1-シナリオを書く時の構成は、自分で作った独自のものだ。全体をABCの3つのパートに分け、各パートに5、5、4のできごとを入れる(映画の尺の場合。テレビ1時間だと3、3、2)。つまり全体は14ハコ。
2013-08-03 09:43:082-ABCの各章は、行数まで一緒にする。行数が合わない時は、大事だと思うシーンをカットしても、強引に合わせる。こうまで神経症的になる必要はないんだけど、この理由がス~と分かる人は、良い脚本家や監督の土台を持ってる。(特に映画)
2013-08-03 09:43:163-作品に必要な嘘はA-1だけでつく。最初の10分ぐらい、お客は騙されたいんだから、「宇宙で戦争やってます」みたいなことでも簡単に信じる。最初に嘘ついて、あとはていねいに。中盤で嘘をつくと、客は「ご都合!」と醒める。
2013-08-03 09:43:244-すべての登場人物はAの中で一回は売っておく。物語に大きく関わる人が真ん中ぐらいでいきなり出てくると、客はやはり、「ご都合!」と思う。前半で一回ちょこっと出しとけば、そのご都合が必然になる。
2013-08-03 09:43:315-ハコの10、つまりBの最後の部分、90分の映画の60分目に、「ラストの逆」を入れる。病気の少女が死ぬ話なら、ここでは、「治っちゃうかもしれない」できごとを。少女が治る物語なら、ここで死にそうになる。その落差が、いわゆる「感動」。
2013-08-03 09:43:366-僕のは独自だけど、こういう娯楽の型の法則を見つけて、そこにはまったものをいっぱい書いて、身についたらそれを壊していく。そこから、シナリオが俄然、面白くなる。型を持ってないと「型破り」は無理だし。さあ‥‥今日もコツコツ頑張ります /(^o^)\
2013-08-03 09:43:417-あ。さっきのような型を、僕はストップウォッチ持って映画館に通って、自分で造った(ビデオがない時代)。僕のやり方も教科書も捨てて、自分で見つけるのがいいよ。その過程で気づくことって、山ほどあるはず。「方法」を持たないと、なにも語れない。英文法知らないで英語は無理。
2013-08-03 09:59:228-ハコがなぜ555じゃなくて554かというのも、経験的にそうなった。「私をスキーに連れてって」や「木村家の人びと」までは555なんだけど、後半がなぜだかしつこくなって編集でけっこう切った。554にして以降、その問題は解消された。
2013-08-03 10:05:259-「ラジオ」は75分なので、ハコは443。最後のエピソードは11。ほかにもいっぱい自分だけの決め事があって、それらを守りながら、時に意図して壊しながら、作っていく。3ヶ月で映画一本書く場合、構成が大半で、脚本を書くのは2〜4日。 http://t.co/rs9mdX3Fm7
2013-08-03 10:11:58