『朝日新聞』(プロメテウスの罠)医師、前線へ:9 何でここだけなのか
- karitoshi2011
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0『朝日新聞』(プロメテウスの罠)医師、前線へ:9 何でここだけなのか 2013年10月27日 http://t.co/jd5CdwSaCf 紹介し、感想等を加えて、まとめる。
2013-10-27 17:48:591(プロメテウスの罠)医師、前線へ:9 何でここだけなのか 2011年3月12日夜。双葉町長、井戸川克隆氏のジャンパーの測定データを見た福島県立医大の放射線医、佐藤久志氏は、自然界にはない放射性物質ヨウ素131やセシウム137の検出を知り、驚いた。
2013-10-27 17:53:442(プロメテウスの罠)医師、前線へ:9 何でここだけなのか 「原子炉の中のものが出ちゃってる。尋常じゃない」 1号機爆発は知っていたが、ニュースから深刻さは伝わらなかった。たとえば枝野幸男官房長官の爆発後の説明は「放射性物質の数値は想定の範囲内」。想定内だから大丈夫、という感じ。
2013-10-27 17:59:043(プロメテウスの罠)医師、前線へ:9 何でここだけなのか 13日未明、県立医大に不思議な電話が。 仮眠中の救急医、長谷川有史氏のもとに、事務職員が受話器を持ってきた。電話の女性は、聞いたことのない国家機関名を名乗って言った。 (記事には国家機関名は記述されていない)
2013-10-27 18:21:354(プロメテウスの罠)医師、前線へ:9 何でここだけなのか 福島県立医大に電話して来た女性は「原発内で患者が大量発生した場合、そちらに自衛隊を送り除染させます。対応をお願いします」と言った。 そんなに深刻な状況なのか、と福島県立医大長谷川医師は驚いた。
2013-10-27 18:46:195(プロメテウスの罠)医師、前線へ:9 何でここだけなのか 福島県立医大長谷川医師は、国家機関の人間を名乗る女性に電話で答えた。こっちも救急患者や避難者の対応で忙しい。「現状で手いっぱいです」と断った。
2013-10-27 18:49:346(プロメテウスの罠)医師、前線へ:9 何でここだけなのか 女性は、上からたたみかけるような口調で続けた。「と、いいますと。被曝医療施設がありますよね」 県立医大長谷川医師 「施設はありますが、私どもには実践の経験がありません」 いつの間にか長谷川氏はベッドの上で正座していた。
2013-10-27 18:51:227(プロメテウスの罠)医師、前線へ:9 何でここだけなのか 女性は何度も「といいますと?」を使った。「従うのが当然だろう」という感じだった。 自分ではなく上層部に話してほしいと福島県立医大長谷川医師がいうと電話は切れた。 「自衛隊? 大量の患者? いったい何が起きているんだ?」
2013-10-27 18:57:388(プロメテウスの罠)医師、前線へ:9 何でここだけなのか 福島県立医大長谷川医師は、天井を見上げると家族の顔が浮かんだ。涙がこぼれ、怒りが湧いた。 「日本中にたくさん病院があるのに何でここだけに運ぶんだ!」
2013-10-27 19:06:419(プロメテウスの罠)医師、前線へ:9 何でここだけなのか 2011年3月13日未明に、福島県立医大長谷川医師が電話を受けた時点で、原発が危ない、状況は深刻――。そんなうわさが飛び、恐怖と不安で病院内は混乱し始めていた。 長谷川医師は、電話の内容は数人にしか話せなかった。
2013-10-27 19:08:4510(プロメテウスの罠)医師、前線へ:9 何でここだけなのか 翌14日、3号機爆発。原発内で負傷した自衛隊員が福島県立医大に運びこまれた。頸椎損傷の疑いがある重傷患者だった。長谷川医師は被曝医療の教本を見ながら治療をした。 こんな患者が大量に来たら……。
2013-10-27 19:11:4311(プロメテウスの罠)医師、前線へ:9 何でここだけなのか 2011年3月14日、3号機爆発後に、患者が運び込まれ、治療した頃。すでに福島県立医大では医師や看護師ら数人が退職したり、病院に来なくなったりしていた。(以上、紹介終わり)
2013-10-27 19:19:0212(プロメテウスの罠)医師、前線へ:9 何でここだけなのか 前回記事によると、井戸川町長が検査を求めた際にいたのは、除染棟には放射線科部宍戸文男教授、放射線医の佐藤久志氏と宮崎真氏、技師の遊佐烈氏と大葉隆氏。宍戸教授は検索しても、東北大卒業後、県立医大教授になるまでが記載なし。
2013-10-27 19:34:2613(プロメテウスの罠)医師、前線へ:9 何でここだけなのか 「宍戸文男 放医研」で検索をかけると、このページが見つかる。 http://t.co/Du6Z0lD3g9 1981年受賞者に「宍戸 文男 (放射線医学総合研究所 臨床研究部)」の記載が見つかる。放医研出身なのだ。
2013-10-27 19:50:0614(プロメテウスの罠)医師、前線へ:9 何でここだけなのか 福島県立医大の放射線医佐藤氏はともかく、放医研から来た宍戸教授が「被曝医療が分かりません」では、話にならない。東電福島原発で被曝事故が発生した場合、地元の病院が1次対応、福島県立医大が2次対応、そして3次対応は放医研だ
2013-10-27 20:01:4715(プロメテウスの罠)医師、前線へ:9 何でここだけなのか 連載第7回や今回の記事のように、福島県立医大の被曝医療がドタバタの状態であったとしたら(間接的に私自身も、そう聞いているのだが)放医研出身の宍戸教授は、学内コミュニケーションがあまり得手ではないのだろう。
2013-10-27 20:22:4216(プロメテウスの罠)医師、前線へ:9 何でここだけなのか 一応念の為に。宍戸文男教授は、私と同姓であり、高校も同窓であるのだが、他には縁もゆかりも無い人だ。
2013-10-27 20:26:0217(プロメテウスの罠)医師、前線へ:9 何でここだけなのか 本筋に戻る。井戸川氏が求めた検査は、被曝に関するもの。中心は、井戸川氏の身体であるべきはずなのに、記述は彼のジャンパーに関するものだけ。なんとも、恣意的な話では無いだろうか?井戸川氏にどんな検査を行ったのかも不明だ。
2013-10-27 20:43:4318(プロメテウスの罠)医師、前線へ:9 何でここだけなのか しかも、井戸川氏のジャンパーから、ヨウ素131、セシウム134、セシウム137の検出だけが記されている。他の核種は出なかったのだろうか?被曝当日という状況から考えると、他の核種が出ないことの方が不自然だ。
2013-10-27 20:48:3319(プロメテウスの罠)医師、前線へ:9 何でここだけなのか 原発事故発生直後から、私も、他の多くの人も言っていることだけど。ヨウ素とセシウム以外も、計測データを出して欲しい。事故発生直後は「β核種は調べるのに1ヶ月掛かる」とか発表してたのに、今や東京電力は翌日に全β合計出すよ。
2013-10-27 21:04:2720(プロメテウスの罠)医師、前線へ:9 何でここだけなのか 記事を見る限り、佐藤久志医師に対して原発事故の深刻さは12日段階では伝わっていないと見える。その後、15日に至るまで、医療スタッフに対して、安全側でも危険側でも落ち着かせるコミュニケーションは試みられていないようだ。
2013-10-27 21:58:1321(プロメテウスの罠)医師、前線へ:9 何でここだけなのか 13日未明に、謎の電話を受けたのは、放射線科の医師ではなく、救急医の長谷川氏だった。個人的には、電話をかけてきた「国家機関」がどこなのか、どうしても気になる。「自衛隊に除染させる」という語調からもかなりの上から目線だ。
2013-10-27 22:15:1222(プロメテウスの罠)医師、前線へ:9 何でここだけなのか この電話の話も、「新事実」だ。一体、誰の命令で、どこの組織が動いていたのだろうか? 謎はともかくとして、事故発生前の決まりごとに従うなら、電話の主が言っていることは理にかなっている。福島県立医大が担当するはずの事項だ。
2013-10-27 22:24:0223(プロメテウスの罠)医師、前線へ:9 何でここだけなのか ただし、ここで重大なテーマが見えてくる。 福島県立医大が優先すべき事柄は、 地震津波による被災者への対応なのか、 それとも原発事故のサイト内被曝者への対応なのか、 あるいは被曝住民への対応なのか。
2013-10-27 22:27:0124(プロメテウスの罠)医師、前線へ:9 何でここだけなのか 福島県立医大は、震災発生直後から、地震津波の被災者への即応体制確立を目指したはずで、 それは宮城県では東北大医学部が目指した対応と大差は無く、 間違ってはいないはずだった。 福島県立地の原発で過酷事故が発生しなければ。
2013-10-27 22:29:50