげる時にさ、「点数つけてください」って言われることがあるんだよね。あれけっこう困るんだけど、何かつながってる気がする。
2013-07-23 19:13:56@sumaus 僕は点数はつけないけど、授業外の添削自体は一番いいよね。成績つけなくていいし、マンツーマンで質問主体でできるし。だからこそそこで成績つけてくれって言われると戸惑うんだろうね。
2013-07-23 19:19:15@sumaus 横から失礼します。アメリカではそんなに広まっているのですか。そして縛られているっていうのは、ルーブリックによらずに評価するのをしにくいってことですか?
2013-07-23 19:36:14