アニメ脚本家・面出明美氏の「今日のプチ講座」まとめ

『GetBackers-奪還屋-』や『今日からマ王』のシリーズ構成などをされているアニメ脚本家・面出明美さんがアニメの脚本を作成する上で必要な知識をつぶやかれた「今日のプチ講座」をまとめさせていただきました。アニメの脚本家を目指す人は必見です!
アニメ 脚本
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面出明美@仕事募集中 @omodeakemi

アニメ脚本家。サザエさんからガンダムまで幅広くやっています。ポケットモンスター脚本参加中。ポプラ社より「リルリルフェアリル トゥインクル スピカとまいごの流れ星」発売中。

今日のプチ講座:ストーリーの書き方のタイプ
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今日のプチ講座。ストーリーの書き方は人それぞれですが、「書きながら考える」「最初から細かいラインを決めてから書く」「書いている途中でアドリブ次第でストーリーを変えるのも良し」など。私の場合は、ほぼラインを決めてから書き始めます。
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漠然とこんなものが書きたい、と思いついただけで話を書き進められない方は、ラストシーンを決めてから書くという方法もありです。私の場合は、その話のテーマから、必要なシーンと台詞を考え、それを繋ぐ伏線を全体にバランスよく配置。その時に、ラストシーンも決めてしまいます。
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途中で何かシーンを思いついたり、自分でも思っていなかったキャラの主張で台詞が変わったりは、書いている間にはよく起こるので、その辺りは臨機応変に対処するしかないのですが、ラストだけ見えていれば、書きたかったことから、そんなにブレることはないと思います。
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自分がどういうタイプの物書きなのか、というのを知るのは、武器になるし、行き詰まったときの対処もしやすくなる。
今日のプチ講座:音
面出明美@仕事募集中 @omodeakemi
今日のプチ講座。今年最初のテーマは「音」。アニメ脚本は映像にするわけで、当然、台詞と共に様々な音がついてきます。普通は脚本に音の指定などは行わないので忘れがちですが、注意しなければならないのが雨や雷、爆発音、応援の声など。ずっと続いているシーンだと、それらもずっとついてくる。
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どのタイミングで音が入り、どこまで続けるのか、どこで消えさせるのか。これをちゃんと考えておかないと、画面でずっと音が被っていて、シーンの邪魔になってしまうことがあります。演出がうまくフェードアウトさせてくれるとは思いますが、脚本上、ずっと続くような音は気をつけること。
面出明美@仕事募集中 @omodeakemi
もっとも困るのは、腕輪などの装飾品の音。特に「鈴」。設定上、鈴をつけているキャラはわりといるものです。印象的に使えますし、カッコイイのですが、動くたびに鳴られると困る。そこは作劇上の嘘をついて、ポーズを決めるときなどのみ音が鳴るようにしておきます。
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私が書いたキャラだと、ゲットバッカーズの花月ですね。初期の打ち合わせ時に、鈴どうします?という話し合いをした記憶があります。結局、糸を使う時だけ音を出すことにしました。
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あとは、マ王のアラゾン。サラレギーの回想シーンで印象づけるために、イヤリングに鈴をつけました。重要なところでだけ、鳴っています。
今日のプチ講座:ナレーション
面出明美@仕事募集中 @omodeakemi
今日のプチ講座。ナレーション。大体は、冒頭に入れて物語の説明などをするものです。これを入れるかいれないかは、脚本に入る最初に決めておきます。ある回はあって、ある回はない、というのは印象がばらけてしまうので、統一するために入れると決めたら毎回入れるのが普通です。
面出明美@仕事募集中 @omodeakemi
「ナレ」と表記することが多い。重要なのは、いかにコンパクトにまとめつつ、大切なことを伝えるかです。時間は10秒から20秒が目安。それ以上長いと本編を圧迫するうえ、説明過剰になってしまいます。3つくらいのセンテンスでまとめられると、すっきりします。
今日のプチ講座:キャラの立たせ方
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今日のプチ講座。「キャラが立つ」という言い方がありますが、キャラの性格づけは設定を考えただけで、伝わらないと意味がありません。どうやって、「このキャラはこういう性格ですよ」と示すのか、いろいろ方法があります。
面出明美@仕事募集中 @omodeakemi
まず一番わかりやすいのは、話し方。乱暴な言葉遣い、丁寧語、文法の使い方が独特だったり、語尾が特徴的だったり。わかりやすいから、多用しすぎると鬱陶しくなることもありますが。それから、何かキャラに癖をつけるなどもよくあります。いつも髪をかきあげている、とかいつも笑っているとか。
面出明美@仕事募集中 @omodeakemi
そういう見てわかる特徴も大事ですが、もっと掘り下げるべきなのは、話すことの内容。何気ない挨拶ひとつにしても、その人の性格が出るように、キャラもこの性格だからこの台詞が出る、という説得力が必要です。
面出明美@仕事募集中 @omodeakemi
会話中などの、ほんの少しリアクションを入れるだけでキャラが生きてくる。自分の出番以外、ぼーっと突っ立っていて、ストーリーに関係ない台詞が一切ないと、このキャラはただ話を進めるだけのために存在しているように見える。いわゆる、ストーリーのためにキャラが喋らされている感じに。
面出明美@仕事募集中 @omodeakemi
アニメの脚本の場合、時間が非常に短い中、そういう一見無駄に見える台詞は書かない方がいいと新人の頃に言われたことがありますが、私は必要だと思うので出来るだけ入れています。絵コンテ段階でカットされることもありますが、脚本に書いてあるだけで、キャラの厚みが出て画面にも出ると思います。
今日のプチ講座:芝居台詞
面出明美@仕事募集中 @omodeakemi
今日のプチ講座。「芝居台詞」というのは、作品を見ていても不自然に感じないけれど、1つ取り出してよく聞いてみると絶対に日常会話で使わない言い回しだったりする。いわゆる「名台詞」も日常では使わないから特別なのだ。
面出明美@仕事募集中 @omodeakemi
自然な会話にしたいと芝居台詞ではない台詞にすると、今度は作品中で浮いたり聞き取りにくかったり理解しにくかったりする。さあっと耳を通り過ぎて残らないとか。芝居用の台詞は、耳で聞いた時にふっとひっかかるワードや言い回しで視聴者を惹きつけるためにある。
今日のプチ講座:説明台詞
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