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福島県在住の友人との3日間密着トークは、とても有意義なものだった。本当は放射能から逃げたいけど、あえて留まって闘う決意をしたその友人は、色々な人の色々な想いを尊重し、どうすれば皆が存在して行けるのかを考えている。外部から見ると分かり得ない色々なことを聞くことができた。
2013-09-03 13:06:11世間一般からはヒーローのように扱われたり、その分野の代表だと思われている存在なども、実は内部から見ると全く違う顔を持つのだと分かった。でもそれは、私の周りでも似たようなことがあるから、要するに、人間社会の一部ということで、個人の識別力がどれほど大切なのかということになる。
2013-09-03 13:08:28突き詰めて行くと、今の放射線被曝の問題が福島県を分断しつつあると言う事は、色んな思惑が各々の目的を果たすためだけに蠢いている結果とも言える。そして総括してみると、それは戦後の日本での医療システムの構築とその中心となった731部隊のメンバー達の事情にまでさかのぼる。
2013-09-03 13:11:05分断するのではなく、むしろ、これまでの色々なことの被害者達(原爆被爆者、水俣病患者や、足尾銅山鉱毒事件のような他の公害事件の被害者)が一緒に、ヒエラルキーに甘んじて黙ってしまう、もしくは自己の研究のことしか考えていない研究者達と、利益にしか興味がない政治家達と闘わなければ。
2013-09-03 13:19:11日本の科学界や医学界の中での仕組みの複雑さや、年功序列や大学間の上下関係などのヒエラルキーが分からなければ、どうして福島県の医師らが福島県立医科大学に対して立ち向かっていかないのかも理解できない。その行動力のなさは、海外からだと、全く不可思議にしかうつらない。
2013-09-03 13:21:44その友人とは、お互いにそれぞれの立場から、連帯しつつ、出来る限りのことをしていこうと約束し合った。とてつもなく大きな課題ゆえ、一体何ができるのだろうかと思ってしまうが、事実を英語と日本語で広く発信していくことの大切さ、発信者がどの機関にも所属していないことの強みなどを知らされた。
2013-09-03 13:24:14すべてのことは起こるべくして起こっている。このタイミングでこの友人と深く話すことができたのも、その一部。県民の方達の複雑な心境や状況などを全て理解できるなどと僭越なことは思わないが、少しでも話を聞けたのはとても参考になった。
2013-09-03 13:27:00その友人がぽろっと、「これから先、健康影響が出て来る人が段々増えて行くと思うけど、今、全く問題がないと言っている医師や研究者らは、実際にそうなったらどう思うんでしょうね?」と聞いて来た。どう思うのだろう。それでも否定し続けるのだろうか。それとも改心して謝るのだろうか。
2013-09-03 13:29:24その日、偶然にも(いや、偶然などではないのだろう)、山下俊一と鈴木眞一共著の新論文を見つけた。なぜか日本呼吸器学会の学術誌に掲載された「福島原子力発電所事故後の甲状腺癌のリスク」のアブストラクトと概要の和訳はここにまとめてもらってある。http://t.co/tiahcdQ9fS
2013-09-03 13:34:47ほとんどがいつもの山下俊一節だったが、最後の方で、ふと何度も読んで確認してしまった箇所があった。 ”The risk of radiation-associated thyroid cancer in Fukushima is quite different from
2013-09-03 13:37:53that of Chernobyl at the standpoint of the level of thyroid dose exposed by the accident. However, we have learned an important lesson of
2013-09-03 13:38:38an importance of initial countermeasures that efforts towards the administration of stable iodine just before exposure to radioactive iodine
2013-09-03 13:39:42released after an unexpected nuclear disaster should be made to increase public safety and avoid unnecessary fear for radioactive iodines
2013-09-03 13:40:37released. Administration would prevent the stochastic effect of low-dose, internal exposure of radioactive iodine after a nuclear disaster
2013-09-03 13:41:24and the potential increased risk of thyroid cancer among children. Thus, it is necessary to establish a system for long-term follow up of
2013-09-03 13:42:08all children in Fukushima in order not only to overcome a lack of or uncertainty of initial internal thyroid dose estimation but also to
2013-09-03 13:43:00keep their physical and mental health in calm and peace for a long time." 和訳 「福島での放射線被ばく由来の甲状腺癌のリスクは、甲状腺被ばく量が違うためにチェルノブイリでのリスクとは異なる。
2013-09-03 13:44:04「しかし、初期の対策が重要だと学んだ。公衆の安全を確保し、放射性ヨウ素放出に対する不必要な恐怖心を避けるために、安定ヨウ素剤投与に努力を向けるべきだ。安定ヨウ素剤を投与したら、原子力事故後の放射性ヨウ素への低線量内部被ばくの確率的影響と子どもにおいての甲状腺癌のリスクの可能性を
2013-09-03 13:45:07「防ぐだろう。故に、福島の子ども全員の長期追跡を確立することが必要で、これは、初期の甲状腺内部被ばく線量推計の不足または不確かさを克服するためだけでなく、子ども達の身体的・精神的な健康が長期にわたって安泰で平和であるようにするためでもある。」
2013-09-03 13:45:46この一節からは、山下俊一が安定ヨウ素剤を投与しなかったことを後悔しているかのように読める。初期の被ばく線量が不確かにしか分かっていないことを甲状腺検査で克服するという。「克服」という表現自体、相変わらずの山下節でしかなく、被ばくさされた住民に寄り添っているとは言えないけれど、
2013-09-03 13:50:19なぜ今頃、この日本呼吸器学会の学術誌から、このような英語論文を出したのかは、もしかしたら、この一節のためなのかもしれない、と個人的に感じた。(そもそも、なぜ甲状腺関連の学術誌に掲載されなかったのか、よくわからない。)
2013-09-03 13:52:11もしも安定ヨウ素剤を投与しなかったことを後悔しているのなら、こんなに回りくどいやりかたで、誰にも発見されないような回りくどい掲載状況で、回りくどいいつもの山下英語で言わなくても、ちゃんと県民の前で日本語で謝ればいいのに、と感じた。
2013-09-03 13:53:51何度も書くけど夏前に東電の視察に来ていた原発フロントLady Barbara Judgeすら匙を投げていて、東電・日本政府と、我々原子力産業とは別物です、みたいな線引きをし始めていたもんな。
2013-09-06 15:14:41