20131012 #ETV 特集「僕は忘れない~瀬戸内 ハンセン病療養所の島~」

香川県高松市。瀬戸内海に浮かぶ小さな島の療養所(国立療養所大島青松園)に、ハンセン病の元患者80人が暮らしています(2013年10月現在)。平均年齢81歳。国の誤った政策により故郷や家族から引き離され、病気が完治した後も隔離され続けた人たちです。入所者の多くは家族を差別や偏見から守るため、本名を捨て偽名を名乗ってきました。子どもをつくることは許されず、断種や堕胎が行われていました。国が過ちを認め謝罪したのは2001年。しかしその後も入所者たちは故郷に帰ることができず、この島で齢(よわい)を重ねてきました。島の納骨堂で眠る遺骨は2000を超え、今も毎年増え続けています。 続きを読む
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ほんのこ @shbttsy74

#ETV 特集。7月。山本さん、自分が入る骨壷を作っていた。亡くなった元患者は、多くが故郷に帰れず、島の納骨堂で眠る。また一人、入所者が亡くなった。高松市内の病院に入院していた78歳の女性。港で、帰ってきた女性を多くの入所者が迎えた。生前一度も故郷に帰れなかった。

2013-10-12 23:55:03
ほんのこ @shbttsy74

#ETV 特集。現在の入所者は81人。平均年齢は80を超えている。国は大島青松園の将来像について、具体的な計画を示していない。納骨堂を誰が守っていくのか。山本さん、最近妻の道代さんがふさぎこんでいる。13歳の時に家族と離され島に来た道代さん。49年間人生を共に歩んだ。

2013-10-12 23:56:41
ほんのこ @shbttsy74

#ETV 特集。道代さん、ここ数年、親しい友人を立て続けに亡くした喪失感からふさぎこむように。「みっちゃん、ご飯できたよ」応えずに寝込んだままの道代さん。

2013-10-12 23:58:04
ほんのこ @shbttsy74

#ETV 特集。吉田さん、新しい大島案内で何を伝えればいいのか悩んでいた。「ハンセン病がこれから忘れられていく病気というのを、どうにか…どうなったらいいかでいいから聞きたい」18歳の今だからこそ、伝えられることがあるはず。

2013-10-13 00:00:03
ほんのこ @shbttsy74

#ETV 特集。山本さん、妻の体調を気遣いながら骨壷作りを続ける。先に逝った仲間へ、挨拶の言葉を刻みこむ。『悪タレ来ました。ヨロシク!』「ようけ納骨堂におるけん、先逝っとる人が。それでヨロシクって」山本さん、もうひとつ骨壷を作る。故郷に分骨してもらうために。

2013-10-13 00:02:02
ほんのこ @shbttsy74

#ETV 特集。故郷への骨壷には『来たよ』と。「おふくろが一番心配したじゃろうけん」そしてもうひとつ。「ちょっと長うに、恨み節をひとつ」刻んだのは辞世の句。『現世を抜けて無限を壺に棲む』「自分の壺の中で無限に住みますよと。もうお迎えが来るのも早いですわ」

2013-10-13 00:04:04
ほんのこ @shbttsy74

#ETV 特集。8月。夏休み、いよいよ新しい大島案内を始める吉田さん。その前に山本さんと話す。「解剖台の話をするけど、全然知らん人に話すのは難しい」「自分が感じたことを素直に言うたらええんじゃ」「一番望むことは、この島の将来と、療養所の将来じゃわな」

2013-10-13 00:05:42
ほんのこ @shbttsy74

#ETV 特集。山本さん「いずれ我々はおらんなるけど、納骨堂だけを人をつけて管理できるか。わしは信用してないんじゃ。下手すると無縁仏になりかねん。国が閉じ込めてこれまで時間が経ってきたんだから、最後は国が見てくれというのが、我々の要求であり願いなんよな」

2013-10-13 00:07:04
ほんのこ @shbttsy74

#ETV 特集。作った骨壷を吉田さんに見せる山本さん。「焼いたら骨拾うてここに入れてな。入れてくれんのか?」「遠い未来の話やから…にしてや」

2013-10-13 00:07:57
ほんのこ @shbttsy74

#ETV 特集。雨の中、30人あまりの見学者が集まった。吉田さん、解剖台に秘められた島の歴史を語り始める。解剖承諾書。患者作業。寝棺(ねかん)・座棺(ざかん)。「人の生き死にに関わること…そういう時代があったことを知ってほしい」

2013-10-13 00:10:58
ほんのこ @shbttsy74

#ETV 特集。納骨堂。「たとえすごく少なくなっても、このまま安心して暮らせるのか、と入所者の方が言っていました」入所者の思いに、自分はどこまで寄り添えたのか。新しい大島案内はまだ完成していない。

2013-10-13 00:12:29
ほんのこ @shbttsy74

#ETV 特集。夏祭りの日。四国4県から踊りのグループがやってくる。祭りを盛り上げるため、出身地の自治体が協力。花火は、亡くなった入所者が託していたお金によるもの。祭りが終わり、大学に帰る吉田さんを、山本さんが見送る。「顔を見せると、可愛いって感じやね」

2013-10-13 00:15:50
ほんのこ @shbttsy74

#ETV 特集。山本さん「自分たちが彼の重荷になったらいかんと。自分を大切に歩んでくれたらいいなと思う。目一杯可能性が広がっているんやから。眩しい存在になってくれんとね」

2013-10-13 00:16:55
ほんのこ @shbttsy74

#ETV 特集。9月。山本さんの骨壷ができあがった。色は、61年間眺め続けた、瀬戸内の海の色。「これ入って、先に逝った人たちのところに行きますわ」2118人が眠る納骨堂。お年寄りたちがみな天寿を全うした時、ハンセン病療養所の負の歴史は消えてしまうのか。

2013-10-13 00:18:39