◆エクストリーム・ニンジャクエスト・ドキュメンタリー「ニンジャスレイヤーコンテンツに触れる」◆

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ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

◆エクストリーム・ニンジャクエスト・ドキュメンタリー「ニンジャスレイヤーコンテンツに触れる」◆

2013-09-23 16:05:53
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

(序文)世界はいよいよその度合いを増し、非常にさまざまな事が求められると言われています。そこで、我々翻訳チームは、あらためてニンジャコンテンツ小説であるニンジャスレイヤーの楽しみ方を、ある一人の新規コンテンツに触れた人の歩みを通して、見つめたい。

2013-09-23 16:10:26
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

(談話)「ニンジャスレイヤーっていうのは、要は、小説だよ。ニンジャとか、スレイヤーとか、そういう言葉で、あらわされている。つまり文章であり……センテンスなんだ。そういうものを通して……つまり、読むってわけだが……いわば……コンテンツを摂取していく、それに近い行為だ。とても近い」

2013-09-23 16:15:03
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

君は太陽に熱されるアスファルトの不快感で目覚めた。周囲を見渡す。どうやら君は昨晩飲み明かして、気がつけばこうなったらしい。君は所持品を確かめた。一文無しだ。何があったのか思い出すのは、精神衛生上、やめたほうがいいだろう。 1

2013-09-23 16:20:44
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「ここは墓場ですよ」君の目の前に現れたのは謎めいた老人だ。彼は懐から携帯電話を取り出す。君の電話だ!「返せ!」君は取り返そうとする。老人は笑った。「ブックマークは全部消しておいた」「すべてのアカウント情報もだ」「だが、この電話は、返してやる」君は絶望する。 2

2013-09-23 16:23:49
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

君は携帯電話を受け取った。老人はいなくなった。知っての通り、君がおぼえているURLはhttp://t.co/y7EJchdGNCだけだ。全ての電話番号情報がない以上、君はTwitterにアクセスし、誰か知人に助けを求める必要がある。君はログインし、タイムラインを見た。 3

2013-09-23 16:28:33
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

君は愕然とする。それはもはや君のアカウントではない。フォロワーは0、フォローはただ一人。友達はどこにいった?フォローしているただ一人の相手は「ドリンクウォーターおじいさん」という名のアカウントだった。顔写真アイコンはさっきの老人だ。 4

2013-09-23 16:31:48
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「やばいぜ」君はつぶやき、ドリンクウォーターおじいさんをブロックしようとする。だが、君は手を止めた。フォロー相手が0のタイムラインは……寂しい……。君はブロックを思い留まり、ドリンクウォーターおじいさんのツイートが流れてくるタイムラインを見た。 5

2013-09-23 16:34:55
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

そこには、「nau」などの一言ツイートの羅列に紛れ、RTされてくる他のアカウントのツイートがある。君は眉根を寄せる。顔を斜めに傾けこちらを睨む、禍々しいアイコンのアカウントである。君はツイート内容を読んだ。→ 6

2013-09-23 16:39:30
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

アカウントは、何らかの文章をツイートしていた。「イヤーッ!」「グワーッ!」という叫び声と、戦いの様子である。「イヤーッ!」「グワーッ!」が多く使われている。かなり多く使われている。君は不審に思った。そしてそのアカウントのアカウントタイムラインを確認する。 7

2013-09-23 16:40:56
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

君は気づいた……そのアカウントは、ツイートを繰り返し、小説を連載しているのだ……。太陽がギラギラと眩しく、空気は埃っぽかった。ドリンクウォーターおじいさんは「nau」などとツイートしているだけだ。君は恐ろしくなった。小説のアカウントをフォローした。@njslyr だ。8

2013-09-23 16:44:17
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

フォローしたが、特に何も起こらない。それから数時間が経過した。君には帰りの電車賃もない。助けを求める友達の連絡先も……わからない。君が途方にくれて道端でしゃがんでいると、通りがかる人々は君をクズ犬を見るような目で見下ろしながら、ただ、通過して行く。君は泣きたくなった。9

2013-09-23 16:48:20
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

そう、これが、都会……。冷たさと無関心、ラッコの危機を伝える巨大モニタのニュース……やがて日が暮れた。君は携帯電話をもう一度確認した。Twitterを。「nau」「nau」。君はドリンクウォーターおじいさんをブロックした。そして携帯電話を捨てようとした。その時である。 10

2013-09-23 16:52:33
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

@njslyr アカウントがツイートを行ったのだ。「◆◆◆◆◆◆◆◆」。ついに君のタイムラインに動きが出たのである。だが、これは何であろう?君はこれが更新開始合図であった事を後に知る。続くツイートは「ゼロ・トレラント・サンスイ」……それは話のタイトルであった。11

2013-09-23 17:03:18
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

雨が降ってきた。君は雨を避け、ガード下に避難した。そして、他にする事もないので、流れてくるツイート更新を……「ニンジャスレイヤー」を読んだ。作中でも雨が降っていた。君は己の境遇を重ね合わせ、悲しい気持ちになった。 12

2013-09-23 17:04:58
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

小説はあらすじの後、ミニットマンという名のニンジャの述懐から始まった。雨の中、ミニットマンは匍匐前進を始めた。ニンジャスレイヤーという敵を追って。とても速い匍匐前進。やがて地下鉄へ。地下鉄の冷たいコンクリートの質感はこのガード下に似ている。君は悲しい気持ちになった。 13

2013-09-23 17:08:03
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

やがてミニットマンは地下鉄の構内で非道を働き、電車に乗り込んだ。敵の事で頭がいっぱいで、弱い市民はどうでもいいのだ。君は悲しい気持ちになった。ミニットマンは電車に揺られる。そしてニンジャスレイヤーを見つけ出す。君は特殊な状況ゆえにひどく感情移入しており、胸が締め付けられた。14

2013-09-23 17:12:30
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

ミニットマンとニンジャスレイヤーは地下鉄の上でオジギをし、アイサツした。敵同士だが彼らは戦う前にアイサツをするのだ。古事記にもアイサツが必要だと書かれているらしい。君は、なるほどと思った。だが、戦いはすぐに決着した。ミニットマンの心臓。ニンジャスレイヤー。ニンジャを殺すもの。15

2013-09-23 17:15:32
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

ミニットマンが電車から振り落とされ、爆発四散して果てた。やがてニンジャスレイヤーは秘密の通路を通り、森の中へ分け入った。彼を捕捉した存在、ダークニンジャが、ニンジャスレイヤーを仕留めるべくVTOL機から降下したその時、エピソードは終わった……。君は我に帰り、顔をあげる。 16

2013-09-23 17:20:24
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

君は空腹をおぼえた。不意に思った。帰ろう。君は駅に向かってふらつきながら歩いた。帰ろう。終電が来る前に。……その後、君がどうやって家に帰ったか、どうやってアカウントを元通りに近づけたか、どうやって盗まれた財布の対処をしたか、それはここでは関係ないので割愛する。17

2013-09-23 17:24:44
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

そんな体験も、いつかは記憶、話の種に変わる。時間……。そういうことだ。さて、君はこの体験を経て、以前と違うものを手に入れたことになる。つまり、 @njslyr のアカウントの存在を知ったのである。日々の合間、君は、タイムラインに飛んでくる◆◆◆◆◆を見るようになった。 18

2013-09-23 17:28:28
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

フォローしているだけで、これは読める。君は得をしたと思った。文字が、文章が、無から生じている。それは、得をしている。やがて君は、ぼんやりと、ニンジャスレイヤーという男が何を為し、何を為すべく生きているか、理解し始めた。これは復讐譚、戦い、愛と死の物語なのだ。 19

2013-09-23 17:36:32
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

君は、リアルタイムで更新される物語をタイムライン読書するなかで、過去のバックナンバーも知りたいと思った。君はその過程と試行錯誤の結果…… wikiページや、公式の電脳空間サイト http://t.co/u6IR0kXV2k などの存在を知った。トゥギャッターでのまとめも。 20

2013-09-23 17:39:23
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

さらに、 #njslyr というハッシュタグの存在を知る。これは実況などを共有するのに使えるのか!君は、なるほどと思った。君のタイムライン読書は加速した。その過程で、#njslyr7k というハッシュタグも知る。大喜利やネタ投稿はこちらのタグを使う、使い分けが大事だと知った。21

2013-09-23 17:42:39