Rethinking Rubrics in Writing Assessment

Rethinking Rubrics in Writing Assessment (by Maja Wilson) http://www.amazon.co.jp/dp/0325008566 という本の読書メモ。 アメリカの作文教育の中でルーブリック(評価基準表)による評価がいかに確立してきたか、どんな問題があるか、それをどう克服するのか、という内容。 続きを読む
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すまう(Hitomi Nakajima) @sumaus

4章)ライティングの評価を裏付ける理論がない。実証主義から構成主義へのパラダイムシフトができておらず、評価と指導法にギャップが生じている。

2013-07-18 13:56:15
すまう(Hitomi Nakajima) @sumaus

5章)評価におけるdisagreementへの恐れから、rubricが合意形成のツールになってしまっている。agreeしたい欲望が理解を妨げる集団思考に陥っている。実際の出版の現場ではreviewersの異なる意見が生産的に機能していることを考慮すべき。

2013-07-18 13:59:51
すまう(Hitomi Nakajima) @sumaus

6章)ルーブリックによらないフィードバックは可能。書き手が理解されたいと望む時、受け手がどう感じたかを言語化して書き手に返してやることによって、書き手は自分の意図する所が伝わるように書き直すことができる。外在的・客観的指標に頼らず主観性を透明で有用なものにしていくということ。

2013-07-18 14:04:11
すまう(Hitomi Nakajima) @sumaus

あと二章分だよー⊂((・⊥・))⊃

2013-07-18 14:07:22
すまう(Hitomi Nakajima) @sumaus

Rethinking Rubrics 読了! \(^o^)/

2013-07-23 18:37:00
すまう(Hitomi Nakajima) @sumaus

Rethinking Rubrics 読書メモ 7章)プロダクトではなくプロセスを見る。書き直しの要求は、努力がまだ十分でないという評価。A〜Fとか%よりもacceptableか否かの判断は合理的。出来る子も出来ない子も、数字よりも具体的なレスポンスを求めている。

2013-07-23 18:46:21
すまう(Hitomi Nakajima) @sumaus

8章)レスポンスは必ずしも書かなくてもよい。口頭での短時間のフィードバックでも役に立つ。教師以外の反応を得られることも重要。複数の人の異なる反応が問題発見や解決につながることもある。教師のレスポンスはそういう中の一つであって、どれくらいの重みを持つかは書き手が決めればよい。

2013-07-23 18:49:09
すまう(Hitomi Nakajima) @sumaus

感想)プロセスモデルに注目した(=教授法と合致する)評価、その文章が書き手の意図にてらして効果的かどうかに注目したフィードバックに意味があるという立場には賛同。そういうフィードバックこそが書き手を伸ばす評価だというのはたぶん言える。でもねえ…

2013-07-23 18:52:24
すまう(Hitomi Nakajima) @sumaus

A〜Fの評定をつけなきゃいけないという現実はいかんともしがたく。たとえばpp.81-82で紹介されてるChristensenのグレーディングポリシーでそれをクリアできるのかどうかは疑問。

2013-07-23 18:54:51
あすこま @askoma

@sumaus このグレーディングポリシーで実際にどう成績をつけてるのか具体例知りたいよね。この人のもとの論文を読んでみたいと思った。

2013-07-23 18:56:30
すまう(Hitomi Nakajima) @sumaus

@askoma うん。実際どうなんだろうね。まあ、宿題とか授業参加とか要求はなかなかヘビーそうだから、全員Aってこともなさそうだけど。

2013-07-23 18:58:30
あすこま @askoma

教員は評価権(成績をつける権力)を行使することで生徒を教育なり誘導なりするのだけど、それを持つことによってできなくなることもたくさんある。

2013-07-23 18:59:00
すまう(Hitomi Nakajima) @sumaus

@askoma そこだよね。教師にとってacceptableな水準までやり直させるなら結果的に言うこと聞かせることになりそう。

2013-07-23 18:59:45
すまう(Hitomi Nakajima) @sumaus

しかしアメリカの作文教育ではこんなにもrubricによる評価が広まって定着していて先生たちが縛られてるんだなってことがわかって興味深かった。

2013-07-23 19:03:41
あすこま @askoma

@sumaus 僕はこの本の内容にかなり納得するところもあるのだけど、最後の「プロダクトは評価せずプロセスを評価する」やり方には、関心意欲態度を評価するのと同じ危険な匂いも感じたかなー。もう「何字以上書いたら全員A」とかにしたい気分。

2013-07-23 19:04:02
すまう(Hitomi Nakajima) @sumaus

日本ではあまり一般的になってないと思うけど、こういう批判が書かれている中で、ルーブリックを導入していくのか、スキップして別の評価法を確立するのか。

2013-07-23 19:04:59
すまう(Hitomi Nakajima) @sumaus

@askoma やっぱり書き手を伸ばすためのフィードバックと評定とは切り離した方がいいんじゃないかと思うね。プロセスにそって話はするけど、あとは提出点で。

2013-07-23 19:07:56
すまう(Hitomi Nakajima) @sumaus

代表的なルーブリックの一つである6+1Traitsを訳しながら読んでたときに、これ結局やってることはproduct評価だよな…?と思ったんだけど、その感覚は間違ってなかった。

2013-07-23 19:10:32
あすこま @askoma

僕は「教員が評価権を持つことでできないこと」には敏感であるべきだと思っているので、「生徒と同じ目線で」「フラットな関係で」とか声高に言う教員は信用しない。「それはあなたに権力があるから、生徒が合わせてくれてるだけですよ」と思っている。

2013-07-23 19:10:49
すまう(Hitomi Nakajima) @sumaus

でも一方でprocess basedのライティングワークショップとは親和性があると感じたんだよな。何でだろう。

2013-07-23 19:12:01
あすこま @askoma

@sumaus 僕も「提出したら100点、あとはコメントのフィードバックを読んでね」が一番いい気もするけど、いざやったら生徒に「なんだこれは」と言われるだろうなあ…

2013-07-23 19:12:14
すまう(Hitomi Nakajima) @sumaus

@askoma 授業外で頼まれて小論文を見てあげる時にさ、「点数つけてください」って言われることがあるんだよね。あれけっこう困るんだけど、何かつながってる気がする。

2013-07-23 19:13:56
あすこま @askoma

@sumaus 僕は点数はつけないけど、授業外の添削自体は一番いいよね。成績つけなくていいし、マンツーマンで質問主体でできるし。だからこそそこで成績つけてくれって言われると戸惑うんだろうね。

2013-07-23 19:19:15
つばさ @tsubasac

@sumaus 横から失礼します。アメリカではそんなに広まっているのですか。そして縛られているっていうのは、ルーブリックによらずに評価するのをしにくいってことですか?

2013-07-23 19:36:14
すまう(Hitomi Nakajima) @sumaus

@tsubasac そういうことです。州のテストで採用されてたりという事情もあるようなのですが。

2013-07-23 19:39:18